日本への正式輸入がされなかったKlipsch KLF-20のYahooオークション落札価格情報。Klipschは長い歴史を誇るオーディオブランドでありながら代理店選びは失敗し続け、我が国では人気がありません。
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3つの重要なヤフオク落札履歴
コンディションはオーディオスピーカーの中古として平均的といえる状態。目立つ傷もなく良好です。
正規輸入されていないため、本件が価格の指標といえます。
人気・コンディションと落札価格
- 落札価格:¥117,000(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):★☆☆(28人)
- コンディション :★★☆(Average)
- 詳細な出品/落札情報
- ヤフオク出品時の商品タイトル
- Klipsch(クリプシュ) LEGEND SERIES KLF20 フロアスピーカー【引取限定】【近郊はお届け可】
- 出品者
- nak********
- 総合評価(良い):100%(121件中)
- https://auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=nakamuramondooo
- 出品地域
- 神奈川県
- 入札・落札情報
- 入札件数:1件
- 開始価格 117,000 円(税 0 円)
- 開始日時 2023.12.29(金)09:25
- 終了日時 2024.01.04(木)21:10
- オークションID u1117852607
- 中古で購入して短期間使用(一週間程度)
- 2番目のオーナーによる出品
- 最初のオーナーはDYNAMICAUDIO(東京)にて購入
- 並行輸入品(正規輸入されていない)
Klipsch KLF-20の音質とは
Klipsch KLF-20は日本への正式輸入がなされていなかったため、日本のオーディオ雑誌や評論家による音質レビューはありません。
Klipschというオーディオメーカーが日本での市場開拓に失敗し続けているためその他のモデルもエピソードに乏しいブランドです。
ごく最近ではONKYOを代理店として再上陸を図っていますが、オンキョーの倒産とともに失敗。
音質の良し悪しではなく、代理店選びを間違え続けているメーカーです。
付け加えますと、1996年当時アメリカで1,500ドルのスピーカーはハイエンドとはいえないがらもそれなりの高級品と思われており、現在も現地のオーディオフォーラムでは音質と中古価格についての議論をみることができます。
ヤフオク落札相場データ
※過去3ヶ月間にオークションでの落札がない場合、履歴は表示されません。
※現時点で出品がなされていない場合、検索結果は表示されません。
※Yahooオークションの落札履歴はシステム上の理由から最大2年で抹消されます。
当サイトでは消える前にデータを保管し、著作権上問題のないものを掲載しております。
オーディオショップの中古価格
Klipsch KLF20は日本に正式輸入されておりません。
個人または販売店による並行輸入のみのモデルにつき、オーディオショップにおける中古価格のデータはありません。
よくある故障・不具合
コンディション判定『★★☆(Average)』、状態はかなり良く注意するべきは裏面に若干の汚れがある程度。
出品されたのコンディション評価
「買ってはいけない」中古Klipsch KLF20のポイント
Klipsch KLF20は製造仕様や経年劣化に関する情報がなく、このモデル特有の不具合ポイントを指摘することができません。
海外のオーディオフォーラムで報告されている事例として
「初期型(シングルワイヤ仕様)にはスパイクの製造仕様に初期不良があり、がたつきが生じるものがある」というもの。
その他は中古スピーカーとしては一般的な注意事項となります。
- スピーカーユニットの傷・汚れ
- キャビネットの傷・汚れ
- バイワイヤ仕様(中後期)はジャンパーバーの紛失に注意
この3点しか申し上げられない。
なおeBayには本モデルの出品が豊富であるため、いくつかの個体をチェックしておりますが、さほど凝った仕上げでない代わりに傷もつきにくいようです。
またホーンドライバーのダイヤフラムが故障する事例もほぼない模様、頑丈であると推察されます。
Klipsch KLF20の仕様
Klipschの伝統としてホームシアター用途前提の大型スピーカーです。
また他社との大きな違いは1990年代でも珍しかった高能率。100dBはピュアオーディオとしても大きなメリットです。
メーカー・発売年次と定価
- メーカー:Klipsch
- モデル名・型番:KLF-20
- 発売年次:1996年
- 定価:¥(1,500/ペア・JPY)
Klipsch KLF20の主要スペックと音質技術
- 主要スペック
- 形式
- :3ウェイフロア型スピーカー・バスレフ型(背面ポートタイプ)
- 再生周波数帯域:34 hz – 20 kHz +3dB
- 高域:「K-79」ホーンツィーター(ダイヤフラム径:1インチ)
- 中域:「K-52」ホーンドライバー(ダイヤフラム径:1.5インチ)
- 90° x60° Tractrix® horn
- 低域:「K-1036」ウーファー(口径:10インチ・25.4cm)
- クロスオーバー周波数:750Hz/7Hz
- 耐入力:
- 200 wats(MAX・連続 ピーク800W)
- 能率:100 dBdB/W/m(Ω)
- 大きさ:H:1040mm/W:305mm/D:410mm
- 重さ:39.24Kg(/本)
- 仕上げは4種類
- ライトオーク/ミディアムオーク/ブラックサテン/マホガニー
- 音質技術の注目ポイント
- 中高域をホーンドライバー仕様とし、ダイレクトラジエーター(コーン型)にはない反応のよさを狙った。
- コンプレッションドライバーであるにもかかわらず、高域は20Khzまで対応
- 高能率(100dB)
- 別売のKLF-C7と組み合わせることで5.1chのマルチチャンネルDolbyサラウンドに対応することができた。
- 中高域をホーンドライバー仕様とし、ダイレクトラジエーター(コーン型)にはない反応のよさを狙った。
製造メーカーの目でみるオーディオ機器としての寿命
KLF20の仕様は堅牢です。Klipschらしく目新しい音質技術はないものの、安定した製造仕様により長く使えるスピーカーとなっています。
これはKlipschの美点と思われますが、同社はウレタン製のスピーカーエッジ(Surround)を採用することがありません。
JBLやEVなど著名なオーディオメーカーが10年程度で崩壊する仕様を長年使い続けたことと比べると、大変に見識のある設計であると感心します。
中古のメリット・デメリット
最新スピーカーとの比較
メリットは2024年現在では常識はずれの高能率。
100dBというスペックは500hz〜1Khzの平均値であるため、中高域では100dBを超えています。
古典的ながら組み合わせるアンプを選ばない
Klipsch KLF20はクオリティは高いが駆動力はない、というアンプ(代表例は真空管アンプ)でもダイナミックに鳴らせるスピーカーです。
アンプを選ばない、質は高いが駆動力は劣るという機種でもその美点を充分に活かすことができます。
デメリットは2つ。
1番目は並行輸入品しかないこと。
ただしこれは詳細に中古の状態を見極めることで良品を確保できます。
2番目は、これが一番重要ですが、買い替えの際買取価格は期待できないということ。
日本市場においてKlipschはピュアオーディオのメーカーとみなされていません。下取りを断るオーディオ専門店もあります。
しかしメリットにもなり得る、程度の良い中古を見つけることができしかもその音が気に入ったならば、現在似たものがないスピーカーとの得難い出会いとなります。
日本ではいまひとつ人気のないKlipschですがそれだけに安く、高音質の中古を確保することができる。
音質はなかなかのもの。
現在(2024年8月時点)でTEACが輸入代理店となっております。
ホーンモデルも充実しており、なにより仕上げなどの水準が高い。
中古・新品を問わず全体的に見ておすすめのオーディオブランドといえます。