Accuphase E-406のYahooオークション落札価格情報。アキュフェーズでも完全な修理は難しいかもしれない事例としてのご紹介。人気と価格は大したものです。
Accuphase E-406のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
Accuphase E-406・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)Accuphase アキュフェーズ プリメインアンプ E-406 オーディオ機器 音響 リモコン付き
落札価格:¥258,397(JPY)
- 開始価格: 1円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:113人
- 入札件数:96件
- オークションID:1078740124
- 出品地域:宮城県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.01.22(日)21:55
- 出品日時:2023.01.16(月)16:30
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:ecology_auc
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/ecology_auc
- 評価(良い):99.4 %(取引 2,709件中・ 2023年 5月時点)
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
大きな傷は見当たりませんが、背面端子に発錆していることが懸念点です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
- シリアルNo:C5W546
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 大きな打痕はない
- リモコンあり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 通電確認のみ(動作の良否は不明)
- 保管状況によると思われる全体的なくすみ
- 側板に擦り傷とも見られる汚れ
- 各所に発錆(入力端子・スピーカー端子・天板取り付けネジ)
出品者に追加質問したい確認ポイント
動作確認なしの現状販売であることから、質問は受け付けないと思われます。
以下は本来確認するべき事項。
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
- 背面入力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
- リモコンの電池室液漏れの有無
Accuphase E-406・出品物コンディションの要注目チェックポイント(出品物 傷 汚れ 不具合 故障)
本来であればAccuphaseは以下4点が確認ポイントとなります
- 動作不具合の有無
- 外観の傷や外装部品の欠品
- リモコンの有無(特に電池室の液漏れ跡)
- シリアルNoの確認
しかしながら今回は「錆(サビ)」の問題があります。
端子のサビと接点復活剤は要注意の中古オーディオ
結論は以下の2点です。
- ネジまで錆びている中古オーディオは避ける
- 接点復活剤を塗布したと思われる中古は避ける
多湿環境ではオーディオ内部で錆(サビ)が進行する
今回のオークション事例で注目したのは
- 入力端子・スピーカー端子が青くサビている
- 天板取り付けネジが錆びている。
この2点から多湿な環境に長期間置かれたことが明白です。
外観以上に、内部も同様です。
サビの問題は美観ではありません、内部の電気回路です。通電された状態で多湿である場合『電気腐食(Electrolytic corrosion)』が生じている可能性が高い。
簡単にいえば電気が通っている回路部分は外観よりも早く腐食が進行します
オーディオメーカーとしておそらく世界屈指のメンテナンス技術を持つであろうAccuphaseの修理でも電気腐食は手に追えないはず。広範囲に生じるため修理後の保証ができない。
端子のサビ取り、磨きに「おすすめの接点復活剤」はない
また世間には数多くの「接点復活剤」が出回っております。
サビ取りであれ磨きであれ、絶対に使うべきでありません。
使えるのは無水アルコールだけです。
大手電機メーカーの技術・品質管理担当で接点復活剤をもって修理とする人はいません。
多くの接点復活剤は樹脂部を侵食し、割れるからです。金属部表面に新たな問題を生じさせることも多々ある。
良心的なオーディオメーカーでは使用を固く禁じておりますが「おすすめの接点復活剤」という情報が絶えないので、念の為。
Accuphase E-406・中古相場情報と価格動向(ショップ価格とオークションサイト履歴の比較・検索用)
中古相場は上がっています。
良品前提で¥270,000(JPY)前後。ショップ案件ではメーカーメンテナンス済みが¥330,000(JPY)という事例もあります。
中古価格はオークションが牽引するかたちで上昇傾向。ショップは安いですが販売個体を確保しづらいようです。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
Accuphase E-406の定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:Accuphase(アキュフェーズ)
- モデル名・型番:E-406
- 発売年次:1993年
- 定価:¥380,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅475x高さ180x奥行423mm
- 重さ:28Kg(/本)
- 出力:250W/ch(4Ω)・170W/ch(8Ω)
- 消費電力:390W
- スペック上の注目ポイント
- LUXMAN(L570z’s/L570X’s)、Marantz(PM-99SE・PM-15)、Victor(AX-900)、Kenwood(L-A1)、Pioneer(A-09)等々、日本製の最高級プリメインアンプ(Integrated amplifier)ブームの時期に送り出されたアキュフェーズのトップモデル
- アキュフェーズとして高周波素子である「LAPT」を初めて採用
- 4パラレル・プッシュプル
- 全段をバイポーラトランジスタ化
- 2Ω負荷で300W/chを供給する大電源を搭載
- プリ部・パワー部で電源を独立化
- プリ部はライン入力とフォノイコライザーを完全に分割レイアウト
- 窒素ガス封入の金接点ロジックリレー
- E-405まで続いたサイドウッドを廃した新デザイン
- 詳細情報リンク
Accuphase E-406・雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
発売時はパワーアンプのA50とプリアンプC-290が厚みと滑らかさのある音色で好評であったことから、大きな期待を持ってレビューされました。
- それまでのアキュフェーズのプリメインアンプとは異なり、中低域に厚みがついた音色。
- 分解能の高さやS/N以上にダイナミックレンジの広さを実感させる音。
- 高域は同社の伝統通り繊細なもの、やや中域・低域とのバランスがとれていない
他社が高級プリメインアンプを相次いで発売するなか、評論家諸氏からは「中庸」「バランスの高さ」で認められ、雑誌メディアの比較試聴にも頻繁に登場するようになります。
後継の『E-406V』で評価は決定的となり、「AAVA」ボリュームが登場するまで同社アンプの代表となる音色を実現したとされました。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
Accuphase E-406・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは古く、そして中古として高額なこと。
メリットは、初期の性能を取り戻すサービス体制があること。そして最新のトップモデルよりはるかに安い。
Accuphaseの中古は昨今特に値上がりの目立つ分野ですが、理由があります。
特にE-406の発売時期は各社がハイエンドプリメインアンプという分野を作ろうとして実力モデルを乱発した時代。
音質はかなり高水準です。
それだけに「メンテナンス可能な」個体を選びたいもの。
人気 :★★★