TANNOY CORNETTA Monitor Gold LSU/HF/3LZG/8UのYahooオークション落札価格情報。『日本製タンノイ』にして本家が認めた音質です。
今後さらに注目されるTannoyと思われます。
※本記事には「AD」「広告」と注記した
アフィリエイトリンクがございます
3つのヤフオク落札履歴
価格・人気・コンディション
- 落札価格:¥157,000(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):★★☆(75人)
- コンディション :★★☆(Average)
- ヤフオク出品時の商品タイトル
- 【全国発送可】TANNOY CORNETTA Monitor Gold LSU/HF/3LZG/8U スピーカーペア ⅢLZ タンノイ コーネッタ■009112010W-2
- 入札・落札情報
- 入札件数:44件
- オークションID:f1073172527
- 出品地域:福岡県 福岡市早良区
- 入札履歴:出品者ID停止のため詳細不明
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い):99.4 %(取引16,691件中・ 2023年 4月時点)
TANNOY CORNETTAの音質
オーディオ雑誌と評論家レビュー
雑誌メディアの評論はどのようだったか、というより雑誌メディア(Stereosound)が企画した「日本製タンノイ」
Autographを模したものですが、単なるフェイクでなく入念な設計・試作を繰り返して製品化(キット化)され本邦における上質なTANNOYサウンドとして認知されています。
Autographとの相違点は
- 使用ユニット(10inch)
- バスレフキャビネット(Autographはバックロードホーン)
- 小型化
結果としてバランスの良い、3LZよりスケールの大きい見事な音質を実現しました。
読者の熱意に応えて井上卓也(Takuya Inoue)が設計・DIATONE郡山製作所で試作
企画は驚くべきことに一読者(松本濤 氏)の要請によるもの。それに応え評論家にして三菱電機の顧問的立場にあった評論家の井上卓也(Takuya Inoue)氏が設計し、郡山製作所での試作を経てキット化されました。
音質は上質なもので、極めて珍しいことですがのちにTEACはこの設計をTannoyの正式承認を得て量産化しました(Tannoy社の引退した職人に依頼)。
海外における知名度はさだかではありませんが、その手頃な大きさと今なお自然・上質とされる音質は一聴の価値があります。
ヤフオク落札相場データ
過去の落札相場と最新の出品検索
※過去3ヶ月間にオークションでの落札がない場合、履歴は表示されません。
※現時点で出品がなされていない場合、検索結果は表示されません。
※Yahooオークションの落札履歴はシステム上の理由から最大2年で抹消されます。
当サイトでは消える前にデータを保管し、著作権上問題のないものを掲載しております。
2024年まとめ・過去の落札価格(ヤフオク)
- 落札価格:¥60,000(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):★★★☆☆(人)
- コンディション :★★☆(Average)
- ヤフオク出品時の商品タイトル
- 入札・落札情報
- 入札件数:件
- 出品者
- 総合評価(良い):%(件中)
- 出品地域
- コンディション説明:
- シリアルNo:
藁科茂行 / 評価:1254 最高額入札者 60,000 円 1 6月 21日 21時 02分
オーディオショップの中古価格
よくある故障・不具合
コンディションにみる注意点
以下よりコンディション判定『★★☆(Average)』となります。
アッテネーターにガリありのためですが、キャビネットは素人制作のキットではなく、プロの手によるものです。
焼印がなく、ラベルもないため個人が家具職人に制作依頼したキャビネットの可能性が高い。
工作精度は高い。
「買ってはいけない」中古の注意したいポイント
動作正常・外観の傷の程度が良好であることを前提に
- 搭載されているスピーカーユニットの種類(Monitor GoldまたはHPD295)
- スピーカーユニットのコンディション
- ネットワークの改造有無(少数ながら存在します、なおワンオーナー品ならばまずない)
基本的にMonitor Gold入りのほうが価値があります、音質がいい。
本件については
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
を追加で確認する必要があります。
TANNOY CORNETTAの仕様
音質技術とオーディオ機器としての寿命
「日本で企画・設計されたタンノイ」という世界的にも稀な出自のスピーカー。
しかも最後にはタンノイ本社がその存在を認めたという音質を持っています。
メーカー・発売年次と定価
そもそもの企画は日本のオーディオ雑誌(季刊Stereosound)に一読者が要望したことがコーネッタが生まれるきっかけです。
- メーカー:TANNOY/ステレオサウンド・ラボラトリー
- モデル名・型番:CORNETTA
- 発売年次:1976年
- 定価:¥88,000(キット価格・JPY)
主要スペックと音質技術
「Monitor Gold LSU/HF/3LZG/8U」という名ユニットの存在がコーネッタの大きな要因です。
あとは日本人のイマジネーションのみ。本当のコーネッタ(TANNOY USA)とは全くかけ離れたスピーカーですが、当時熱狂的に支持されました。
- 主要スペック
- 大きさ: W833×H1050×D545mm
- 重さ:39.3Kg(/本)
- 出力音圧レベル・公称インピーダンス:ユニットにより異なる(295HPDまたはMonitor Gold)
- スペック上の注目ポイント
- Stereosoundキットは500セット販売(「Stereosound」の焼印あり)
- Tannoy Autographの小型・バスレフ化したフロントロードホーンキャビネット
- スピーカーユニットは295HPDまたはMonitor Gold前提(ほとんどのユーザーはMonitor Goldを搭載)
- ネットワークはTannoy製
- Stereosound社が評論家井上卓也(Takuya Inoue)氏の監修・設計によりキット化
- キャビネット材質は桜合板(米松にチーク突板バージョンあり)
- サランネットはTannoy社製
- キットのほか、①個人が職人に依頼して制作させたもの ②TEACが製造(Tannoyの承認を得てAutographを制作した職人が製造)③オーディオタケムラ(ショップ)オリジナルキャビネットの3種類あり。
- 詳細情報リンク
製造メーカーからみたオーディオ機器としての寿命
使用されているユニット「Monitor Gold LSU/HF/3LZG/8U」は耐久性が高く、正常の使用であれば長期の使用に耐えます。
中古のメリット・デメリット
最新スピーカーとTANNOY CORNETTAの比較
デメリットは「日本製TANNOY」だということ。
また使用されている「Monitor Gold LSU/HF/3LZG/8U」スピーカーユニットは、現在のスピーカーと比べた場合、少なくとも特性においては及びません。
メリットは完成したスピーカーはTANNOYの正式承認を受けるほどの音質だったことです。
幻のコーネッタ・TANNOY Autographを夢見た熱意がつくりあげた音質
現実のCornettaはTANNOY USA専売のモデルでRectangular Yorkそのもの。
情報が入らない環境にあって当時の日本人はAutographの小型版と想像していました、「幻のコーネッタ」と呼ばれる由来です。
そして当時のAutographは、現在でいえばYG ACOUSTICSやMAGICO並みの高額なスピーカー。
なんとしてもTANNOY Autographを聴きたいという熱意がJapansese Cornettaに結実、だからキット。
インターネット、ましてやSNSのない時代に、読者、編集者、評論家、協力したDIATONE郡山製作所と、かかわった誰もががこの企画に熱中し最大限の協力をしたことで「新しいTANNOY」が出来上がりました。
その音は本家が認めるにふさわしく、最後にはTEACが(ここが重要ですが)TANNOYの正式了承を得て、イギリス本国の職人に作らせた。
そういう時代と一言で言えない由来と音質があります。
現存する中古コンディションも良質なものが多く企画・設計から維持管理に至るまで、いかに大切にされたかわかるスピーカーです。
正式な承認をふくめイミテーションではない完全なTANNOYを実現しています。
国産の名機とはこういうものかもしれません。