LINNのプリアンプ「KLIMAX KONTROL」のヤフオク落札価格情報です。
本体のコンディションは普通ですが、リモコンの液漏れがオーディオの中古価格にどんな影響があるか、という好例です。
LINN KLIMAX KONTROLのオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)

以下は今回オークションの詳細となります。
メーカー・モデル名・発売年次・新品時の価格
- メーカー:LINN(英スコットランド)
- モデル名・型番:KLIMAX KONTROL プリアンプ
- 発売年次:2002年
- 定価:¥1,200,000
LINN KLIMAX KONTROL・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c1072126084
落札価格:¥241,000
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
- 即決価格:XXX円
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:128人
- 入札件数:92件
- その他取引条件:ー
- オークションID:出品地域:福岡県 福岡市早良区
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2022.11.21(月)21:15
- 出品日時:2022.11.14(月)23:10
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い):99.4 %(取引15,966件中・ 2023年 1月時点)
LINN KLIMAX KONTROLのスペック・諸元(新品・リリース時点発表)
- 主要スペック
- 大きさ:W350mm x D355mm x H60mm
- 重さ:9Kg(/本)
- 入力インピーダンス:10kΩ(アンバラ)・7.8kΩ(バランス)
- スペック上の注目ポイント
- CD-12以来、同社の定番となるアルミインゴットから削り出した筐体を採用した初のプリアンプ。
- アルミ削り出しシャーシ、ならびに高密度表面実装を多用した高い耐ノイズ性能。
- ボリュームコントロールICは米TI(バーブラウンブランド・0.5dBステップ)と共同開発IC
- 詳細情報リンク

出品物コンディションのチェックポイント・LINN KLIMAX KONTROL
以下よりコンディション判定『★★☆(星2つ)』となります。
個体としては普通より良品に近い状態ながら「リモコン損傷」が中古価格に影響しています。
もし液漏れがなければ30万円は行くでしょう。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo:831539
- 外観・動作・その他
- 端子に若干のサビ浮きあり(比較的多湿環境にあったと思われます、一例として地下室の防音ルームはこうなりやすい)
- ほんのわずかながら全体的にくすみあり。
- 動作良好
- リモコンに液漏れあり
出品者に追加質問したい確認ポイント
- ディスプレイの明るさ(暗くなっていないか)
LINN KLIMAX KONTROL・中古コンディションのチェックポイント
LINN製品は全般的に丁寧に扱われることの多いブランドですが、最近は高密度の表面実装を多用した音質設計から修理は高額です。
ポイントとしては、端子にサビが見受けられるため、全体的な継時劣化が疑われる部分は確認したいところ。
- 端子まわりのサビ(多湿の条件にあったということになります)
- シャーシ表面は美観を保っているか。
- リモコンによるオペレーション(音量・入力切り替え)はスムースか。
- 照明やディスプレイの明るさ(暗いものは避ける)
背面のRS232端子を使用した設定は個人では確認が難しい部分となります。
本来ならば正規ショップ(例えばサウンドクリエイトなど)から購入したい製品です。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる

人気についてはウォッチリストをもとに以下の基準で設定しています。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
多くのカテゴリーに共通して
入札の有無そして価格は『人気』
つまりウォッチリストの登録人数が基準になります。
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
人気をもとに独自のコンディション基準を設けました。
Yahooオークションの『商品の状態について』に厳密な規定がないためです。
そのため☆★(星)評価は以下を判断基準とし、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
個人やショップ独自のメンテナンスは質が低く、基本的にジャンク扱いです。
実際の買取でもそのような査定をされます、下取りが出ないため改造品もジャンク扱いとなります。
LINN KLIMAX KONTROLの中古相場情報(中古価格と落札情報の比較・検索用)
ジャンクというものが見つけづらいLINNですが、価格は25万〜40万以上と幅があります。
それだけ美観を気にする人が多いブランドであり、状態で差がつくモデルです。
今回のようにリモコンに不備があるなどは後述の理由から大きく査定を下げます。
また正規品でないものはLINNのサポートを受けられない、または受けても高額となるため注意が必要です。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報となります、現在の相場にもっとも影響大の情報です。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください(リンク中「AD」と注記しないものは広告ではありません)。
LINN KLIMAX KONTROL・雑誌によるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
2002年の登場時には競合のマークレビンソンのNo32Lが注目され、後継モデルの「SE」まで人気を欠いたプリアンプLINN KLIMAX KONTROLですが、その後じわじわとファンを増やした機種。
同社スピーカーのKlimaxシリーズはこのプリアンプに影響されて音質が変化してきています。
発売当時の音質についてメディア評論・レビューは
- パワーアンプのドライブ能力のたかさに
- ニュートラルな音調で分解能は高いが自然
- 音の重なりがぶ厚く格調が高い
- 音楽を細部でなく全体で聴かせる
- 音調は同社パワーアンプではSoloよりTwinが近い
といわれていました。
LINN KLIMAX KONTROL・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
メリットは安定したLINNの音質そして品質を手にいれることができるところ。
中古オーディオとしても価値があります。
デメリットは
- 高密度実装基板
- 内蔵ソフトウェア
これらが公式サポート終了と同時に修理を困難にするところ。なお現時点(2023年1月)ではサポート継続中です。
上記2点は現在中古オーディオにとってメンテナンス上の大きな障害となっております。
電池・バッテリー液漏れによるリモコン損傷は要注意
今回の中古個体でわかるとおり、リモコンの損傷は査定またはオークション価格に少なくない影響があります。多くは乾電池・バッテリーの液漏れです。
オーディオまたはAVアンプのリモコンは以下の弱点があります。
- ちょっと馬鹿にできない高価(1万円〜3万円)
- 修理ができず交換するしかない
- 交換品のストックは早期に欠品しやすい
特に輸入オーディオはその傾向が強い。
乾電池の液漏れ対策は「入れ替え時にスマホリマインダーを1年後」で
対策は「1年で電池交換を徹底する」
これしかありません。
リモコンの裏にマジックで書くか(すぐふきとれます)、電池を入れたときにスマホのリマインダーを1年後にセットする。
面倒と思われるでしょうが、中古査定はリモコン購入費以上に下げるため、する価値はあります。
技術的にはささいな装備ですが、LINNによらずリモコンは中古オーディオでは問題となりやすい部分です。
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