地味ながらその音質で根強い人気のあるLUXMAN LX-360 Yahooオークション落札価格情報。CD(コンパクトディスク)が登場した時代にデジタル音源向けとして設計された真空管アンプです。
LUXMAN LX-360のオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
LUXMAN LX-360・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)良品 LUXMAN ラックスマン LX-360 真空管/管球式プリメインアンプ 説明書付 6B1B0-3
落札価格:¥102,000(JPY)
- 開始価格: 1,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:109人
- 入札件数:69件
- オークションID:h1100464541
- 出品地域:広島県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.08.02(水)22:38
- 出品日時:2023.07.26(水)18:32
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:toomookaanaa
- 出品社名:リサマイ市場・本館(株式会社リサイクルマイスター)
- URL:https://recyclemeister.co.jp/
- 評価(良い): 99.2%(取引 1403,908件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)・通常のA級アンプと比べても発熱劣化は激しい管球アンプ
以下よりコンディション判定『★★☆(Average)』となります。いうなれば「標準的な状態」ですがLX-360の場合、通常のA級アンプと比べても熱による内部の劣化は激しいものとなります。
中古購入時は現状よりものちのメンテナンスが重要であるため、動作以上に欠品している部品について、たとえばトグルスイッチの曲がりや電源スイッチの破損に注意するべきです。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:A60110340
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み
- 長期保管品
- トグルスイッチ・切り替え/ボリュームノブに曲がりなし(画像から判断できる限り)
- 天板に目立つ傷なし(物を置かれた形跡がない)
- サイドウッド上部のメタルモールに曲がりなし(真空管の熱で曲がりやすい)
- 取扱説明書あり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- キャビネットに傷・汚れあり
- サイドウッドに傷
出品者に追加質問したい確認ポイント
- ラインフェーズセンサー(後方の極性確認機能)のLEDは点灯するか
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか(長期保管品という点から可能性は低いが念の為)。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか(ゆるみ・ぐらつきはないか)
- 背面入力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
LUXMAN LX-360・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)・サイドウッドのモールに注意
おそらく数あるプリメインアンプ(Integrated amp)のなかでも最高に発熱するモデルであるため、熱による劣化を探ることが確認作業となります。
- サイドウッドを装飾しているメタルモールに注目
- 天板部分に接触する部分に曲がり・ヨレがないか(薄い金属のため放熱で痛みやすい)
- 操作部分が破損していないか
- トグルスイッチ・ボリューム・各種切り替えノブ・電源スイッチ
スイッチ・ノブ類は代替部品がなく、曲がっていたり破損した場合ラックスマンでも修理ができません。外観に問題がなく接触不良程度であれば分解清掃は可能です。
LUXMAN LX-360・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)・人気は高いが個体数は減少し相場は下落
中古相場は下落しています。人気はあるのですが、あまりの発熱からメンテナンスできる個体が少なくなっているため。
- 動作品・外観普通(多少の傷あり)で¥120,000(JPY)
- 動作品・外観美品で¥160,000(JPY)
ショップではメンテナンスを実施した上で20万円程度で販売されるケースもありますが、このモデルのメンテナンスはきわめて高い技術が要求されるため、選択すべきかどうかは疑問。
10万円を切る個体はほぼジャンクであり、主に部品取りに使われます。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
LUXMAN LX-360の定価と仕様・スペック(新品時カタログ資料)
CD(コンパクトディスク)の発売(1982年)とほとんど時期を同じくして登場した真空管プリメインアンプ(Integrated amp)。後年の管球アンプブームとは異なりデジタル録音を再生する最適な真空管アンプとして設計されています。
- メーカー:LUXMAN(ラックスマン)
- モデル名・型番:LX-360
- 発売年次:1985年
- 定価:¥365,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅493x高さ170x奥行477mm
- 重さ:25Kg(/本)
- 出力:32W+32W(8Ω、1kHz、両ch同時動作)
- 消費電力:250W
パワーアンプ部はGE製「6550」を4本搭載したものすごい発熱の真空管プリメインアンプ
LX-360はビーム管として有名な「6550」をプッシュプルで使用しています。出力を抑えた結果として駆動力を得ています。
しかしキャビネット内に6550が4本も入っているためその発熱は膨大であり、後年のラックスマンのサービス部門をして「いまならやらない非常識な設計」といわしめました。
- スペック上の注目ポイント
- 使用真空管
- 6550A(GE製)x4
- 6CG7x5
- 12AX7Ax3
- 各セクション毎に独立した電源トランスを搭載
- 右chパワー、左chパワー、プリ、ヒーター回路の4つのセクションにトータルで15電源
- 回路同士の相互干渉を低減するS.T.A.R.サーキット(Signal Transit For Accurate Response Cercuit)を採用
- 使用真空管
- 詳細情報リンク
LUXMAN LX-360 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
登場時点ですでに「個性派」といわれたモデル。CD登場直後でもありデジタルサウンドにとって真空管は懐古趣味と思われていたためです。
しかしその音は歯切れの良いものであり、良い意味で評論家の予想を裏切り高評価レビューがされています。
- いわゆる真空管らしい音ではない、むしろ分解の高さに由来する明快さが印象的。
- 倍音表現、つまり響きにまつわる余韻といったものに真空管らしさを感じる。トランジスタにはない艶がある。
- 無機質ともいわれるCDには真空管が合うのではないか、と感じさせる。
SQ38シリーズの後継ではない管球アンプ・デジタルサウンドをハイスピードに再生しようとしたラックスが注目した真空管
発売時点でLUXMAN LX-360は唯一の管球プリメインアンプといわれました。
同社にはSQ38シリーズという有名なラインナップがありましたが、その後継というよりも新しいデジタルサウンドに対応するためにはむしろ真空管が有効でないかと考えたようです。
つまり真空管はバイアス電流を大量に流していることで立ち上がりが速く、CDのダイナミックレンジを表現できるのではないか、という実験的な性格があった。
雑誌レビューに目立つことは「真空管らしくない音」というコメントです。それが長くベストバイランキングにあり続けた理由のようです。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
LUXMAN LX-360・中古オーディオを買うメリットとデメリット
メリットは音質、ただ発熱によって生じた劣化をメンテナンスしているという前提になります。
デメリットはその修理メンテナンスが難しくなってきていること。
ラックスマンの真空管アンプでも修理の難しいLX-360・それでも高音質から人気が高い
電源スイッチやトグルスイッチなどはすでに補修部品がありません。中古を選ぶ際、外装に注意して頂きたいと前述した理由です。
また真空管アンプとしてかなり実装の密度が高いため、高温による劣化が広範囲にわたります。修理の難しいアンプです。
しかしそれでも人気があるのはその高音質によるもの。
CD、つまりデジタルサウンドが登場した時代にあえて真空管を選んだ理由は、立ち上がりの良さによるハイスピードを狙ったとされています。
懐古趣味ではない真空管の音、というちょっとない音質です。
人気 :★★★