趣味でオーディオ機器のデータベースを作ってみました。
掲載モデルは国内外のメーカーを問いませんが、特に日本のオーディオ愛好家が感じたことを残したい。
雑誌やネット情報だけではなく、メーカーや販売店から見聞きした話をもとにさまざまな情報を整理したいと思っております。
「工業製品」としてオーディオ機器を見る
なお、このサイトではオーディオコンポーネントを「工業製品」として見ています。
自分自身が製造業の開発業務に関係してきた人間だからです。
音楽性やブランドではなく「設計」「製造技術」「品質」と音質の評価の関係を見てみたいと考えました。
どうやら試聴だけではわからないオーディオ機器の長所や短所が見えるようです。
特に中古オーディオでは、カテゴリを問わず「高品質に作られたモデルが人気を集める」ことで共通しています。
工業製品として優れているオーディオ機器は高音質ゆえに中古の人気が高いものが多い。製造品質は時間が経つほどはっきりします。
それに気づいたとき、製造業での経験がどうやら役に立つらしいとわかりました。
20年ほど開発・量産・品質不良の経験を重ねたおかげで、
- 製造コストは高いのか安いのか
- 製造品質は良いのか悪いのか
- 不良が起こりやすい仕様かどうか
経験からある程度の予測がつきます。
部品の見積もりは高いのか安いのか、また不具合のひどさは想像がつく。
特に日本製オーディオ機器は、良質な部品と丁寧な製造により中古でも優れた製品が多い。
そのいくつかは、現在ではどんな国の製造メーカーでも作ることが困難なほどです。
日本は音楽を聴くという趣味に憧れを抱いていた時代が長く、それがメーカーにとっての力になりました。
ブランドが認知されていなかった頃、良い材料と丁寧な製造技術をもって高音質を追い求めた結果が、現在の人気につながっています。
新品で販売されていたときよりも評価されている製品は多い。
オークション相場情報とオーディオショップの中古情報をアーカイブ
サイトのテーマは3点。
- 人気と中古価格
- 音質レビュー
- コンディション
なお肝心の価格情報はYahooオークションの落札履歴をアーカイブしています。
オークション終了の直後、あるいは一定期間を経て見られなくなってしまう情報を残すため。
中古を購入するときに一番大事な情報です。
特にYahooオークションの「ウォッチ数」は人気を知る上で重要ですがオークション終了と同時に消去されます。こちらは特に重要な指標として必ず記載するようにしています。
音質情報は過去記事やレビューの目次から
音質についてはネット上のレビューや日本のオーディオ評論家による評価だけでなく
- 発売当時の人気
- メーカーやオーディオ専門店で見聞した情報
- 過去に実際に製造業者として部品メーカーから見聞した情報
これらを総合して音質情報としています。
「カスタムコンデンサーである」とか「高品質パーツ」ということだけを音質の理由にするのではなく、発売当時の人気や雰囲気について書くことが目的です。
だから日本のオーディオ雑誌に関しては、掲載された年次や当時の雰囲気を優先して記録しています。
単なる引用・要約や改変コピーは意味がないのでしていません。
もともとオーディオ評論はどうしても似た表現となることが多い。
音を言葉で伝えることは至難だからです。
モデルごとの違いをはっきりさせるには、新製品を見た愛好家がどう感じたかを書く必要がありました。
むろんプロによる当時の評価は、新しいデジタルフォーマットが登場している現在でも音質を知る上で大切な情報です。
今後、出版社の廃業や評論家の逝去により、デジタル化されず散乱した評論をデータベースとして残す必要もあると思います。
しかし著作権の問題があるため、現時点ではコピーや単純な要約といったことは致しません。
掲載された雑誌名と号数や年度を記すにとどめます。
レビューは各誌で掲載された評論を総合したものになります。
なお掲載年次についてはできるだけ詳しくデータを記載しています。当サイトをご覧いただいた皆様が資料を探されるときの目次になれば幸いです。