SONY SS-M9ED(SS-1ED)のヤフオク落札価格情報。SACDリリースと合わせて同社がリリースしたフラグシップモデルであり一説には世界で数十セット程度の生産数しかないとも言われております。
ツィーター断線のジャンク品にもかかわらず高額落札の理由は、修理を行っても十分に安いといえるから。希少価値ではなく高音質なスピーカーです。
SONY SS-1ED(SS-M9ED)のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
以下は今回オークションの詳細となります。
メーカー・モデル名・発売年次・新品時の価格
- メーカー:SONY
- モデル名・型番:SS-1ED(SS-M9ED)
- 発売年次:1999年
- 定価:¥1,000,000(/台・JPY)
SONY SS-1ED(SS-M9ED)・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)希少 SONY ソニー 4ウェイフロア型スピーカー SS-M9ED(SS-1ED) ペア シリアル連番 配送直渡可 683E8-4
落札価格:¥321,665(JPY)
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:250人
- 入札件数:144件
- オークションID:h1071981958
- 出品地域:神奈川県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2022.11.20(日)23:21
- 出品日時:2022.11.13(日)18:38
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:toomookaanaa
- 出品社名:リサマイ市場・本館(株式会社リサイクルマイスター)
- URL:https://recyclemeister.co.jp/
- 評価(良い): 99.2%(取引 139,802件中・ 2023年 3月時点)
SONY SS-1ED(SS-M9ED)のスペック・諸元(新品・リリース時点発表)
- 主要スペック
- 大きさ:幅400x高さ1,125x奥行555mm
- 重さ:58Kg(/本)
- 公称インピーダンス:4Ω
- 能率:86dB/W/m(Ω)
- スペック上の注目ポイント
- SACDの規格策定にあたり、いわば「原器」としてつくられたスピーカー
- SACDプレーヤー「SCD-1」/プリアンプ「TA-E1」/パワーアンプ「TA-N1」と同時開発され、新デジタルフォーマットの評価用スピーカーとしての位置付け
- 4ウェイ・5スピーカー構成と、徹底的にワイドレンジを追求
- カーボン・グラファイト・コンポジットの2.5cmハードドーム型スーパートゥイーターは光学機器向けの角度調整機能(「副尺」バーニヤ)付き
- ネットワークは-24dB/octと急峻にクロスオーバーさせたマルチウェイ
- ウーファー・ミッドレンジ・ツィーターはポリプロピレン振動板
- キャビネットはスラントミニマムバッフル/スラントミニマムエンクロージャー形式により時間軸の整合ならびに音波の回折を低減
- 詳細情報リンク
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(ジャンク)』となります。
ユニット断線は専門業者での修理メンテナンスが可能なため、補修前提での入札です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo(右/左):00-13/00-12 (巷説では国内販売は15セットとの話もあります)
- 外観・動作・その他
- No.0012側のスーパーツィーター出力せず
- No.0013側のツィーター出力せず
- サランネット欠品
- スピーカーグリルにへこみあり
- スレ傷・汚れあり
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
SONY SS-1ED(SS-M9ED)・中古コンディションのチェックポイント
チェックポイントとしては
- 外観の傷
- 動作
- スーパーツィーターユニットの調整機構(バーニヤ)は正常に動作するか(ガタつきはないか)
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
人気についてはウォッチリストをもとに以下の基準で設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
入札の有無そして価格は『人気』
つまりウォッチリストの登録人数が基準になります。
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
人気をもとに独自のコンディション基準を設けました。
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため。
『☆★(星)』評価は以下を判断基準とし、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
個人やショップ独自のメンテナンスは質が低く、基本的にジャンク扱いです。
実際の買取ではそのように査定されます、改造品も業者下取ではジャンク扱いとなります。
SONY SS-1ED(SS-M9ED)の中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
流通個体数が少なすぎ、相場が形成されていません。
オーディオユニオンのようにハイエンドの固定客をもつ業者で70万円程度の中古価格ですが、状態次第です。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
SONY SS-1ED(SS-M9ED)・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
SACDの超低域から100kHzまでをカバーするスピーカーとして喧伝され、ソニーの
- フラットなバランスにしてワイドレンジ、ただしBowers and wilkinsマトリクス801S3と比べて格別にワイドな感触ではない
- どちらかといえば濃いめの音色、硬質感は皆無
コンシューマー向けのスピーカーとは趣が異なるとしたレビューが続きました。
評論家もSACD開発においてフォーマット限界を聴きとるためのスピーカーであったことに早々に気づいたようです。
SONY SS-1ED(SS-M9ED)・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットはSONYのフラグシップスピーカーだということ。
実は同社はスピーカー分野での知名度がありません。
平面振動板で名を馳せた80年代と異なり、90年代以降はスピーカーに関する限り同社の取り組みは断続的、かつ再生方式すらバスレフからコンデンサースピーカーまで一貫していません。
そのため登場時の派手なメディアレビューのわりに、いつのまにかカタログから消えるという終わり方を繰り返しています。どうやら技術継承のための習作的な側面もあったようです。
持てる技術の集大成として作られるため、毎回豪華そのもののスピーカーが出来上がる理由です。
「SACD開発用」のモニタースピーカーとしてのSS-1ED・民生用にない性能、音質
さらにSS-1ED(SS-M9ED)は「SACD」開発用モニタースピーカーという、プロ用途においてもさらに特殊な性格がありました。
その開発コストはSACDへの投資全体で負担したと思われ、200万円で作れるようなスピーカーではありません。研究開発用の機材を一般販売したというところが正確でしょう。
民生分野向けの同社スピーカーの秀作は加来欣志(Yoshiyuki Kaku)氏による「SS-AR1(2006年)」を待つことになります。
そのSS-1ED、メリットは音質。この世にないものを作り出すための確認用ですから性能は高度です。
パテントなどの要素技術、そして企業として開発・生産能力において他社とは比較にならない厚みがあるSONYが作り上げた。
企業の力量としてもデジタルフォーマットを策定しつつ、並行してプレーヤー・アンプを開発する能力は他社にはありません。
販売時には比較的地味であったスピーカーがオークションでは人気の理由です。
人気 :★★★