サウンドデザインFob SD05・ヤフオク落札情報(ユーズド品)

デジタルアンプのカテゴリでは珍しく長期にわたって音質が支持されているプリメインアンプです。滑らかな音質はアナログアンプでも滅多に聴けないもの。
良コンディションのものがオークションに出品されたので履歴を残していくことにします。

なお本機は極めて高度な音質の代償としてメンテナンスの難易度が高いものであります。

落札価格情報(サウンドデザイン Fob SD05)

  • モデル名(型式):サウンドデザイン Fob SD05
  • ※ 本件は一旦落札されたのち、再度出品されたものです、初回落札情報はこちら
    https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p862784492リンク先:ヤフーオークション履歴ページ)
  • 落札価格:¥412,000(初回落札価格:¥400,000)
  • オークション終了予定日時: 2021.07.04(日)21:24
  • サイトURL(リンク先:ヤフーオークション履歴ページ):https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h566392060
  • 出品者:r100rsito
  • ウオッチ数:68件(6月30日時点)
  • 入札件数:144件
  • 入札履歴:

スペック・諸元(サウンドデザイン Fob SD05)

  • 発売時期:2005年
  • 発売時価格:¥550,000
  • 方式:デジタルプリメインアンプ
  • 出力:100W+100W(4Ω)
  • 外径寸法(本体)W430×H98 ×D365(mm)
  • 重量:10.2Kg
  • その他:サウンドデザインによるバージョンアップによる仕様の違いあり(出力・クロック・入出力端子)

出品コンディション(サウンドデザイン Fob SD05)

【ご注意】
ヤフーオークションの著作権は出品者にあるため画像の転載は致しません。
恐れ入りますが画像そのものは上記の「サイトURL」よりご確認をお願い致します(本文中のURLリンクはアフェリエイトではありません)。
以下では出品者画像から読み取れる情報と通常市場で取引されるUsedとの差について以下記載致します。

コンディション詳細

  • シリアルNo:095
  • 動作問題なし
  • バージョンアップ済み個体(マスタークロック:ver. 1.08)
  • 画像から確認できる目立ったキズなし(美品の水準)
  • マニュアル・正規保証書つき

中古のチェックポイント(サウンドデザイン Fob SD05)

先に中古相場を述べますと50万前後であります。この機種は一部に熱狂的な支持があり、オークション・業者いずれも価格に差がありません。

いずれもコンディションは綺麗なものが多く、製品イメージのとおり愛用者も落ち着いたパーソナリティの方が多いことが伺えます。

なお本機はサウンドデザインによってバージョンアップ等のサポートが念入りに行われており、ほとんどの機種は同様のサービスを受けています。
これまで見たなかで比較的傷が多いなど外観に問題がある個体はそういったサポートを受けていないものが見られたことから、バージョンアップを実施していない個体はしかるべきメンテナンスを受けていない可能性、結果として手荒に扱われたものもあると思われます。

サウンドデザイン Fob SD05は修理対応が極めて難しい

本機種は2016年に事実上修理サービスは終了しています。

これはデジタルアンプ全般にいえることですが、内部素子が故障した場合はアナログ増幅アンプ以上に修理は困難を極めます。
デジタルアンプ関連のパーツは量産規模の大きい分野を狙う製品向けが多く、長期の供給は考えない傾向にあります。

よほど汎用の部品を除いて生産・販売終了により部品のディスコンが多い分野となるためです。

更にSD05は製作者の意思から厳選されたパーツが使われておりました。本機に限りませんがカスタムあるいは選別パーツはそのほぼ全てで修理対応が難しくなります。修理業者での部品入手は無理です。

製品イメージ

古今のアンプの中にあって異質の滑らかさを持つアンプです。デジタル/アナログという増幅方式は少なくともヒアリングから判断することは困難です。

当時SONY(ソニーイーエムシーエス(株))でTA-DR1を開発し、その後独立したエンジニアである石田正臣氏が2005年から2009年までの4年間製作したアンプです。一部熱狂的なファンが居られるなど、デジタルアンプとして異例といっていい長期の支持を集めている機種です。

  • 完全デジタル増幅
  • S-Master Pro(ノンネガティブフィードバック)
  • アルミ削り出し構造のキャビネット
  • 厳選されたパーツを使用

技術的なフィーチュアだけでなく、開発者の趣味のよさが発揮された音決めのセンス。リファレンススピーカーの一つにハーベスを使っていたそうですが、それも納得のできる音です。

つまり完全に趣味の製品でした。上記を表す最も端的な実績は、古くなる宿命にあるデジタルアンプのカテゴリで異例の支持をキープし続けているという実績が示しています。

以下情報として故石田正臣氏ならびに有志によるサイトをご紹介いたします。

正直販売価格に対してどのように会社を運営したのか不思議になるようなハイエンド仕様の製品です。
本機は最終的に200台程度が生産されたようですが、那須に別荘を構えて開発拠点兼ショウルームとするなどしておられました。
その200台に関して充分な部品ストックも準備されたとのこと。
また氏の考える理想に従ってアップグレードサービスも行われており例を見ない行き届いた対応がなされていました。

2005年はちょうど国産電子部品メーカーのディスコンラッシュが始まって2年ほどした時期です。当時としてパーツ確保は例を見ないほど良心的な対応といえます。

例を見ない内容の濃さです、ただメンテナンスはできない。
もしサードパーティーで修理を行えば、この機種の最大のポイントである「滑らかな音質」は完全に失われます。
そこをどう考えるかが中古の最大のポイントと思われます。

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