小型スピーカーを中心に展開していたSonusfaberが「The Sonus faber」で参入した大型スピーカーを更に発展させたのが「AIDA(アイーダ)」であり、AIDAⅡはその後継モデルとなります。
現在(2024年)ははるかに高価格の「SUPREMA」が登場しています。
Focalなどの最上級モデルがそうですが、AIDAⅡクラスのスピーカーは中国市場を目標に作られています。安いと逆に敬遠され売れないとされています。
目次 ー時間がない人のためにー
➡︎ 評論家の音質レビュー
➡︎ 中古相場データ
➡︎ 中古のメリット・デメリット
※本記事には「AD」「広告」と注記した
アフィリエイトリンクがございます
重要・3つのヤフオク落札履歴
申し分のないコンディションのAIDA2(アイーダ)
オークションの出品例としては極めて珍しい。ウォッチ数を集めた上で落札も100件を超えています。
中古相場の事例としては申し分ありません。
- 落札価格:¥6,221,000(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):★★★(216人)
- コンディション :★★★(Excellent)
- ヤフオク出品時の商品タイトル
- 入札・落札情報
- 入札件数:109件
- 開始価格
1,000 円(税込 1,100 円)
開始日時
2024.10.17(木)00:45
終了日時
2024.10.23(水)22:25
オークションID
t1157219997
- 出品者
- ウエスト
- 総合評価(良い):99.3%(22,874件中)
- 出品地域
- 福岡県 福岡市早良区
Sonusfaber Aida iiの音質とは・「The Sonus faber」を超えようとしたスピーカー
オーディオ雑誌や評論家など過去レビューにみるSonusfaber Aida ii
最新のSonusfaber Aida ii 中古相場
Yahooオークションの出品例から、多くの注目(ウォッチ数)を集めた落札例について、落札価格から入札ー落札までの詳細履歴に至るまでアーカイブしています。
オーディオ関連Yahooオークションの中古相場と最新の出品データ
現在ヤフーオークション出品中のSonusfaber Aida iiについては以下のリンクから検索可能です。
3ヶ月以上前の落札履歴については、後述の各年度まとめをご参照ください。
※過去3ヶ月間にオークションでの落札がない場合、履歴は表示されません。
※現時点で出品がなされていない場合、検索結果は表示されません。
なおYahooオークションの落札履歴はYahoo規約により最大3年で抹消されます。
当サイトでは消える前にデータを保管し、著作権上問題のないものを掲載しております。
(2024年)過去のオークション落札履歴
(2024.12)
日本国内においてAIDAⅡの流通はほとんどないため、このオークション事例が数少ない中古価格の指標となります。
ネット上に公開されているオーディオ専門店での販売例はありません。
オーディオショップの中古価格(ハイファイ堂・オーディオユニオンなど)
日本のオーディオショップによる売買履歴です。
よくある故障・不具合
以下よりコンディション判定『★★★☆☆(ExcellentAveragePoor)』の個体。
製造技術からみたオーディオ機器としての寿命
Aida iiの製造精度やその寿命についてコメントできることは何もありません。
私にその能力がないため。
そして現品を詳細に確認する機会がないためです。
日本のオーディオフェアにおいて展示は行われており、試聴する機会もありましたが、非常に高額であるため近寄って詳細に確認する機会はありませんでした。
Sonusfaber Aida iiの仕様・巨大な音場型スピーカー
Sonusfaber Aida iiは巨大な「音場型」スピーカーです。
スピーカー背面からも中高域を出力することで積極的に音場信号を加え、音場感を作り上げることを目的としています。
メーカー・発売年次と定価
- メーカー:Sonusfaber
- モデル名・型番:AIDAⅡ
- 発売年次:2018年
- 定価:
- ¥13,800,000(/ペア・JPY)
- ¥19,580,000(/ペア・JPY)
注目されたSonusfaber Aida iiの音質技術・「サウンド・シェイパー」による音場創成
基本は4つに音域を分割した4ウェイスピーカー。
更に背面に中高域を再生するスピーカーユニットを搭載した「サウンド・シェイパー」により音場信号を放出することが特徴です。
「サウンド・シェイパー」部分に搭載されるスピーカーユニットだけで小型ブックシェルフスピーカーと同程度の構成であることからも、スピーカーシステムとしてのAIDAⅡの巨大さがわかります。
- 主要スペック
- 形式:3.5ウェイ5スピーカー+ 2ウェイ3スピーカー
- スピーカーユニット形式
- 高域:28mmアローポイントDADシルク・ソフトドーム型(H28 XTR-04)
- 中域:180mmコーン型(M18 XTR-04)
- 低域:220mmコーン型×2(W22 XTR-12)
- スーパーウーファー:320mmコーン型(SW32 XTR-08)
- サウンドシェイパー高域:29mmアローポイントDAD シルク・ソフトドーム型(29 XTR2)
- サウンドシェイパー中低域:80mmコーン型×2(M8 XTR)
- 周波数特性
- 18Hz ~ 35,000Hz
- クロスオーバー周波数
- 55Hz / 150Hz / 200Hz / 3kHz
- 出力音圧レベル:92dB / W / m
- 公称インピーダンス:4Ω
- メーカー推奨のアンプ出力:100W ~ 1kW(クリッピングなし)
- スピーカー端子:トライワイヤリング対応
- 寸法:幅482×高さ1725×奥行780mm
- 重量(1本):165kg
- キャビネット仕上げ
- Wenge / Red(ハイグロス・フィニッシュ)
- スペック上の注目ポイント
- Sonusfaber AIDAⅡの製品カタログ
- https://www.noahcorporation.com/cwp/wp-content/uploads/2023/06/Aida2_web.pdf
中古Sonusfaber Aida iiのメリット・デメリット
- メリット:最高級の部材をふんだんに用いた設計
- デメリット:その性能をギリギリまで検証したレビューがない
- 最新ハイエンドスピーカーとの比較:おそらくはトップクラス
最新ハイエンドスピーカーとしての音質・Sonusfaber Aida iiの性能を検証したレビューがない
デメリットは音質の批評やレビューが少ないこと。
AIDAⅡの価格ならば当然ですが、オーディオ雑誌においても気軽に試聴をリクエストできるモデルではありません
あえて申し上げるならば少々値段が高いかもしれないということ。
使用されているスピーカーユニットからいえばAIDAⅡよりも更に完成度の高いTAD「TAD-R1TX」が¥10,,000,000(JPY・ペア)です。
「製造原価に対する適正な販売価格」という条件を常に考慮する日本のオーディオメーカーからみればいささか行きすぎた価格設定であったかもしれません。
ただし中国市場においては高級スピーカーとして人気があり、レビューも行われています。
Aida iiは高すぎるスピーカーではない
Aida iiは確かに高額です、高級車と比べる人もいる。
しかし量産が前提の車と比べることは適切ではありません、Aida iiに手作りではない要素はほとんどないからです。
2千万円という価格で製造業の者が連想するのは「製造装置」です。
手作りということ、そして生産台数が極めて少ないことが似ています。
すると分かることは、1千万や2千万円で買える製造設備というものは、実に貧弱だということ。
半導体関連の製造装置が好例ですが、Aida iiほどの規模であることはありません。
大型の基板モジュールが数枚ということが普通です、価格競争はAida iiの市場とは比較にならないほど激しい分野でありながらです。
Sonusfaber Aida iiは、手作りによる少数生産というものがいかに高価であるかを表しています。
製造コストからみて、少なくとも「高すぎる」ということはない。
最後に、製造業の購買業務を長くやってきた知人と戯れに検討したとき
- MAGICO
- YG Acoustics
- TAD(EXCLUSIVE)
この3つの製品については、材料・金属加工やさまざまなイニシャルコストを考えたとき「高価だが、もしかしたら妥当な価格ではないか」という結論に達したと申し上げます。