DIATONE最後の超大型スピーカーであるDS-V9000の中古良品は定価に迫る相場がついています。
ボロンが宇宙航空・原子力むけであるように現代では実現不可能な技術が使われているため。
製造品質も高度です。
B&Wの800D4シリーズが割高に見えるほどといえる内容であり、当時の評論家からは「戦艦大和」とさえ言われました。
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3つの重要なヤフオク落札履歴
中古DS-V9000の重要な基準である「コンディション」「人気」そして「中古価格」
は以下となります。
- 落札価格:¥1,811,004(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):★★★(167人)
- コンディション :★★★(Excellent)
出品URL(Yahoo オークション)【美品・全国発送可】DIATONE DS-V9000 スピーカーペア ダイヤトーン011801001W-3
落札日時:2022.11.14(月)22:42
- 出品日時:2022.11.08(火)00:32
落札価格:¥1,811,004(JPY)
- 開始価格: 1,000円(税込 – 円)
- 即決価格:XXX円
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:167人
- 入札件数:99件
- その他取引条件:ー
- オークションID:v1071264280
- 出品地域:福岡県 福岡市早良区
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い): 99.4%(取引 16,105件中・ 2023年 1月時点)
DIATONE DS-V9000の音質とは
その巨大さと精密さゆえに日本のオーディオ評論家から「戦艦大和」といわれたスピーカー。
オーディオ雑誌や評論家の過去レビューまとめ
評論家の長岡鉄男(Tetsuo Nagaoka)は相撲になぞらえて「横綱」とも。
同氏が「FM fan」誌に連載していた「ダイナミックテスト」の1988年グランプリを受賞。
季刊Stereosound(No89)の1988年ベストバイコンポーネントとして
これ以上のテクノロジーは考えられないというほど技術の集大成であり、しかも高額な材料・製法を大量に搭載しています。
- 驚異の高分解能とワイドレンジかつフラットな特性。基礎技術力において三菱電機が抜きん出て優れているとわかる
- 4ウェイとは思えない音像定位のよさ、巨大なスピーカーであるにも関わらず音場表現は小型スピーカーを凌ぐ
- SNが高く静か
- 中高域の質の高さ、特に弦の響きが硬質にならない
- あまりにも反応の速い中高域に対しウーファーのスピード感が不足する状況があり、アンプ選びに注意
シャープな音をもって良しとしたとされる長岡鉄男氏をして「オーケストラの表現は他にはない分解能」と言わしめています。
注目されたDS-V9000の音質技術と現実の評価や人気・宇宙航空、原子力の技術力を満載したハイスペックスピーカー
販売時期は日本が長期の景気後退に苦しんだ時期にあたり、生産台数は少ない。
しかし評価は高い、というより憧れのスピーカーでした。
当時の愛好家にとってはJBLやTANNOYの方が趣味が良いとはっきり言い切る時代でしたが、それでも宇宙航空から原子力まで三菱電機が思いつく限りの技術を詰め込んだDS-V9000は無視できないものがありました。
音の好みを除けば、当代随一の高性能であることで市場の評価も一致していました。
ヤフオク落札相場データ
(2024.10)
DIATONE DS-V9000はオリジナルの状態のもので60万前後での取引が長く続きましたが、10年ほど前から価格は上昇しております。
オーディオ専門店ではほとんど流通がなくなり、オークション専門となりつつあります。
DS-5000と比べて販売期間が短く販売数が少ないことも高値に影響しております。
同社の「DS-Vシリーズ」ならびにDS-5000と比較しても別格の値段がつくスピーカーです。
3ヶ月以上前のヤフーオークション落札履歴については、以下の各年度まとめをご参照ください。
※過去3ヶ月間にオークションでの落札がない場合、履歴は表示されません。
※現時点で出品がなされていない場合、検索結果は表示されません。
※Yahooオークションの落札履歴はYahoo規約により最大3年で抹消されます。
当サイトでは消える前にデータを保管し、著作権上問題のないものを掲載しております。
(2024年まとめ)過去のオークション落札履歴
- 落札価格:¥812,444(JPY・税別)
- コンディション :★☆☆(Poor)
- 【引取のみ】DIATONE DS-V9000 スピーカー ペア ダイヤトーン ベース付き 重量(1台):約125kg Pickup only 1円~ Y7222 ストア
- Vintage-EnjoyStore
- 総合評価(良い):99.5%(7,658件中)
- 開始価格 1 円(税込 1 円)
- 開始日時 2024.06.18(火)18:54
- 終了日時 2024.06.24(月)23:23
- オークションID l1141101525
- コンディション説明:
- シリアルNo:不明
- 動作確認済み
- キャビネットに傷・汚れ
- 保護ネット(布製)の留め具部分が破損
- ミッドハイとトゥイーターの保護ネット(金属製)にへこみや歪み
- 打撃を受けており、ボロン振動板にもダメージが及んでいる可能性大
- ベース(専用インシュレーター)付属:傷多数
6月 24日 23時 17分 | hit 自動入札。 812,444 |
6月 24日 23時 17分 | kur******** 自動入札。 811,444 |
6月 24日 23時 17分 | hit 自動入札。 811,444 |
6月 24日 23時 17分 | hit 入札。数量: 1 で 792,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 792,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 791,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 791,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 790,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 790,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 789,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 789,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 788,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 788,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 787,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 787,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 786,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 786,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 785,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 785,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 784,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 784,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 783,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 783,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 782,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 782,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 781,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 781,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 780,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 780,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 779,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 779,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 778,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 778,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 自動入札。 777,706 |
6月 24日 23時 13分 | kur******** 自動入札。 777,706 |
6月 24日 23時 13分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 776,706 |
6月 24日 23時 10分 | kur******** 自動入札。 776,706 |
6月 24日 23時 10分 | kur******** 入札。数量: 1 で 775,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 775,511 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 775,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 774,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 774,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 773,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 773,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 772,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 772,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 771,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 771,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 770,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 770,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 769,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 769,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 768,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 768,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 767,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 767,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 766,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 766,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 765,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 765,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 入札。数量: 1 で 764,706 |
6月 24日 23時 09分 | 森田 自動入札。 764,706 |
6月 24日 23時 09分 | ニッシン 自動入札。 763,706 |
[10月 8日 22時 04分] | … |
6月 18日 18時 54分 | オークション開始。数量: 1 で 1 |
オーディオショップの中古価格
よくある故障・不具合
以下よりコンディション判定『★★★(Excellent)』となります。
出品されたDS-V9000のコンディション評価
出品者に追加質問したい確認ポイント
- RチャンネルのRチャンネルのミッドバスコーン・ウーファーコーンの状態(くすみは光のせいか、それとも実際にシミがあるのか)
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカー端子は確実に締め付けができるか、またグラつきはないか
相当の美品ですが、上記は画像判断ができません。相場からわかるとおり高額なため事前確認は必須です。
「買ってはいけない」中古DS-V9000のポイント・将来のボロン割れ防止のためにキャビネットをチェック
ダイヤトーンのスピーカー全般にいえますが
ボロン振動板の割れ
が最大の難点であり、DS-V9000は全体の打痕・傷が要チェック項目となります。
傷多い個体はボロン振動板に何度か衝撃を与えているという意味です、割れる可能性は確実に高まります。
そしてこの機種は130Kg近い重さのため、移動の際衝撃を与えやすいため、その他DIATONEスピーカー以上に重要となります。
エッジの硬化については後述のとおり対処可能ですが、ユニットを外すときの衝撃さえ割れの原因になる場合があります。
DIATONE DS-V9000の仕様
DS-5000に代わるトップモデルとして企画されたのがDS-V9000。
民生用スピーカーとして最高性能を実現する「DS-V」シリーズの、しかも最高峰という位置付けもあり、三菱電機が可能な技術を詰め込んだともいえる内容です。
メーカー・発売年次と定価
- メーカー:DIATONE(ダイヤトーン)
- モデル名・型番:DS-V9000
- 発売年次:1988年
- 定価:¥1,000,000(/台・JPY)
DS-V9000の主要スペックと音質技術・アラミドハニカム、ボロンなど宇宙航空技術を満載
三菱電機は半導体から原子力・防衛産業まで幅広くカバーする大企業です。特に宇宙航空分野の要素技術を転用する事例が多かった。
B4C(ボロン)は「原子炉の燃料制御棒に使われている」という説明がなされています。
なお現在B&W 804D4が¥1,265,000(/台・JPY)ですから、DS-V9000は常識はずれの高度な技術と驚くべき低価格であることがわかる。
- 主要スペック
- 大きさ:幅652x高さ1,080x奥行497mm
- 重さ:125Kg(/本)
- 能率:92dB/W/m(Ω)
- インピーダンス:6Ω
- クロスオーバー周波数:300Hz、1.25kHz、4kHz
- スペック上の注目ポイント
- 磁気回路にはA.D.M.C.(Advanced Magnetic Circuit)を採用
- 強力なマグネットにより高剛性の振動板を完璧にコントロールする思想であり、スピーカーユニットひとつで標準的な小型スピーカー並みの重量に達する
- ウーファー重量:18.7Kg
- ミッドバス重量:8.2Kg
- ミッドハイ重量:9.6Kg
- ツィーター重量:4.2Kg
- 低域には40cmコーン型ウーファーを搭載し、中低域には25cmコーン型ミッドバスユニットを搭載
- ウーファーとミッドバスの振動板には、アドバンスド・イントラプライ・ハイブリッド・ハニカム振動板を採用
- アラミド繊維とカーボン繊維を交差織りしたもの
- ミッドハイとトゥイーターにはB4C(ピュアボロン)振動板を採用
- フロントバッフルには減衰特性に優れ、響きの美しい38mm厚のシベリアカラ松合板を採用
- 入力端子はバイアンプ接続
- 磁気回路にはA.D.M.C.(Advanced Magnetic Circuit)を採用
製造技術からみるオーディオ機器としての寿命
「ボロン振動板の割れ」
これが唯一最大の難点、DS-V9000のオーディオ機器としての寿命はここで決まります。
それ以外の製造品質は高い。
スピーカーユニットの部材選定と組み立て、そしてキャビネットの精度も高コストであり、DS-1000/2000あたりと比べても別格です。
なお、もしボロン割れへの対策を講じるとすれば
- 衝撃を与えない(中古購入時の配送はピアノ運送業者が必須)
- 中古市場(特にオークション)で販売されるDS-V9000のミッドハイ・ツィーターユニットをあらかじめ購入する
特に2番目は極めて高価なストックとなりますが、中古DS-V9000の相場を見た時さほどの負担とも思えなくなります。
中古DIATONE DS-V9000のメリット・デメリット
- メリット:現代では皆無といえるハイテクノロジーを搭載
- デメリット:B4C(ピュアボロン)振動板の割れとウーファー/ミッドローのエッジ硬化
- 最新のハイエンドスピーカーで並ぶものはあっても、超えるモデルを探すことは難しい
デメリットのうち、ボロン振動板の割れについては中古のミッドハイ・ツィーターユニットを購入保管するしかありません。
振動板割れだけは予測も防止もできません。運次第です。
200万近いスピーカーにこれほどのリスクを負うのか、他に選択肢があるのではないか、という問題があります。
また以外に苦労するのがウーファー/ミッドローのエッジ硬化対策です。
重量級のダイキャストフレームで構成されたウーファーはスピーカーユニットとして非常識に重く、取り外し作業は難航します。
DS-V9000のキャビネットは高精度に組み立てられているため、木材が乾燥した中古はスピーカーユニットがキャビネットに食い込み、ウーファーの取り外しには相当の労力と時間を要すると考えて下さい。
叩いたりして取り出すとキャビネットを傷つけるほか、衝撃でボロン振動板が割れる事故もよく起こる。
それほどキャビネットが高精度であり、リジッドに組み立てられているのがDS-V9000です。
それを示す逸話として、上記の長岡鉄男氏は音質テストの際、内部も確認することを常としていたものの、DS-V9000はあまりに高精度の組み立てがなされていたため、音質劣化を恐れて分解できなかったと述懐しています。
最新のハイエンドスピーカーとの音質比較・すべてが重厚かつハイスピード
メリットは、現代にこのようなハイテクノロジーのスピーカーが無いということです。
音質比較をしたとき並ぶものはあっても「凌駕した」と言えるものはまずない。
最新の最高レベルのハイエンドのスピーカーでもDS-V9000よりはるか以前の技術で作られています。
例えば宇宙航空や原子力むけの要素技術は、オーディオに使われていてもほんの一部。現在ではあまりにオーディオ機器の市場が小さくなりすぎ、最先端の材料は使いたくても使えません。
ご参考までに申し上げれば、ボロン振動板を作る設備は導入コストだけでおよそ一億円前後です。
運用コストも桁外れに高く、しかも品質はばらつきやすい。
だから採用するメーカーはありません。
音質比較は別として、わかりやすくいえばYG AcousticsのBilletCore コーン(航空アルミから削り出したもの)は高価ですが、ボロン振動板はそれ以上に高額です。
DS-V9000の時代にそんな制約はありませんでした。半導体から防衛産業までカバーしていた三菱電機はグループにある設計・製造技術を総動員してこのモデルを作り上げています。
鈍重になりやすい38cm(15inch)ウーファーも強力なマグネットと強固なフレームにアンプ一台分ほどもある物量を投じた結果、DS-5000を超える反応の速さを実現しました。
長岡鉄男(Nagaoka Tetsuo)は同氏独特の表現として「ハードでシャープ、ハイスピード」という表現をしています。
極めて趣味性の高いスピーカーと言えます。