Victor MONITOR S-3000ヤフオク落札価格情報、ALTECやTANNOY全盛のころ追いつこうと高級部材を集めて作り上げたモデルです。
Victorはこれ以降モニタースピーカー向けを作っていません。
Victor MONITOR S-3000のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)

以下は今回オークションの詳細となります。
メーカー・モデル名・発売年次・新品時の価格
- メーカー:Victor(ビクター)
 - モデル名・型番:MONITOR S-3000
 - 発売年次:1977年
 - 定価:¥138,000(/台・JPY)
 
Victor MONITOR S-3000・中古の人気と、入札・落札履歴

出品URL(Yahoo オークション)Victor ビクター スピーカー MONITOR S-3000 ペア 2WAY 同軸 フロア型 動作品 兵庫県直接引取りのみ商品 NO-01
落札価格:¥52,000(JPY)
- 開始価格: 円(税込 – 円)
 
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:102人
- 入札件数:94件
 - 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
 - オークションID:t1071788772
 - 出品地域:兵庫県尼崎市
 - 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
 
落札日時:2022.11.17(木)23:15
- 出品日時:2022.11.11(金)19:16
 
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:abrmg82620
 - 出品社名:ー
 - URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/abrmg82620
 - 評価(良い): 99.3%(取引 1,201件中・ 2023年 3月時点)
 
 
Victor MONITOR S-3000のスペック・諸元(新品・リリース時点発表)
1977年はJBL4343が日本を席巻していた「モニタースピーカー信仰」時代。
ALTECやTANNOYの影響も強く、それら同軸スピーカーを強く意識したモデルです。
- 主要スペック
- 大きさ:710H×440W×412Dmm
 - 重さ:30.5Kg(/本)
 - 公称インピーダンス:8Ω
 - 能率:95dB/W/m(Ω)
 
 - スペック上の注目ポイント
- 同軸2ウェイ構成のモニター用スピーカー
 - 30cmウーファー
 - ツィーターは涙滴型イコライザーつき
 - ツィーター・ウーファーともにアルニコマグネット
 - 米ホーレー社(JBLと同じ)製の新開発のコーン
 - アルミ製ダイヤフラム
 - キャビネットの構成素材は,フロントバッフルは北米産針葉樹材・ダグラスファーのランバーコア,天板,地板および両サイドバッフルは高密度パーティクルボード,リアバッフルはラワン合板
 
 - 詳細情報リンク
 
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★★☆(普通)』となります。
キャビネットの仕上げを含め、なかなか丁寧に作られています。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo(右/左):不明
 - 外観・動作・その他
- 動作確認済み
 - ネットあり(穴があるかどうかは不明)
 - ユニットに傷無し
 - キャビネットに傷・スレ・くもりあり
 
 
出品者に追加質問したい確認ポイント
- シリアル連番かどうか
 - タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
 - スピーカーターミナルは確実に締まるか
 - ネットに破れはあるか
 
Victor MONITOR S-3000・中古コンディションのチェックポイント
大変古いものであるため、動作・外観の2点について基本的な確認だけとなります。
資料は少なく出品側も詳細を答えられないモデルです。
なおモニタースピーカーと銘打っていますが実際にモニター用途で使われた個体は少ないはずであり(当時の日本製スピーカーにそこまでの信用がなかった)マグネットの減磁は全く気にする必要がありません。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる

人気についてはウォッチリストをもとに以下の基準で設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
 - ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
 - ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
 
入札の有無そして価格は『人気』
つまりウォッチリストの登録人数が基準になります。
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
 - 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
 - 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
 
人気をもとに独自のコンディション基準を設けました。
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため。
『☆★(星)』評価は以下を判断基準とし、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
個人やショップ独自のメンテナンスは質が低く、基本的にジャンク扱いです。
実際の買取ではそのように査定されます、改造品も業者下取ではジャンク扱いとなります。
Victor MONITOR S-3000の中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
5ー6万円が相場となります。つくりが良いため意外な人気があるモデルです。
ほぼYahooオークションだけの流通となっています。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
 - 中古としてのコンディション・状態
 - 販売・落札価格
 
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
Victor MONITOR S-3000・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
ALTEC・TANNOYの同軸2ウェイユニットを意識したヒアリングテストとレビューが行われていました。
- ALTEC 604Eとは異なり柔らかさときめ細かさのある音、いわゆるモニタースピーカー調ではない
 - 低音を引き締め中音域を中心にエネルギーを集中させたチューニング。
 - 歪みが少なくクリア、ハイパワー入力でも音が崩れない
 - クロスオーバー付近でのつながりの良さが欲しい
 
評論家の岡俊雄氏・黒田恭一氏にはクラシック、特に弦の表現は好感触だったようです。
Victor MONITOR S-3000・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは今のところ購入後に下取りは出ないこと。
人気がないというよりほとんど知られていないモデルで業者もどう買い取っていいのかわからないでしょう。
メリットは、その作りの確かさ。
明らかにALTECの604やTANNOYの同軸ユニットを意識しています。
JBLで名を上げたホーレーの振動板をわざわざ手配したところになんとしても追いつきたいという執念がみえる。
1970年代日本のオーディオメーカーは「海外から遅れている」という意識が濃厚であり、追いつき追い越せの意地がオールアルニコマグネットやJBLと同じ材料に現れています。
JBLやALTECにかなわない部分は丁寧につくることで補うものとされた時代で、キャビネットコンディションの良さです。
落ち着いて評価できるようになった現代からみれば良品といっていいスピーカーです。
 
人気 :★★★