Victor SX-L77のヤフオク落札価格情報。現時点で同社が発表した最後のハイエンドスピーカー。
状態の良いものが少ない、本件はかなりの良コンディションですがやはり難があります。
Victor SX-L77のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
以下は今回オークションの詳細となります。
Victor SX-L77・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)全国発送可Victor SX-L77 スピーカーペア ビクター014838001W-2
落札価格:¥140,046(JPY)
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
ウォッチ件数:159人
- 入札件数:60件
- 配送可(日本国内限定)
- オークションID:b1079527225
- 出品地域:福岡県 福岡市早良区
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.01.30(月)21:42
- 出品日時:2023.01.23(月)22:35
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い):99.4 %(取引16,691件中・ 2023年 3月時点)
Victor SX-L77の定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:Victor(ビクター)
- モデル名・型番:SX-L77
- 発売年次:2004年
- 定価:¥285,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅253x高さ1,077x奥行387mm
- 重さ:38Kg(/本)
- 公称インピーダンス:6Ω
- 能率:89dB/W/m(Ω)
- スペック上の注目ポイント
- 仮想同軸スタイル(MTM)かつ上下のウーファーのチューニングが異なる3ウェイスピーカー
- ビクター独自のオブリコーン型スピーカーユニット(偏心振動板・18cmウーファー/2.5cmツィーター)
- 上部ウーファーはフルレンジ仕様
- 下部ウーファーは170Hz以下を再生
- スピーカーユニットは全てアルニコマグネット仕様、ウーファーは更にスパイダーダンパー(量産性が悪く高コスト)
- ウーファーはアルミ振動板を金プレーティングしてダンピング
- ツィーターはカーボングラファイト振動板を金プレーティング
- キャビネットはフロントバッフルにホワイトシカモアの突板、その他の面にメープルの突板。またチューニングのため内面もメープル突板
- 詳細情報リンク
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★★☆(普通)』となります。
フットインシュレーターがそろっていれば「★★★(良品)」でした。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo(右/左):不明
- 外観・動作・その他
- 動作確認済み
- キャビネットに画像より確認できる傷なし
- ユニットのコンディション良好
- 保護ネットに傷・ほつれなし
- 専用インシュレーターが1個不足
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
基本的には美品です。
Victor SX-L77・中古コンディションのチェックポイント
Victor SX-L77はキャビネットの鏡面仕上げなど外装に工数を掛けたスピーカーです
外観は要チェック項目となります。
- スピーカーユニットの傷・しみ・へこみ
- キャビネットの傷(特に底部周辺はセッティング時に欠けやすい)
- 日焼けによるキャビネットの退色
- ジャンパーバーの有無(なくとも動作に問題なし)
- 専用インシュレータの数(8個・不足の場合セッティングに問題が生じる)
ユニットのへこみは音にも影響があります。金プレーティングのためか触られやすいため要注意です。
修理は不可能です。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
Victor SX-L77の中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
オークションとショップ流通で半々程度。良品の中古価格は
- オークション:15万円前後
- ショップ・業者:25万円前後
良品は買い替え下取りからショップに集まりやすい傾向があります。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
Victor SX-L77・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
作りの良さとともに、長らくビクターのスピーカー設計を率いた名設計者 林正道(Masamichi Hayashi)氏が引退し、北岩公彦(Kimihiko Kitaiwa)氏が開発責任者となった最初のスピーカーとして注目されました。
- SX-L9・L7にあった中域のキャラクターがなくなり、より端正なニュートラルさ
- 仮想同軸(MTM)にありがちな不自然な強調感がない、オブリコーン特有の自然な音場感
- 初動感度が抜群に高い、小音量でもダイナミックレンジの広さを感じる
発表時、抜群の国産スピーカーと評価されています。
Victor SX-L77・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
音質上のデメリットはありません、強いていうなら金メッキの振動板はデザイン上あまりに馴染まないこと。
メリットは、現時点(2023年3月)で「最後のVictorハイエンドスピーカー」であること。
その後により高額なSX-M7もつくられたものの、キャビネットやマグネット仕様など、それまでのVictor流とは異なる、つまり「やや常識的な」ものとなりました。
2008年にKENWOODとの経営統合ですから、ハイエンドオーディオは実質SX-L77までであったと思われます。
そもそもアルニコマグネットに金メッキを施した振動板の専用設計ユニット、そして内部まで突板仕上げの贅をこらしたキャビネットでペア57万円は安すぎた。
現在のB&Wをみれば、本来いかほどの価格かと想像させるもので、そんな空想に遊ぶことのできるスピーカーです。
Victor SX-L77は傷つきやすい・落札スピーカーの配送はピアノ専門業者か自身で
ホワイトシカモアの突板フロントバッフル、そして他はメープルの突板。ここに厚くクリアーを吹いた手の込んだ塗装です。
また金プレーティングのユニットは表面が柔らかくデリケート。
配送に気を遣うスピーカーとなります。木箱にウレタンのように、よほど梱包を厳重にしないと確実に破損する。
惚れ込んだならピアノ専門業者、そうでなければ落札者自身がクルマで運ぶのが一番です。
一般の宅配や引越し業者ならば必ず傷をつけ問題になると申し上げます。
人気 :★★★