VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)という珍しいスピーカーのYahooオークション落札価格情報。急激に中古価格が高騰したモデルでもあります。
アメリカ製ヴィンテージスピーカーの丁寧かつ正式なるレプリカだと知られるようになったためです。
VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
Yahooオークション履歴の掲載期限は落札から2年間。
システム障害により価格履歴が抹消される案件もあります。
Yahoo auctionが掲載するURLの閲覧終了にそなえ、以下を実施しております。
- 案件詳細は本記事内に記録(コンディション・人気・価格・落札履歴・レビュー)
- その他の落札事例を日々追加・更新(左記リンクより落札事例を検索可)

VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)アンティーク VICTOR ビクター LCB-1C(SB-2202-C)大型スピーカーシステム ペアで単体重量55.6kg
落札価格:¥151,880(JPY)
- 開始価格: 1,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:96人
- 入札件数:40件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:s1082098472
- 出品地域:香川県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.02.21(火)22:11
- 出品日時:2023.02.16(木)19:03
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:houju1000
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/houju1000
- 評価(良い): 99.7%(取引 6223件中・ 2023年 6月時点)
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
もう年代としてミントコンディションは期待できません。ただスピーカーユニットについては技術ある業者にメンテナンスを依頼することは可能です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点

- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 67年前のスピーカーだが、キャビネットは原型をとどめている
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 動作不明
- キャビネット塗装面につやなし・小傷多数
- 前面ルーバー部分に下地の見える欠けあり
- 保護ネットに毛羽立ち
- スピーカーユニットの状態不明

- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 67年前のスピーカーだが、キャビネットは原型をとどめている
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 動作不明
- キャビネット塗装面につやなし・小傷多数
- 前面ルーバー部分に下地の見える欠けあり
- 正面ロゴが一部欠けている
- 保護ネットに毛羽立ち
- スピーカーユニットの状態不明
出品者に追加質問したい確認ポイント
- シリアルNo(連番かどうか)
今回出品者はふだんオーディオを扱っていない模様のため、外観のみの質問となります。
本来であればユニットの状態を確認するモデルです。
VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)
チェックポイントは以下の順です
- 動作確認
- キャビネットの状態
- 傷
- 朽ちたりしている部分はないか
- 板が反ったり隙間ができた部分はないか
- ユニットの状態
- コーン紙・エッジ
- ツィーターのディフェーザー(羽根状のもの)は曲がったり折れていないか
- ダンパーの割れ
VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
相場とよべるほどの売買事例がありません。
中古価格は¥150,000ー200,000(JPY)と幅があります。
相場情報で明らかなことは、20年ほど前までは¥50,000程度であったということ。
米RCAのLC-1Aをライセンス生産したものであることが知れ渡った時点から一気に急騰しました。
音質や由来については後述します。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)の定価とスペック(新品時)
- メーカー:Victor(ビクター)
- モデル名・型番:LCB-1C(SB-2202-C)
- 発売年次:1956年
- 定価:¥89,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:W690×H1030×D400mm
- 重さ:53Kg(/本)
- インピーダンス:16Ω
- 能率:不明
- スペック上の注目ポイント
- 米RCA社との正式ライセンス契約に基づき、日本ビクターが製造。
- LC-1A(コニカルドーム付き)+SC-15(バスレフ型キャビネット)のレプリカ
- オリジナルをもとに、当時日本で入手できる素材(コーン紙・マグネット・木材等)を使用
- オリジナルは米松合板を使用しているが、本モデルの材料は不明。
- スピーカーユニット(LCB-1C)は同軸2ウェイ
- 400mm(16in)ウーファー
- 50mmツィーター(ディフェーザー付き)
- アルニコマグネット仕様
- 家具作りの指物師(さしものし)がいた時代に、丁寧に作り上げたキャビネット
- 米RCA社との正式ライセンス契約に基づき、日本ビクターが製造。
本機が発売されるごく数年前まで占領軍であったアメリカ軍民は、来日の際、日本の大工(指物師)に家具を作らせて母国に持ち帰ったそうです。
そういった環境があった時代、米RCAの監修のもと、当時の日本ビクターが丁寧にコピーしたのがLCB-1C(SB-2202-C)です。
- 詳細情報リンク

VICTOR LCB-1C(SB-2202-C) 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
発売が1956年であるためその音質について言及した資料はほとんどありません、というより1点を除き皆無ではないかと思われます。
故 長岡鉄男(Tetsuo Nagsoka)氏は、30年前に著書においてこのスピーカーの価値について注目していました。
- DIATONE「2S-305(1958年)」とならぶ名機
- スケールが大きくゆとりある音質
- 現代(1993年時点)でも通用する特徴あるデザイン
とレビューし、それまで大型ラジオ程度しかなかった国産オーディオの転機であったとしています。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる

ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
VICTOR LCB-1C(SB-2202-C)・中古オーディオを買うメリットとデメリット
デメリットはとてつもなく古いこと。そして同世代の海外ヴィンテージ機器のような金銭的価値はないことです。
なにしろ日米安全保障条約の4年後、というよりGHQが解体されて間もない頃のスピーカー。まだ第二次世界大戦の名残が残っていた、あくまで過渡期のオーディオであります。
またRCAのコピーではありますが、本家のごとき音質ではない。
しかしながらRCAと契約し正式な監修をうけています、その上で丁寧に制作されたレプリカ。それが大きなメリットです。
それは現物をみればわかる。「オーディオ技術」と良質な工業材料が皆無だった日本において、日本人の実直さと図面だけをたよりにあるかぎりの力を注いだ。
一点一点を大切に作ったのです、現在このようなオーディオはありません。
それに気づいた人が現れた数年前、二束三文だった中古はいきなり高騰しました。
この価格はしばらく続くと思われます。
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