チェックポイント

EXCELLENT

JBL Century Gold ¥330,000・ヤフオク人気・価格相場情報

未使用デッドストックJBL Century GoldのYahooオークション落札価格情報。オークションにおける同モデル最高値の事例。コンディション判定『★★★(Excellent)』、Century Goldは後述のとおり外装が弱いため未使用新品は貴重です。相場は少しづつ上がっており、新品の実売価格に到達しています。発売時、JBLの50周年記念モデルとして期待されましたが、出てきたものが古色蒼然たる中型ブックシェルフであったため評論家の失望を招いたモデル。セールスも芳しくなく最終的には半値で投げ売りがされましたが、所有してみてわかる奥の深さがあり中古が新品の実売価格に近づいてしまったモデル。なお商業的失敗に気づいたJBLは、60周年記念モデルで心機一転「DD66000 ‘Project EVEREST’」をリリースします。S3100(1996年)S2600(1994年)、そしてCentury Goldに共通する難点は突板の仕上げがよろしくないこと。耐久性に欠け、仕上げの品位そのものも高級とは言い難いもの。 1990年代、特に後半はJBLのキャビネット品質は褒められたものではない。慎重に扱わないとすぐ痛みます。中古のチェックポイントたるゆえんです。またCentury Goldのウーファーは相も変わらぬウレタンエッジのため数年で加水分解して崩壊します。 この点は長く同社が改めなかった点であり、特に80年代以降少しづつシェアを落とした理由と思われます
EXCELLENT

Pioneer TAD ME1 80周年記念モデル ¥1,000,000・ヤフオク人気・価格相場情報

Pioneer TAD ME180周年記念モデルのYahooオークション落札価格情報。滅多にお目にかからない中古です。その後のTAD MICRO EVOLUTION ONEに続く機種であり、当時既に完成度は高かった。コンディション判定『★★★(Excellent)』。出品者の情報提示を含めて模範的な出品例といえます。EXCLUSIVE以来の高性能を民生向けに転用した佳品として「TAD」ブランドが注目されはじめた頃のモデル。 雑誌メディアの評価は地味、しかし完成度は高く現在もモデルは続いています。ユーザーの評価は高く、その緻密な音はB&Wとは全く異なる日本的な端正さを表現したものとして現在でも支持されています。 なおその工作精度については海外スピーカーを一段超えたものである、という評価を付記しておきます。TAD MICRO EVOLUTION ONEに結実した音質はPioneer時代に投資された技術がもたらしたもの。 小型スピーカーとしてつきつめられていました。特にCST同軸ユニットに搭載されたベリリウム振動板はいまやTADだけのものです。
AVERAGE

TANNOY Monitor Gold LSU HF 12/8 「Mallorcan model」(?) ¥206,000・ヤフオク人気・価格相場情報

TANNOY Monitor Gold LSU HF 12/8のYahooオークション落札価格情報。初期「3LZ」と同じぐらいに古い60年代のLSUであり「Mallorcan model」(マヨルカモデル)と言われるものの別バリエーションと思われます。コンディション判定『★★☆(Average)』、年代を考えるとかなり良好な状態です。ネットについてはオリジナルを活かすかたちでプロに修復を依頼するべきと思われます。難点はシリアルNoがわからないこと、スピーカーユニットとキャビネットの年代が合っていることが大前提です。 本件が良品ながら最良といえない理由のひとつが、シリアルNoについての情報皆無であること。奥行きが深いキャビネット、等の特徴からアメリカタンノイにあった「Mallorcan model」(「マローカン」マヨルカモデル)に近似のモデルではないかと推測しました。「Mallorcan model」(「マローカン」マヨルカモデル)については井上卓也(Takuya Inoue)氏が以下のような論評をしています。 いわゆる「東海岸サウンド(日本ではJBLやALTECの音をそう呼んだ時期がある)」に近い 英国タンノイに比べやや引き締まった質感 全体的に英国の音とは言い難いもの
AVERAGE

EXCLUSIVE MODEL 2401twin ¥3,098,625・ヤフオク人気・価格相場情報

PIONEER EXCLUSIVE MODEL 2401twinのYahooオークション落札価格情報。最高値記録(¥4,000,000・JPY)の時点で落札取り消しとなり、再度オークション出品されています。 詳細は以下にて。本例が2401t...
AVERAGE

Pioneer Exclusive S5 ¥860,000・ヤフオク人気・価格相場情報

Pioneer Exclusive S5のYahooオークション落札価格情報。あまりに強気の価格設定のためさすがの人気モデルも注目が低かったのですが、それでも落札された事例。コンディションのチェックについて改造の有無について何度か述べさせていただきましたが、そのほか外観の問題について。 天板のメープルが痛みやすい点について。 側板(ウォールナット)に比べ大変に弱い、Pioneerの仕上げ工程のせいではなく、淡色のため変化が顕著なのです。 スピーカーは性質上どうしても窓際におかれやすい環境にあるため、要注意です(下取り査定は下がります)。メリットはその音質。 性能の絶対値が高く、雑誌メディアの比較試聴においても音色は変幻自在であり限界を見極めることは難しいとされてきました。当時は現在と異なり、世界的にはホーンスピーカーは過去の遺物に近い受け取られかたをしていました。 その点日本では根強い人気があり、いかなる時代においてもなんらかのホーンスピーカーが発表・または輸入されてきました。 JBLのK2に対してもそうでしたが、海外では「いまどきホーンスピーカーか?」という反応もあったようです。 しかし今となっては得難い表現力を持つスピーカーとして珍重されています。
AVERAGE

Pioneer Exclusive S5 ¥620,000・ヤフオク人気・価格相場情報

Pioneer Exclusive S5のYahooオークション落札価格情報、コンディションに対して割安な落札です。コンディション判定『★★☆(Average)』、傷は軽微、かつ背面に集中している点がメリット。 その音質はコンプレッションドライバー特有の密度の高い音を2ウェイでまとめた、発売当時から人気の高いモデル。雑誌評論でも常にランキングは上位であり、比較試聴の企画では常連のモデルでした。ノイズの少なさについてはウエスギのアンプとの組み合わせにおいて顕著に感じられるとされ、Pioneerの作り込みは細部まで入念であることを評論家諸氏から強調されたスピーカーです。 そのPioneer EXCLUSIVE(TAD)の特徴であるベリリウム振動板。よくこれをオーディオで使っているなと思わせる材料です。 現在では特殊な産業用途に限定されており、入手は容易ではありません。当然高額です、ましてや蒸着製法。JBLのような鍛造製法のほうが一般的であり、設備投資だけでもオーディオメーカーの手に負えるものではない。 物性はむろんよろしいのに採用が少ないのは上記の事情によるものです。YAMAHA NS-1000Monitorがいまだ人気の理由でもあります。
AVERAGE

Pioneer Exclusive S5 ¥489,888・ヤフオク人気・価格相場情報

Pioneer Exclusive S5のYahooオークション落札価格情報。傷ありですが高い人気を背景に高値での落札となりました、相場は上昇しています。コンディション判定『★★☆(Average)』ですが傷がやや多め。耐久性の高いスピーカーユニットを搭載した頑丈なモデルですが「改造」に注意したい。このモデルが発売された時代はスピーカーの改造が当たり前だった時代です。 特にExclusiveはJBL直系と目され、少なからぬオーナーがより良い音を目指してカスタマイズに励みました。 具体的には ホーンを中心とした防振 ネットワークの素子を「より高級なパーツ」へ変更する いずれも背面の板を外して行うためネジ隠しのフェルトが潰れたり失くなっていることである程度判別可能です。音質面でのデメリットはありません。再生周波数帯域は現代のハイレゾリューションデジタルに充分対応しています。 またダイナミックレンジについてはホーンドライバーならでは の広さがある。ただ想像されているよりEXCLUSIVEの改造例は多い、Kionshita Monitorで有名な『Rey Audio』に触発されたオーナーが多かったためです。 それだけS5の魅力があったという証明でもあります。
POOR

B&W PM1 ¥100,717・ヤフオク人気・価格相場情報

Bowers and Wilkins(B&W)PM1のYahooオークション落札価格情報。本モデル特有の「キャビネットのベタつき」が相当進行した個体です。コンディション判定『★☆☆(Poor)』、類似の不具合はほぼ全てのPM1にみられます。したがって「中古のPM1は買わない」これが全てです。 コンディションについて語るならば、サイドウッド以外の全てがベタついたキャビネット、それを受け入れるかどうかです。このベタつきは程度の差こそあれほぼ全数で発生します。発売後3年後も雑誌メディアから絶賛されていたPM1。実際音質は良かった。評論家諸氏からは高評価であったものの、その時すでにキャビネットのベタつきは生じつつありました。 オーディオという趣味にそぐわない不具合をメディアが知っていたのかどうか。45周年記念モデルがこの惨状。なお日本のオーディオメーカーが「キャビネットがベタついたらベビーパウダーを塗ってください、ベタつかなくなります」などとユーザーに回答したら大問題だったはずです。ボロン割れで有名なDIATONEも終業するまでアフターサービスは行っておりましたし、そもそもの発生例も極めて少ない。それすら他社からは疑問視されていました。
POOR

GAUSS OPTONICA CP-3820 ¥511,000・ヤフオク人気・価格相場情報

GAUSS OPTONICA CP-3820のYahooオークション落札価格情報。GAUSSには致命的ですがウーファー振動板にわずかに傷があります。コンディション判定『★☆☆(Poor)』、また出品者の画像情報が少なすぎる。GAUSS OPTONICA CP-3820の中古はスピーカーユニットに不具合があるかどうかが最も重要なチェックポイントです。また振動板に傷がなければボイスコイル等は技術のある業者で修理可能な場合があります。 つまり本件のようにウーファーの振動板に傷があるものは、修理できないため避けるべき中古の個体となります。 4インチコンプレッションドライバー、かつ全てGAUSSユニットを使い完璧にJBLのスタジオモニターを意識したモデル。評論家諸氏からの評価は高いものがありました。 全域にわたって力のみなぎった音は他社では聴けない 低音・中音・高音と個々の質感はかなり高い。 迫るような迫力を想像するが実際はかなりしなやか。求めるなら最高域と最低域のしなやかさが欲しい。 ネットワークやキャビネットは総合家電メーカーSHARPの購買力を活かした豪華なものでした。 しかしながらJBLかTANNOYかという時代。実力はありながらもユーザーの人気はいまひとつで終わっています。
POOR

GAUSS OPTONICA CP-3820(3824) ¥546,000・ヤフオク人気・価格相場情報

GAUSS OPTONICA CP-3820(3840)のYahooオークション落札価格情報。ツィーターならびにPX-2315/PX-3315ネットワークもついた完全版です。『★☆☆(Poor)』となります。ユニットは完動ながら内部ネットワークに不具合があります、改造された可能性もありますが、これは修理可能です。 Pioneer/EXCLUSIVEに匹敵するスピーカーユニットを搭載したモデルですから、不調がなければ相当の高額だったと予想されます。 CP-3820はJBL中興の祖ともいわれるバートロカンシー(Bart N. Locanthi)のGAUSSユニットを採用という背景から当時大きく注目されたモデル、あまり知られていませんが、評論家の石田善之(Yoshiyuki Ishida)氏はサブシステムとして長く愛用していました。デメリットはGAUSSスピーカーユニットの良さしか聴けないこと、同時にメリットでもあります。 当時のSHARPに音質をチューニングする技術はなく、結果としてスピーカーユニットの良さだけに頼ることとなりました。しかしオールアルニコマグネットの強力ユニット 数少ない「4inch」口径ホーンドライバー 強力かつ反応の速い38cmウーファー と魅力満載でした。