Tannoy Canterbury15(初代)のヤフオク落札価格情報です、メンテ済みタンノイの事例として。
この時期のタンノイはエッジの加水分解が問題ですが、前オーナーによりメンテナンスがなされた可能性があります。ユニット状態が良好です。
Tannoy Canterbury15のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)

以下は今回オークションの詳細となります。
メーカー・モデル名・発売年次・新品時の価格
- メーカー:Tannoy(タンノイ)
- モデル名・型番:Canterbury15
- 発売年次:1988年
- 定価:¥850,000(/台・JPY)
Tannoy Canterbury15(初代)・中古の人気と、入札・落札履歴

出品URL(Yahoo オークション)【福岡県直引き限定品】TANNOY Canterbury 15 ペア シリアル連番 同軸型スピーカーシステム タンノイ カンタベリー 鍵付68184-1
落札価格:(JPY)
- 開始価格: 1000円(税込 – 円)
- 即決価格:XXX円
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:174人
- 入札件数:130件
- その他取引条件:ー
- オークションID:s1070270749
- 出品地域:福岡県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2022.11.05(土)22:21
- 出品日時:2022.10.29(土)18:32
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:toomookaanaa
- 出品社名:リサマイ市場・本館(株式会社リサイクルマイスター)
- URL:https://recyclemeister.co.jp/
- 評価(良い): 99.2%(取引 139,000件中・ 2023年 2月時点)
Tannoy Canterbury15(初代)のスペック・諸元(新品・リリース時点発表)
- 主要スペック
- 大きさ:幅705x高さ1,100x奥行480mm
- 重さ:68Kg(/本)
- 能率:93dB/W/m(Ω)
- インピーダンス:8Ω
- 形式:2ウェイ・1スピーカー・特殊バスレフ方式・フロア型
- スペック上の注目ポイント
- アルニコマグネット(ALCOMAX-III)を採用した38cm同軸型2ウェイユニット
- 旧西ドイツのクルトミューラー社特製のハードコーン
- 前面のサランネットの上下の化粧板はバーウォルナットとクラウンウォルナットの2種類のバリエーションがあり、受注時に選択
- タンノイ社製のウッドワックスWW-5が付属
- 詳細情報リンク
出品物コンディションのチェックポイント
コンディション判定『★★☆(普通)』としましたが、後述の傷がなければ充分「★★★(良品)」といえるもの。
特にユニットの状態はメンテナンス済みではないかと思えるものです。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo(右/左):053770/053769
- 外観・動作・その他
- 動作正常
- バーウォルナット仕上げ
- ユニット美品、エッジ損傷なし
- アッテネータージャンパーバーならびにネット用の鍵あり
- スピーカー端子正常
- ネットほつれなし
- ハカマ部分に傷あり(左右ともに)
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭有無
- アッテネーターは全てのポイントを切り替え確認したか(まれに一部導通不良の場合あり)
この個体はエッジがきれいでありツィーター保護ネットも美観を保っております。
年代からみてエッジ交換がなされた可能性があり中古として価値があります。
Tannoy Canterbury15(初代)・中古コンディションのチェックポイント
初代Tannoy Canterbury15は以下2点が要チェック項目となります。
- 外観の傷
- ユニットのエッジ
家具調をうたうタンノイは外観に傷があるかどうか、あるとすればどの程度かが価値に大きく影響します。
またこの当時のタンノイが採用した「タノプラス」エッジは加水分解します。1本あたり5万円程度の交換費用がかかるため要確認です。
タンノイ・JBL:コーン紙交換の危険・メンテナンス済みスピーカーの注意事項
タンノイ・JBL(特に4343・4344)ともに多いのが「リコーン済み」「振動板交換済み」です。
一見大変いいように見えて、実は音質悪化している可能性があります。
ユニットのコーン紙は音質上最も重要なパーツですが、エッジ交換時に当初設計とは異なる物性の新しいコーン紙に張り替えられてしまうことが多い。
代表例として、JBLはそれで音質劣化する個体があります。
理由はエッジ交換作業は、エッジのみリペアするよりもコーン紙ごと交換したほうが工数が少なく済むためです。
中古のタンノイ・JBLにおいて「メンテナンス済み」品を求める際の要注意ポイントです。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる

人気についてはウォッチリストをもとに以下の基準で設定しています。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
多くのカテゴリーに共通して
入札の有無そして価格は『人気』
つまりウォッチリストの登録人数が基準になります。
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
人気をもとに独自のコンディション基準を設けました。
Yahooオークションの『商品の状態について』に厳密な規定がないためです。
そのため☆★(星)評価は以下を判断基準とし、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
個人やショップ独自のメンテナンスは質が低く、基本的にジャンク扱いです。
実際の買取でもそのような査定をされます、下取りが出ないため改造品もジャンク扱いとなります。
Tannoy Canterbury15(初代)の中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
前述のとおり初代Canterbury15はエッジの継時劣化が価値を分けます。またタンノイ全てにいえますが、Canterbury15は特にショップとオークションの値差が少ないことが特徴です。
外観程度を含め、概ね70万円が相場の中心値となります。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
以下は過去の取引情報となります、現在の相場にもっとも影響大の情報です。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください(以下リンクで「AD」と注記しないものは広告ではありません)。
『Tannoy Canterbury15(初代)』雑誌によるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
発売当時の音質について、雑誌メディアのレビューは
- 反応が速く、それでいて重厚な音
- デジタルサウンド再生にも適したワイドレンジ
- 上位機種「Westminster」「GRF Memory/HW」に比べ比較的狭い部屋でも十二分に能力を発揮できる適度なサイズ
と評されました。評論家にして「UESUGI」ブランドオーナーの上杉佳郎氏はこのモデルをことのほか気に入り、Westminsterのサブ機として愛用した逸話があります。
話題となったWestminsterはあまりに巨大であったことから、家庭用サイズとしての使いやすさとバックロードホーンのような癖のある低音ではない、タンノイらしさを楽しめるモデルとして高い評価がなされていました。
Tannoy Canterbury15(初代)・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは上述のとおりエッジの劣化です、リコーンの危険とあわせその点がクリアされれば長く使える良品です。そのせいあって中古の人気も高く、ショップとオークションで差がない異例のモデルとなります。
バランスの取れた音質です。キャビネットの大きさがユニットによほど合っていたのか、鳴らしやすさは上位機種を凌ぎアルニコマグネットの初動感度の良さと相まって濃密かつ鋭敏な反応を示します。
真空管アンプがベストマッチといわれますが、ハイレゾ音源のようなハイサンプリングデータに好適といっていいスピーカーです。
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