SONYのハイエンドデジタルアンプTA-DR1aのヤフオク落札価格情報です。SONY設計者によるFoB SD05はここから派生したといっていいモデル。
人気は高いのですがオークションでは良品が少なくなりつつあります、メンテナンスが難しい。
ラックスマンやAccuphaseとは好対照です。
SONY TA-DR1aのオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
以下は今回オークションの詳細となります。
SONY TA-DR1a デジタルプリメインアンプ・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)J013-J16-158 SONY ソニー ステレオ デジタル プリメインアンプ TA-DR1a リモコンセット 現状品⑧@
落札価格:¥314,000(JPY)
- 開始価格:500円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:117人
- 入札件数:87件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:r1072941997
- 出品地域:東京都
- 入札履歴(出品者ID抹消のため詳細不明)
落札日時:2022.11.27(日)22:35
- 出品日時:2022.11.21(月)20:35
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:jlago95877
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/jlago95877
- 評価(良い): 99.0%(取引 3,059件中・ 2023年 4月時点)
SONY TA-DR1a デジタルプリメインアンプの定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:SONY
- モデル名・型番:TA-DR1a
- 発売年次:2005年
- 定価:¥1,200,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:456×125×430
- 重さ:21.8Kg(/本)
- 出力:150W+150W(8Ω)/300W+300W(4Ω)
- 消費電力:350W
- 能率:dB/W/m(Ω)
- スペック上の注目ポイント
- TA-DR1
- SONYが開発した「ハイスピード・パワーMOS-FET」による高速スイッチング動作
- 出力デバイスのON抵抗は半分以下(GaN半導体に似た特性)
- ノンNFB(ネガティブフィードバック)
- H.A.T.S対応のプレーヤー(SCD-DR1)とのi.LINK接続
- 外部クロック端子装備(BNC・ワードシンク)
- 詳細情報リンク
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
出品者も動作を保証できず現状でオークションに出す事例が増えています。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo:0200068
- 外観・動作・その他
- 動作確認なし(不明)
- リモコンあり(動作不明・背面に汚れあり)
- 外装は全体的にくすみ・左側側板に大きめの擦り傷あり
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
動作確認せず、という出品のため音出しに関する一切は質問できません。
SONY TA-DR1a・中古コンディションのチェックポイント
本来は動作が最重要のチェック項目となるモデルです。動くという前提で、
- 一通りの入出力
- デジタル出力の動作確認
- ワードシンク(外部クロック)との同期
i.Linkがそうですが、ソフトウェア上の理由から仮に良品でも現在のデジタル周辺機器との連携は期待できないと思われます。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
SONY TA-DR1aの中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
動作確認済みの前提で
- ショップ:50ー70万円
- オークション:40万円前後
ショップは買い替え需要を前提に下取っており、美品はまだ中古ショップのほうが探しやすい。
オークションは少々リスキーです。
「動作するかどうか」、それが価格を決めています。
外装パーツに欠損があっても動けば値段がつく。オークション・中古オーディオとしては末期だと思われます。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
SONY TA-DR1a デジタルプリメインアンプ・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
「聴き慣れたスピーカーが全く違う音で鳴る」といわれたTA-DR1(2003年)が更にしなやかな質感表現をそなえたと言われました。
- 独特の低音の柔らかさに力強さが加わった
- スペック上の数値(完全無帰還アンプ)が全く感じられない高SN、ノイズ感のなさ
- 最低域がさらに下がったかのようなソリッドな低音
前モデル(TA-DR1)とSCD-DR1をリファレンスとした三浦孝仁(Takahito Miura)氏が相当に変化した音質と評したデジタルプリメインアンプ。
SACDが不発となったため、以降ソニーではこのアンプに匹敵する後継機種を作っていません。
SONY TA-DR1a・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットはメンテナンスが不可能になりつつあること。そしてソフトウェア面では全くサポートがないことです。
デジタルオーディオは内蔵ソフトウェアのアップデート終了の時点で修理不可能
TA-DR1/TA-DR1aは基本的な電気回路によって動作させており、内蔵ソフトウェアによる制御はマイコンなど基本的なものに限られます。
しかし周辺機器はデジタル規格の進歩やファームウェアの更新によって大きく変化しているため、同期・連携しないものが増えています。
デジタルオーディオはハードウェアのメンテナンス以上に、ソフトウェア・アプリの更新がいつまで続くかが製品寿命を決めます。
SONY TA-DR1aを現代にもとめるならばTechnics SU-R1000
メリットは、ソニーがSACD普及をにらんで全力を投じたプリメインアンプであること。それだけにメンテナンス問題で使えなくなるとははいかにも惜しい逸品です。
もし現在あえてTA-DR1aの後継をもとめるならばTechnics SU-R1000です。
GaN-FETをつかったスイッチングアンプは、目的が大変よく似ております。
デジタルアンプ自体、ピュアオーディオの使用にたえるものは大手電機メーカーしか作れない時代にON抵抗が半分以下のMOS-FETなどソニーならではのハイエンドオーディオ。大変よく似ております。
そしてSU-R1000をみれば、ファームウェアアップデートが終わった時がモデルの寿命が尽きるときという背景もご理解頂けると思います。
人気 :★★★