LUXMAN D-500X’sII CDプレーヤー リモコン付き・ヤフオク情報

再生可能・リモコンつきという条件例としての「LUXMAN D-500X’sII」CDプレーヤーのオークション履歴となります。

状態を見る限り並品であり、購入にはより確認を要する個体です。

出品業者は詳細まで画像を提示しており、オークションの情報としては充実しております。

Yahoo オークション出品情報・人気、価格ほか

メーカー・モデル名・製造年次

  • メーカー・モデル名
    1. ラックス(Luxman)
    2. D-500X’sII

LUXMAN D-500X’sIIの人気・入札・落札価格情報

出品者情報(ID・名前・評価)

LUXMAN D-500X’sIIのスペック・諸元(新品・リリース時点発表)

  1. 発売年度: 1992年 10月
  2. 主要スペック
    • 販売当時定価:¥380,000
    • 大きさ:幅438x高さ118x奥行385mm
    • 重さ:14.5Kg(/台)
  3. スペック上の注目ポイント
    • CDM-3ピックアップ使用
    • DACチップはダブルクラウンマークTDA1541A(選別品)
    • 電源は100VA
    • アルミトップ+高剛性FRPシャーシ
  4. 詳細情報リンク
    D-500X’S

    LUXMAN D-500X'sIIの仕様 ラックスマン

出品物の状態・コンディション

再生可能とのことから良品の扱いを受けたと思われますが、現実にはかなり大きな問題が目立ち、個人的には見送りたい個体です。
何より外観が汚く、光ピックアップのカバーもありません。

STUDER A730と同じピックアップではありますが、ラックスのCDM-3はメンテナンスを引き受ける業者が少なく少々厄介です。

なお表示部分は生きているようで、ここは珍しい(FL管が死んでいるものが多い)。

推測できるユーザーの使用歴・使用環境

再生できるということからCDM-3は一度交換されている可能性があります。
もしアナログサーボ調整のみの対応で動作している場合、早期に再生不可能となる可能性があります。

またリモコンの液漏れならびに動作不可となっていることはCDプレーヤーの中古として「要注意個体」の典型例です。

画像から留意すべき情報・出品者に質問すべきこと

  • シリアルNo:不明
  • 外観
    1. 出力端子のグラつき有無
    2. モータードライブボリュームが動作するかどうか
    3. (モータードライブと関連して)VARIABLE出力とFIXED出力で音量に違いがないかどうか
    4. (購入後のリクエスト)発送時にピックアップ固定ネジを必ず使用すること
    5. CD-Rの再生可否
    6. シリアルNo
    7. タバコ臭の有無

LUXMAN D-500X’sIIの中古ユーズドチェック・確認ポイント

ラックスマンのCDプレーヤーということでCDM-3のメンテナンスにやっかいさを抱えたモデルです。
ラックスには同ピックアップの在庫はなく、電子部品の個人での保存は不完全なため、持ち込みも基本的には断られます
事前にメンテナンス業者を確保するなどの対応をとった上での入札がいいと思われます。

音飛び・D-500X’sIIとCDM-3に対する誤解

チェックポイントは他に以下となります

  • リモコンの動作ならびに液漏れの有無
ここが汚れていたり、動作しないCDプレーヤーは何故か本体の程度が低いものが多いため。
  • VARIABLE出力とFIXED出力での音量差の有無
VARIABLE出力はモータードライブです、ここが故障しているとボリューム途中で止まっている状態になり、事実上VARIABLE出力は死んでいることになります。

モータードライブボリュームは基本カスタムであったため、代替部品はありません。そのため修理時は最大に固定するしかありません。
  • 外観の汚れ度合い
本機種は本来そんなに汚れる外観仕上げではありません。そのため手垢のようなものがある場合、喫煙環境や高湿度の部屋に置かれていた可能性があります。

これはD-500X’sIIならびにCDM-3全般にいえる誤解ですが「スイングアームゆえに音飛びが起きやすい」という巷説があります。

全くの誤解であり、サーボ調整が狂ってきたかピックアップそのものの寿命であることが原因です。

つまり「人が歩いたりしたときに音飛びあり」とする個体は間も無く再生不可能となる可能性が高いものです。

LUXMAN D-500X’sIIの中古価格の相場情報

中古価格例(ショップ・オークション)

長年10万円前後で取引されてきた機種です、音質には定評がありますが信頼性やメンテナンス性に問題があり、音の良さとその後のメンテナンス費用(不可の場合もある)を含め入札者が等しく悩む機種です。

(過去の取引状況)
年次による価格の違いのほか、コンディション(動作・外観状態・付属品・元箱など)の比較確認にご活用ください

配送上の注意点(業者・保険、等)

背面にピックアップ固定ネジがあります。これを使わずに輸送した場合、高確率で故障するため配送には配慮が必要です。
(マランツ・PHILIPS等全て同じ)
前回ご説明いたしましたが、プレーヤー関連はデジタル・アナログ問わず輸送に費用を掛けるつもりがないと失敗します。

『LUXMAN D-500X’sIIのモデルレビュー』人気と競合機種・音質ほかオーディオ性能エピソード

音質については高水準です。もしメンテナンスされた個体があれば、今回落札の二倍でも安いと思うほどです。
ラックスマンはプレーヤー関連の音質が高いのですが、その中でもDA-07とならび高水準です。

PHILIPSのCDM-3ピックアップ共通の暖かい、そしてラックスマンの音場感

CDM-3はSTUDER A730が有名ですが、こちらは物量投入型の最右翼であり、システムの中核たりえる音でした。
ウォームかつ音場が奥行き深く拡がる。現在良コンディションであったならば欲しいとした理由で、今似た音を求めることは不可能です。

他のCDM-3とは異なるラックス特有の理由があります。

経営不振に陥る前のラックスマンが「全てを音質に振っていた」モデルのひとつ

ラックスマンはほとんど30年近く経営が安定していません。やっと最近現実的になり始めたというところです。

理由は当時の早川会長のもと「音質最優先」のコスト度外視(本当に無視していました)のアプローチが行われていたためです。

会長ご本人の趣味の良さ、そして当時のスタッフのマニアぶりから、商売としてはかんばしくありませんでしたが、その分この時期のラックスマンのユーズドは他にない魅力をもっています。

D-500X’sIIの前後はDP-07/DA-07を筆頭に他社がやらないような物量投入をおこない、プリメインアンプもセパレート同等ともいえるモデルを次々にリリースし、「A級アンプ」の音の流れを作りました。

上記に挙げたFRPベースのシャーシなど、量産性はないため今ではハイエンドオーディオですら避ける手法です。

いかほど力がこもっていたか、ごく最近こんな比較が行われたほど。

創業90周年。ラックスマン”歴史的銘機”と最新モデルが対決 (2/7) - Phile-web
創業90周年。ラックスマン”歴史的銘機”と最新モデルが対決

LUXMAN D-500X’sIIを中古で求めるデメリット

音質追求とともに長期メンテナンスを社是としていた(これは今も変わりません)ラックスの設計のため、本来簡単に壊れるような量産設計はしていません。
その好例がトップローディングのカバーですが、唯一の問題点はCDM-3です。

CDM-3のメンテナンス可否が全てのCDプレーヤー

音はともかく、30年前のしかもレーザーダイオードはほぼ使えないと考えるべきです。しかもレンズのコンディションは保存状態で大きく変わります。

モーターの寿命よりはるかに短く、代替品もない。

(デメリットへの一般的対策とその問題点)

CDM-0(LHH-2000)などメンテナンスをうたう業者が実際にどのような作業を行うかは詳細を確認する必要があります。

とりあえずサーボ調整をして1ヶ月ほど鳴るようにして販売する例も少なくないからです。

ただ、費用をかけてもいいと思わせるのがPHILIPSのCDMピックアップ独特の良さであり、LUXMAN D-500X’sIIはその中でも一頭地を抜いております。

個人的に所有していた時期があり、手放したことは今でも残念でした(ラックスにて最終ロットの修理を行いました)。
探している人の多くが「かつて持っていた」という話が多いことからも音の魅力がわかるものです。

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