中古PM4200を買うべきか|メリットとデメリット
🟢 メリット
- 安い
- 「Marantz」ブランドである
- 扱いやすい大きさと重さ
❌ デメリット
- 格別の高音質、ではない
- 故障リスクが高い
- 比較できる「安くて高音質」が多い
- 評価:★☆☆☆☆☆(買うべきでない)
音質と経年劣化の両面から選ぶ理由が少ない、比較する候補が多い中古プリメインアンプです。
中古相場の結論|価格帯とコンディション傾向
中古価格の多寡にかかわらず入札数が少ないことが特徴、つまり人気がない。
また荒れた個体が多い。
中古市場ではこれらが正確に評価されており、需要がないのです。
買う理由
- 未使用のデッドストックがあれば買ってもいい。
買わない理由
- 中古資料に良品が存在しない
- 素人修理が施された個体が「メンテナンス済み」として流通している
そもそも高音質を謳われたモデルではない、「値段のわりに音が良い」という評価でした。
新品当時のレビューも製品紹介にとどまりベストバイランキングにすら名を残さなかった。
以下は購入判断を目的とした情報ではありません。新品時の評価を知る参考資料として掲載しています。
参考|マランツPM4200の音質傾向と評価
🟢 ポジティブレビュー
安くてそこそこの音質
❌ ネガティブレビュー
特徴がない、音よりも値段でアピールされたプリメインアンプ
評論家やオーディオ雑誌の評価
前作「PM4000」と同じく、詳細な音質レビューがないモデルです。
理由は値段で売るモデルであったから。
マランツのように「コストパフォーマンス」が売りのメーカーでは、部品を購買するときのボリューム確保のために重要なモデルです。
しかし中古の人気はありません。
量販店の値引き幅がより重く評価されたモデルです。
仕様と注意点|中古で故障しやすいポイント
25年を経て経年劣化は限界に達しています。また不完全な素人修理が行われた中古個体が多い。
えらびかた|中古PM4200の製造仕様とリスク
- 総合評価:★☆☆☆☆☆(買うべきでない)
無理に中古のマランツPM4200を探す必要はありません。
以下は「それでもPM4200が欲しい」という人のための情報です。
安い中古オーディオ機器には「売り手が手間をかけないため情報が少ない」という特徴があります。
それを認識した上で中古PM4200の主なポイントは
- 全体的に劣化が進んでいる
- 廉価なモデルであるため、手荒な取り扱いを受けたものが多い(特にノブ・スイッチや入出力端子のぐらつき)
- リモコンなど付属品はほぼ紛失している(高額なオーディオ機器よりも紛失率が高い)
手堅い設計ですが、水準を超える高音質・長寿命なパーツが使われているわけではない。
むしろ25年を経て修理もせず稼働する個体があることは、マランツ自体の製造品質の高さを示しています。
全ての半田づけに再メンテナンスが必要なほど劣化していますが、市場に流通している個体で水準の高い修理を受けた個体は皆無と考えていい。
修理費用は中古価格の数倍から数十倍に達するからです。
PM4200に限らず、エントリーグレードのオーディオ機器全般に通じる悩みといえます。
なお修理自体は物理的に可能であるため、数ドルで買えるDIY修理の練習用として需要があります
参考資料であり読み物として掲載しています。
参考|基本スペックと製造仕様
- メーカー:Marantz(日本マランツ)
- モデル名・型番:PM4200/F1B
- 発売年次:2001年
- 定価:¥25,000(/台・JPY)
- 注意事項
- あくまでエントリーモデルであり、特にスピーカーのくどうりょくにおいてさしたるものがない。ローノイズの特性は一聴に足る
- 発売当時は、その時期に話題となっていたデジタルアンプとの比較がなされていた
- 「Centuryシリーズ」のエントリーモデル
- 前モデル「PM4000」をベースに大幅なブラッシュアップと音質の再チューニング
- ハイパワー: スリムなボディ(高さ116mm)ながら、ダイナミックパワー70W×2(4Ω)を実現しています。
- 高音質機能: ソースの音をストレートに再現する「トーン・ディフィート回路」や、フォノイコライザー(MM対応)を搭載し、アナログレコード再生にも対応しています。
- 機能性: CD-R専用の入出力端子や、裏録音が可能なREC-OUTセレクターを装備。スピーカーターミナルはバナナプラグ対応のスクリュー式を採用しています。
- デザイン: フロントパネルはヘアライン仕上げで、カラーバリエーションはゴールドとブラックの2色が展開されました。
総合仕様
- 型式 プリメインアンプ
- 定格出力
- (20Hz~20kHz, 両ch駆動)
- 30W + 30W (8Ω)
- 40W + 40W (6Ω)
- 50W + 50W (4Ω)
- ダイナミックパワー
- 50W + 50W (8Ω)
- 60W + 60W (6Ω)
- 70W + 70W (4Ω)
- 全高調波歪率 0.03% (20Hz~20kHz, 8Ω負荷)
- 周波数特性:10Hz ~ 100kHz (+0, -3dB)
- ※CD, ソースダイレクト時
- S/N比 (Aウェイト補正)
- Phono(MM): 86dB
- High Level: 96dB
- 入力感度 / インピーダンス
- Phono(MM): 2.5mV / 47kΩ
- High Level: 150mV / 20kΩ
- 入力端子
- ライン入力 × 3 (CD, Tuner, Aux/DVD)
- MD/Tape入力 × 1
- CD-R入力 × 1
- Phono入力 × 1
- 出力端子
- MD/Tape出力 × 1
- CD-R出力 × 1
- スピーカー出力 × 2系統
- ヘッドホン出力 × 1
- 消費電力 100W (電気用品安全法)
- 外形寸法 幅440 × 高さ116 × 奥行345 mm
- 重量 6.0kg
- 付属品 システムリモコン
Marantz PM4200の関連情報・取扱説明書(マニュアル)ほか
マランツPM4200の中古は、良品にめぐり合う可能性が低いモデル。
ある意味で高級オーディオ機器よりも中古選びの難易度は高い。
安価なデジタルアンプのほうがはるかに高音質です。
中古Marantz PM4200選びの最低条件
- 未使用のデッドストックがあれば買ってもいい
見た目の良さだけでは判断できないモデルです。経年劣化とメンテナンス品が見つからないという理由からデッドストック探しを勧めます。
販売台数は多いため、見つかる確率があります。
相場の根拠|過去の入札価格履歴
6ヶ月ごとの①高値例・②安値例・③入札が多い・④入札が少ない、を掲載・更新。
※Yahooオークションの落札履歴はYahoo規約により最大3年で抹消されます。
オーディオショップの販売履歴
中古オーディオ専門店でも下取りはしなくなったモデルであり、買取価格の相場はありません。
オークションのほかリサイクルショップでの流通が主となります。
現在の出品情報|なにを買うべきか
そもそも音質を評価されたモデルではないため劣化した中古を買う意味は薄い。
中国製のデジタルアンプを購入するほうがはるかに高音質と言えます。
コンテンツ(ABC order)
➡︎ 日本のオーディオブランド
➡︎ 日本国外(海外)のオーディオブランド





