B&W MATRIX 801 Series3のヤフオク落札価格情報。美品のため相場を超える落札となりました。
なおBowers and wilkinsのスピーカーには磁性流体の劣化という問題点があり、後述します。
B&W MATRIX 801 Series3のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
B&W MATRIX 801 Series3・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)全国発送可B&W MATRIX 801 Series3 スピーカーペア M801S3 SOUND ANCHORS 801専用スタンド付 サウンドアンカー014811001W-4
落札価格:¥381,000(JPY)
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:154人
- 入札件数:141件
- オークションID:p1080953210
- 出品地域:福岡県 福岡市早良区
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.02.13(月)23:02
- 出品日時:2023.02.06(月)11:30
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い):99.4 %(取引16,691件中・ 2023年 4月時点)
B&W MATRIX 801 Series3の定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:Bowers and wilkins(B&W)
- モデル名・型番:MATRIX 801 Series3
- 発売年次:1992年
- 定価:¥640,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅432x高さ1,008x奥行560mm
- 重さ:54Kg(/本)
- 形式:3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型
- ユニット構成:低域用:30cmコーン型・中域用:12.6cmコーン型・高域用:2.6cmドーム型
- 能率:87dB/W/m(Ω)
- スペック上の注目ポイント
- クラシック音楽録音スタジオを中心に支持を広げたMatrix801 Series2のアップグレード仕様
- クラシックだけでなく、ポップス・ロックへの対応
- ポリマーコーン30cmコーン型ウーファー
- 12.6cmケブラーコーン型ミッドレンジ
- 2.6cmドーム型ツィーター
- メインキャビネットはマトリックスキャビネット構造、ミッドレンジパートは特殊ファイバー製
- ウォルナットとブラックアッシュの2バージョンキャビネットあり
- 詳細情報リンク
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★★☆(Average)』となります。
セッティングによる音質の変化が大きいスピーカーのため、専用スタンドは大変なメリットです。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo(右/左):不明
- 外観・動作・その他
- 動作確認済み
- キャビネットにわずかに使用感
- 左CHは美品
- 右CHのフロントバッフルに擦り傷
- 右CHのウーファーエッジにシミ
- ネットにほつれ、破れなし
- ジャンパーバーあり
- 専用スタンドあり(サウンドアンカー)
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
- スィープ音を入れた時、中高域ユニットから歪みが出ていないか
B&W MATRIX 801 Series3・中古コンディションのチェックポイント
国内にあるMATRIX 801 Series3にプロ用途は少なく、ほとんどはホームユースです。
チェック時のポイントは「妥協しないこと」
中古個体数の多いモデルのため、ほどほどを買うのは損です。買い替え時の下取りも低い。
磁性流体の劣化・現在のB&Wスピーカーに通じる問題
- スピーカーユニットの状態
- キャビネットの外観
- 中高域の歪み(磁性流体の乾燥劣化によるもの)
加えて専用台があれば完璧です。
なお磁性流体の劣化は、特にB&Wの中古では問題になります。MATRIX 801 Series3がその典型例ですが、中古の多くでは乾燥し機能していません。
音質上は歪みとなって現れますが、知らずに使い続けているユーザーも多い。
材質上避けられない劣化のため、Acoustic Energy AE1のように他社でも問題となる点です。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
B&W MATRIX 801 Series3の中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
B&Wの新品価格は急激に上昇しており、中古相場は上昇傾向。801シリーズは特に顕著です。
ショップ・オークションともに価格に違いのないモデル。
- 良品:30万円前半から
- 傷あり・引き取り限定:20万円台
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
B&W MATRIX 801 Series3・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
日本国内のJBLモニター神話を突き崩した801F(2代目)と801S2(3代目)の後継機にして、ロックなどパルシブな音の再現性を高めた、と評されたモデル。
3代目にあたります(初代は「801」1979年)
評論家からは好き嫌いを超えた「標準機」とされ、実際に雑誌メディアやメーカーの試聴室に広く導入されました。
- 全帯域にわたるスムースさと反応の良さ
- モニター用途として高水準の緻密さ、しかし穏やかであるため家庭用としても申し分ない
- 指向性・位相管理の点で高い性能をもち、ホールトーンを見事に表現する。音場が広い。
- 低音の分解能は高く、量感と力がある。そのため丈夫な床にある程度高さをとってセッティングが必要(専用台の理由)
- モニターライクとされる鋭い音は皆無だが音楽が生き生きと鳴る。
なおMATRIX 801 Series3は海外でも好評であり、欧州のクラシック音楽の大部分はこれでモニターされたといわれております(一説にはスタジオ導入率80%とも)。
B&W MATRIX 801 Series3・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは2つ
- 磁性流体の劣化
- 新型のB&Wには及ばない
磁性流体の問題は新旧を問わないB&Wの欠点で、気づきづらいのもたちの悪い欠陥です。
Bowers and wilkinsは専用の磁性流体を開発したため、メンテナンスはD&Mホールディングズに依頼するほかなく、寿命も不明です。
ウレタンエッジほどではありませんが、ゆるやかに特性変化が起こると考えたほうがよさそうです。
無論正規代理店であるD&Mホールディングズ(というよりグループ会社)が修理受付を終了した場合、それがMATRIX 801 Series3の終了時期となります。市販されている磁性流体とB&Wのものは特性が異なります。
またBowers and wilkins(B&W)はモデル毎・年次毎の音質差を明確にするメーカー。
一概に劣るとはいえませんがMATRIX 801 Series3が新型を超えることはない、つまり中古とすればいささか「夢のない」アイテムではあります。
メリットは、ロングセラーを続けた音質。
国内ではJBL4344をメーカー・雑誌試聴室から駆逐し、海外ではレコーディングスタジオを席巻しました。
音楽愛好家が上質な音質を求めた時、選ぶ価値があります。
人気 :★★★★☆☆☆