ボリューム・スイッチに「ガリ」があるDENON PMA-2000SEのヤフオク落札価格情報。これらのノイズは修理・全体のコンディションともに厄介である理由についても。
DENON PMA-2000SEのオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
DENON PMA-2000SE・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)DENONデノン プリメインアンプ PMA-2000SE オーディオ デンオン
落札価格:¥87,010(JPY)
- 開始価格:1,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:82人
- 入札件数:60件
- オークションID:f1081117777
- 出品地域:東京都
- 入札履歴(Yahooオークションのシステム上の問題から入札履歴の詳細は非公開)
落札日時:2023.02.11(土)22:38
- 出品日時:2023.02.07(火)18:19
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:news_seta
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=news_seta
- 評価(良い): 99.9%(取引:4,624件中・ 2023年 7月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
とても管理されている個体ですが、残念ながらボリューム・スイッチ類のガリが進行しています。
修理費用のかかる不具合です。
出品物コンディションの詳細画像(出品物・傷・汚れ・不具合・故障)
※画像クリックにより拡大表示
- シリアルNo:1081503561
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み(下記の不具合あり)
- 背面端子は防錆カバーで保護
- リモコンあり
- 元箱あり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- ボリュームならびに一部スイッチの切り替え時にノイズ
- 背面端子にくすみ(出品者説明より。現実には軽微と思われる)
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
- 背面入力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
- リモコンの電池室液漏れの有無
DENON PMA-2000SE・中古コンディションの要注目ポイント
チェックポイントは5点
- 基本的な動作
- 外観
- 特に天板に物を載せた形跡があるかどうか
- スイッチ・ボリューム等のガリ
- リモコンの電池液漏れ
今回の個体は「項目4」にあたります。ボリュームだけでなくスイッチ類の切り替えでもノイズが発生するところは症状が重いといえます。
さらに詳しいチェックポイント・要注意の不具合の確認方法はこちら
DENON PMA-2000SE・中古相場情報(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
動作良好・元箱なし・アクセサリー完備で¥80,000(JPY)前後
中古相場はやや上昇傾向ですが、PMA-2000シリーズの中古は¥100,000(JPY)を超えると途端に人気が落ちるため上限は決まっております。
オークション/中古オーディオショップの相場情報はこちら(随時更新)
DENON PMA-2000SEの定価と仕様・スペック(新品時)
- メーカー:DENON
- モデル名・型番:DENON PMA-2000SE
- 発売年次:2009年
- 定価:170,000¥(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:W434×H181×D435mm
- 重さ:24Kg(/本)
- 出力:80W+80W(8Ω)/160W+160W(4Ω)
- 消費電力:275W
- スペック上の注目ポイント
- PMA-2000AEから4年を経て、時間をかけて検討された変更によるフルモデルチェンジといっていい内容。
- 内部レイアウトを大幅に変更、外形サイズも奥行きが長くなっている。
- ヒアリングテストをかさねつつ内部/外部の振動対策、そして各増幅部分の相互干渉を低減させた内部レイアウト。
- UHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプルを引き続き採用
- パワーアンプブロックをL/R対称に配したツインモノラル構成
- 信号レベルの異なる回路に分割して遮蔽を徹底し、厚さ1.6mmの鋼板を使用した6ブロック・セパレーテッド構造
- パワートランスの取り付けは複数の制振材を用いてフローティング。
- ヒートシンクは弾性材とスタビライザーによってダンプしてアンプ脚部の間近に直付けすることによりパワートランスなどの他の振動源との干渉を排除。
DENON PMA-2000SE 雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
「AE」でその兆候がみえましたが、PMA-2000シリーズもSEになると褒める言葉が尽きてしまい評論家の賛辞もややおざなりとなります。
- 長い歴史は信頼性と安定した音質(?)にむすびついている
- ノイズが明らかに減り、迫力ある音に静けさが加わった
すでに競合は自社ブランドである「Marantz」しかなくなり、この頃から10万円台の手堅い選択肢はプリメインアンプ(Integrated amp)はDENONまたはMarantになります。
オーディオアンプの「ノイズ」・ボリューム、スイッチ類は修理費がかかる
特に中古オーディオではノイズが問題となります。今回はボリュームやスイッチから発するノイズ、いわゆる「ガリ」について。
ボリューム・スイッチのノイズ、ガリは「接点の酸化」によるもの・エタノールや接点復活剤はNG
最初に結論をいえばどんな高品質なボリューム・スイッチもいずれノイズ・ガリを生じます。
理由は大気中では接点部の酸化が避けられないため。
酸化、つまり錆が生じることにより「電気が伝わったり伝わらなかったりする状態」がノイズやガリとなります。
別項でボリュームのガリは20回ほど回すと改善する理由はここで、酸化部分が削ぎ落とされ導通が復活するため一時的に改善します。
対策にエタノールや接点復活剤を使うと故障します。
ボリューム・スイッチの分解清掃は最も高額な修理・「作業時間がかかる」
ただし根本的な改善には分解清掃を行うほかありません。今回の落札個体は避けるべきとしたのは、ボリュームやスイッチの分解修理は高額のため割に合わないからです。
オーディオの修理は部品代よりも作業時間が費用の大半を占めます。ボリュームやスイッチは本来分解する構造にはなっておらずかなりの工数が掛かります。
なおスイッチまでガリがあることはその他の部分も相応に劣化が進んでいる証拠でもあります。
人気 :★★☆