TANNOY Westminster TWの評価とは・中古価格とメリット・デメリット

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タンノイWestminsterの「TW」のヤフオク落札価格情報、英国内専売モデルでしたが、のちに日本にも並行輸入されています。
ウエストミンスターロイヤルの廉価バージョンであり、フェライトマグネット仕様です

TANNOY Westminster TW・3つのヤフオク落札履歴

標準的なコンディションといえる中古Westminster TW。
ウーファーエッジ(Surround)は張り替えが行われたと思われますが、背面パネルに破損がないため、しかるべき修理業者による確かなメンテナンスである可能性が高い。

  • 価格・状態
  • 出品情報
  • 入札の全履歴

出品URL(Yahoo オークション)希少・全国発送可TANNOY Westminster TW 英国仕様 スピーカーペア ウエストミンスター タンノイ011172001W-2

落札価格:¥1,147,800(JPY)

  • 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
  • 即決価格:XXX円

人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。

ウォッチ件数:177人

  • 入札件数:181件
  • その他取引条件:ー
  • オークションID:1068374950
  • 出品地域:福岡県 福岡市早良
  • 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)

落札日時:2022.10.31(月)22:17

  • 出品日時:2022.10.24(月)23:30

出品者情報(ID・名前・評価)

  • 出品者ID:tunagu5555
    1. 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
    2. URL:http://tunagu-inc.co.jp/
    3. 評価(良い):99.4 %(取引15,966件中・ 2023年 1月時点)
  • メリット
    Prestigeシリーズ、特に最高峰のウェストミンスターであること。
  • デメリット
    正規輸入品ではない
    フェライトマグネット
    タノプラスエッジは加水分解する
  • 最新フロア型スピーカーとの音質比較
    Sonusfaberにとって代わられた印象があるが、いまだ楽器的スピーカーの最右翼。

大前提として日本国内で並行輸入品のオーディオ機器は正規品に比べると価値は落ちます。
これが最大のデメリットです。
同じフェライトマグネットであるならば初代Westminsterを選んだ方が良い。

またタノプラスは音質的に優れていますが高温多湿な日本の気候には合いません。
後年リリースされた「HE」(ハードエッジ)モデルに人気がある理由です。

また「Alcomax」モデル(アルニコマグネット)仕様はフェライトマグネット仕様よりさらに濃密な表現を可能としています。

なおアルニコ仕様である「Westminster Royal」とフェライトの初代モデル・「TW」「/R」にはオークション・ショップともに中古価格に明確な差があります。

中古TANNOY Westminster TWの買取価値とは

メリットは、Prestigeシリーズ、特に最高峰のウェストミンスターであること。
しかも最新型「GR」は初期モデルの四倍以上に価格が高騰しているため、「TW」を含む中古Westminster全般で値上がりが見られます。

中古としての買取価値は高い。
タンノイのスピーカーは平均以上に人気ですが、中でも「Prestige」シリーズの人気は高く、ウェストミンスターはその筆頭です。

キャビネットの美しさと修理可能なスピーカーユニットにより、今後も長くその価値を保ちます。

「TW」は本国専用モデルのため、日本での評論・レビューはありません。
ウェストミンスターシリーズについていえば一貫して「楽器的スピーカー」の名声を得ております。

日本の、というより世界的なバックロードホーンの権威であった長岡鉄男(Tetsuo Nagaoka)氏はTANNOYについて論評することのほとんどなかった評論家ですが、Westminsterについては別格としています。

  • 家庭用スピーカーとしては桁外れの規模であり、音質も雄大。
  • ホーン開口をネットでカバーした仕様はバックロードホーンとして明らかに音質の点で不利だが、それを補ってあまりある品格を備えている。

「FM Fan」誌の「ダイナミックテスト」1989年アワードを与えています。

過去のYahooオークションから、注目度(ウォッチ数)の多い中古TANNOY Westminster TWの落札履歴を紹介。
コンディション(★★★/★★☆/★☆☆)ごとの価格比較です。

特に「1円スタート」「1000円スタート」など低価格からの入札例を中心に選びました。

Yahooオークションの落札履歴はYahoo規約により最大3年で抹消されます

オークション履歴(コンディション別)

Royalの廉価バージョンである「TW」ですが事実上フェライト仕様Westminsterと同じ中古相場。
同じ仕様と思われているふしもあります。

Prestigeシリーズ全体が、外観程度とスピーカーユニットのエッジ(タノプラス)の劣化度合いで価格が決まっています。

なおタノプラスの張り替えは5万円〜/本前後となります。

  • ★★★
  • ★★☆
  • ★☆☆

コンディション★★★(Excellent)のオークション

最高価格(★★★)
  • 2025年:¥ー(JPY)

オークション落札例なし

コンディション★★☆(Average)のオークション

最高価格(★★☆)
  • 2025年:¥ー(JPY)

オークション落札例なし

コンディション★☆☆(Poor)のオークション

最高価格(★☆☆)
  • 2025年:¥ー(JPY)
  • 2024年:¥855,554(JPY)
  • 価格・人気
  • 出品情報
  • 入札の全履歴
  • 入札・落札情報
    • 入札件数:186件
    • 2024年10月28日(月)23時1分 終了
    • オークションID n1158171112
    • 開始時の価格 5,500円(税込)
    • 早期終了 あり
    • 自動延長 あり
  • 出品地域
    • 神奈川県 横浜市中区
  • コンディション説明:
    • シリアルNo:315474/389878
    • 動作確認済み
    • 背面パネルのネジ穴破損

オーディオショップの中古価格(ハイファイ堂・オーディオユニオンほか)

コンディションと中古選びの注意点

出品物の傷・不具合(右)
2025-04-18_TANNOY-WestminsterTW_大型スピーカーの中古オーディオ状態・コンディションと修理・寿命の説明画像R
  • シリアルNo:
  • 動作:★★★☆☆(ExcellentAveragePoor)
  • 外装:★★★☆☆(ExcellentAveragePoor)
  • その他:★★★☆☆(ExcellentAveragePoor)
出品物の傷・不具合(左)
2025-04-18_TANNOY-WestminsterTW_大型スピーカーの中古オーディオ状態・コンディションと修理・寿命の説明画像L
  • シリアルNo:不明
  • 動作:★★★(Excellent)
  • 外装:★★☆(Average)
    天板にわずかな色ムラあり
    小傷あり
  • その他:★★★(Excellent)
    グリルネット用鍵あり

コンディション総合判定『★★☆(Average)』の中古TANNOY Westminster TW。
基本的に綺麗ではありますが、Tannoy、特にPrestigeシリーズは国内外でデザインと仕上げを評価されており傷があるものは査定が下がります。

「買ってはいけない」中古TANNOY Westminster TWの特徴・背面パネルの破損に注意

TANNOY Westminsterは外観が命です。
木工技術の水準が評価されているだけに、キャビネットに傷や汚れがあると買取の査定は大きく下がります。

  • 動作
  • 傷(特に背面)
  • 塗装ムラ(ワックスの塗り過ぎ)
  • グリルネットの鍵
  • タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。

Westminsterはスピーカーユニットの取り外しが難しい。
背面パネルを取り外す必要がありますが、年月を経てキャビネットに食い込んでしまい、無理やり取り外そうとして板やネジ穴を破損する個体が多い。

ただしこれは「すでにスピーカーユニットのエッジ(Surround)を交換した」という証拠でもあります。

TANNOT純正のワックスは塗り過ぎるとムラが生じます、回復不可能です。
また天板の色むらや傷は要確認です。

出品者に追加質問したい確認ポイント

  • タバコ臭の有無
  • スピーカーユニットエッジ(タノプラス)の状態
  • シリアルは連番かどうか

英国本国設定モデルのため、シリアル等は確認したい点です。

中古オーディオ機器の寿命と修理について

「TW」を含むTANNOY Westminsterの寿命は長い。

  • スピーカーユニットは修理可能であること(振動板を含めて補修パーツが供給されている)
  • キャビネットは高精度に制作されている

極めて保守的な設計仕様を丁寧に製造しているため、経年劣化により使用不能となる部分がありません。

Westminster Royalをベースに、マグネットをアルニコからフェライトに変更したものがWestminster/Rであり「Westminster TW」です。

下位モデルである「GRF Memory」「Edinburgh」「Sterling」がTW(チューリップウェーブガイド)化されワイドレンジにされたことに合わせて発売されました。

英国専用の仕様であり正規輸入はされていないため、製品には輸入代理店であるTEACの銘板がありません。

初代Westminsterや「/R」との大きな違いとしてウーファー/ツィーターそれぞれに専用のマグネットを配したことが大きな違いとなります。
(初代ウェストミンスターと「/R」そして「Royal」は一つのマグネットでウーファー・ツィーターを駆動)

Westminster Royalに対する廉価モデルと位置付けられており英国専用モデルと思われますが、日本にも若干数が輸入されたようです。

  • メーカー:TANNOY(タンノイ)
  • モデル名・型番:TANNOY Westminster TW
  • 発売年次:1992年
  • 定価:¥980,000(/台・JPY)
  • 主要スペック
    1. 大きさ:W1032×H1295×D633mm
    2. 重さ:106.8Kg(/本)
    3. 能率:99dB/W/m(Ω)
    4. ホーン長:3.35m(11フィート)
    5. インピーダンス:8Ω(最小5.52Ω)
  • スペック上の注目ポイント
    1. 「Westminster R」とほぼ同等の仕様 ※詳細は以下モデル比較年表
    2. 「TW」はチューリップウェーブガイド(Tulip Waveguide)の意味
      • スターリングやエジンバラ・GRF Memoryが「テクノウェーブ」と紹介された記事は誤訳
    3. 15inch(38cm)デュアルコンセントリックユニット
    4. マグネットはフェライト仕様

英国本国におけるTANNOY Westminsterの歴史

「TW」は英国本国のみのモデルであり「Royal」の廉価バージョンです。
日本では報道されませんでしたが、イギリスではアルニコマグネット仕様の「Westminster Royal」に対して、下位の「TW」シリーズ向けスピーカーユニット(フェライトマグネット)を転用した廉価モデルが存在していました。

  1. 「Westminster」(1982ー1987年):初代モデル
  2. 「Westminster Royal」(1987ー1998年):アルニコマグネット・Van Den Hul配線材など
  3. 「Westminster/R」(1988年):フェライトマグネット・シングルマグネット仕様
  4. 「Westminster TW」(1992ー1998年):フェライトマグネット・「Royal」の廉価グレードとして本国のみの設定 ※本稿紹介モデル
  5. 「Westminster HE」(1999ー2007年):タノプラスからハードエッジ(HE)へ
  6. 「Westminster SE」(2007ー2014年):ユニット・キャビネットをリファインし(重量増)ワイドレンジ化。
  7. 「Westminster Royal」(2014年ー):現行機種