SANSUI最後のスペシャルモデルといえるAU-07 AnniversaryのYahooオークション落札価格情報。1円スタートによるコンディション良好の価格例。中古の人気は高く高額取引が多い。
SANSUI AU-07 Anniversaryのオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
SANSUI AU-07 Anniversary・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)Sansui AU-07 Anniversary ブリメインアンプ 動作品 元箱あり 中古美品
落札価格:¥378,777(JPY)
- 開始価格:1 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:130人
- 入札件数:95件
- オークションID:e1097482611
- 出品地域:東京都
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.07.07(金)22:18
- 出品日時:2023.07.01(土)10:32
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:bradleyfriedjp
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/bradleyfriedjp
- 評価(良い): 99.5%(取引 558件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★★★(Excellent)』。動作完動・傷無し・付属品完備という申し分のない中古個体です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み(完動品)
- 傷無し(画像より判断できる傷・汚れなし)
- 付属品完備
- 元箱
- 説明書
- 当時のカタログ
- 専用ダストカバー
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 特に無し
出品者に追加質問したい確認ポイント
中古として極めて状態が良く、追加質問事項はわずかです。
- シリアルNo(連番かどうか)
SANSUI AU-07 Anniversary・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)・ボリューム/セレクター/スイッチの曲がりやグラつきは修理不可能
AU-07 Anniversaryは基本的に頑丈です。しかし30年近くを経たアンプであるため、メンテナンスが必要な時期を迎えていることもまた事実。
のちのちの修理・メンテナンスを考慮した中古選びが必要です。つまり相場に対してあまりに安い中古個体は避けたい。
- 外観の傷・汚れ
- ボリューム・セレクター・各種スイッチ類は曲がったりグラついていないか(もっとも代替部品のない専用パーツ)
- 背面端子の状態(グラ付きや接触不良)
- 動作の確認
ボリューム・セレクターのガリ(ノイズ)については修理ができる可能性大です。分解清掃で回復する事例が多い。
しかし、シャフトが曲がっているなどの不具合は修理不可能であるため、部品取りのジャンク品を狙う場合も要注意です。
SANSUI AU-07 Anniversary・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)・中古サンスイブームが落ち着いても人気の中古プリメイン
「中古サンスイブーム」が終わったあとも中古相場が上昇しているプリメインアンプ(Integrated amp)。高音質と手堅い設計が好評です。
- 動作完動・外観は目立たない傷ありで¥290,000(JPY)
- 動作完動・外観良好・付属品ありの場合¥340,000(JPY)
特に外観良好のものほど高値更新をしています。
また従来流通個体の中心値であった¥220,000(JPY)の個体にジャンク品が多くなっており、修理不可能の個体も見受けられます。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
SANSUI AU-07 Anniversaryの定価と仕様・スペック(新品時)
MOS-FETではなくMN-LAPT(バイポーラトランジスタ)を使った同社初のトップエンドプリメインアンプ(Integrated amp)。
- メーカー:SANSUI(サンスイ)
- モデル名・型番:AU-07 Anniversary Model
- 発売年次:1996年
- 定価:¥450,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅471x高さ164x奥行453mm
- 重さ:34Kg(/本)
- 出力:110W+110W(6Ω)/90W+90W(8Ω)
- 消費電力:280W
金メッキの厚みをヒアリングで決めたインシュレーター・心血をそそいだサンスイの「日本品質」制振対策
サンスイの面白さとして、経営が悪化するにつれ「パーツの厳選」「徹底した防振・制振対策」に傾斜したというものがあります。ほとんど狂気のような傾注ぶりでした。
一例として純銅製インシュレーターに施した金メッキはその厚み(数十ミクロン違い)を比べて最適なものを選択するなど。
ここまでのアプローチは他社にはみられません、まさしく「Made in Japan」 の真骨頂といえます。
- スペック上の注目ポイント
- 伝送・増幅過程での動的歪をゼロにするために開発されたAdvanced Hyper α-Xバランス回路
- 司法
- 試聴をへて選別されたカスタムパーツを採用
- 金メッキリードの電解及びフィルムコンデンサーや抵抗
- ドイツWBT社製のOFC合金・24カラット硬化金メッキ端子
- サンスイ独自のチューニング手法による徹底した制振対策
- マスターボリュームとシャーシの間、NM-LAPTと放熱器の間などに純銅材やテフロンシート、テフロンテープによる防振対策
- 金メッキした純銅製インシュレーターと本革を組み合わせた接地構造
- アルミボンネット/アルミフロントパネル
- 詳細情報リンク
SANSUI AU-07 Anniversary 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
プリメインアンプの枠を完全に超えたといわれたモデル。この時期のサンスイに多い賛辞であり、実際にこれより質感の低いセパレートアンプは多かった。
雑誌メディアのベストバイランキングは高位、そして評論家からのレビューも並外れた音の質感を評価するものとなっています。
- 精密・クリアー・透明、こういった要素を十全にそなえている。プリメインアンプ(Integrated amp)として異例。
- アンプ自体が発するノイズを取り去っていった結果としての透明な音であることがわかる。録音そのままを聴くことができる。
- 耳障りな音が皆無であるため、聴き込むうちに音量を上げたい欲求にかられる。
ノイズ対策・最後期のサンスイがもっとも重視した音質は「音の純度」
AU-07 Anniversaryの発売は1997年。山水電気が新製品のリリースを中止し、事実上旧製品のメンテナンスサービスだけとなったのが2001年。
最後期のサンスイがもっとも重視した音質は「音の純度」です。
あらゆるノイズを取り去るというもの。
具体的には徹底的に振動・共振を取り去り、部品の素材(銅であれば6N・7Nといった)を高品位にした。
音には絶大な影響がありましたが、工業製品として極めて高コストであったためサンスイの経営を圧迫し破産を早めました。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
SANSUI AU-07 Anniversary・中古オーディオを買うメリットとデメリット:現在の高級オーディオでは実現できないサンスイの設計
デメリットは中古サンスイとしては高額であること。
また故障部位によっては修理が不可能であること。
メリットは現代のハイエンドプリメインアンプ(Integrated amp)と比べても遜色のない音質。
現代の超高級アンプが及ばない「AU-07 Anniversaryの世界」
AU-07 Anniversary、もっといえば最後期のサンスイには独特の世界があり、ファンを魅了しています。
上記に述べたその設計は、触れればふれるほどその高音質の追求が感じられ、手放せなくなる。
どこの世界に、たかがインシュレーターに施す金メッキの厚みをヒアリングで決めるオーディオメーカーがありましょうか。
現在(2023年時点)で超高級プリメインアンプはほとんどが100万円を超えていますが、ここまで入れ込んだ設計はないというところが正直な感想です。
やれば会社が潰れてしまう、実際山水電気はそうして消えていきましたが、「作品」は生きています。
人気 :★★★