ジャンクコンデイションのPIONEER S-1EX ヤフオク落札価格情報。完成度の高いスピーカーだけに瑕疵は音質に直結します。
PIONEER S-1EXのオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
PIONEER S-1EX・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)Pioneer S-1EX TAD スピーカーペア
落札価格:¥125,000(JPY)
- 開始価格:1円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:134人
- 入札件数:76件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:v1098485418
- 出品地域:北海道 札幌市豊平区
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.07.16(日)22:57
- 出品日時:2023.07.10(月)09:20
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:jst_spro
- 出品社名:株式会社ジャストフレンズ
- URL:https://justfriends.jp
- 評価(良い):99.8 %(取引:3,295件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
ツィーター故障・傷あり、あくまでジャンクです。
SACDマルチチャンネル向けスピーカーは1本売の中古もある
なおこのモデルは1本売りが前提であり、シリアル連番などの配慮がされないスピーカーのためジャンク品を集めてペアを作ることは理論上は可能です。
しかしコンディションの悪い個体はおおむね2本とも状態が悪いことが多いのも事実。危険度の高い冒険になります。
出品物コンディションの詳細画像(出品物・傷・汚れ・不具合・故障)
※画像クリックにより拡大表示
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 付属品あり
- 説明書
- インシュレーター
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- ツィーター故障
- 保護ネットの取り付けネジ破損
- 保護ネットにほつれ
- キャビネットに傷・汚れ
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み
- 付属品あり
- 説明書
- インシュレーター
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 保護ネットにほつれ
- キャビネットに傷・汚れ
出品者に追加質問したい確認ポイント
ジャンク品につき追加質問事項はほとんどありません。なおジャンク出品する出品者は個人・業者に限らず状態説明ができない場合が多いため、あまり期待しないほうがいい。
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
PIONEER S-1EX・中古コンディションの要注目ポイント
基本的確認事項は通常のスピーカーと変わりません(スピーカーユニットの傷・キャビネットの傷、汚れ)。
特有の確認事項としては、
- スピーカーユニットに傷や汚れがないこと
- 専用インシュレーターの有無:チューニングを追い込んだスピーカーのため、インシュレーターを紛失したものは価値が減じる。また数量が少ない中古もあるので注意(4個/台)。
- シリアルNo:1本売りであったため連番は稀だが、あまりに離れたものは注意する。
さらに詳しいチェックポイント・要注意の不具合の確認方法はこちら
PIONEER S-1EX・中古相場情報(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
中古価格は上昇傾向です。PIONEER廃業の報道を受けて一時中古価格が下落したのち、再度上昇をはじめています。
- 動作良好・外観美品で¥380,000(JPY)以上
- ジャンク状態でも¥150,000(JPY)前後
オークション/中古オーディオショップの相場情報はこちら(随時更新)
PIONEER S-1EXの定価と仕様・スペック(新品時カタログ資料)・破格の安値となった定価はSACDマルチチャンネルを想定
内容に対して破格の定価といわれたスピーカー。SACDマルチチャンネル向けに5本セットで売れると想定されたモデルです。
- メーカー:パイオニア(PIONEER)
- モデル名・型番:S-1EX
- 発売年次:2005年
- 定価:¥600,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:422 mm(W)× 1283 mm(H)× 609 mm(D)
- 重さ:66Kg(/本)
- 形式:バスレフ型トールボーイフロアスピーカー
- インピーダンス:6Ω
- 能率:89.5dB/W/m(Ω)
S-1EXはPIONEERブランドだが事実上「TAD」・アンドリュージョーンズが開発に携わった
S-1EXはあくまで「PIONEER」ブランドのスピーカーですが、内実は完全なTAD。
かつての日本オーディオメーカーにありがちですが、莫大な開発コストをかけ膨大な数量を販売することで回収を図るという手法で制作されています。
S-1EXの場合はひとりのユーザーがマルチチャンネル用途に5本購入してくれると考え、最高の設計と材料が投入されました。
- スペック上の注目ポイント
- 「TAD-M1」で開発されたCSTドライバー(CST-6001)を採用
- ベリリウムツィーターを採用し100Khzまでの高域再生を実現
- ミッドレンジはマグネシウム振動板
- ネオジウムマグネット仕様
- ウーファーユニット(TL-0701)はアラミドカーボン複合素材の振動板
- 18cm×2基のウーファー構成
- アラミド織布とカーボン不織布により振動板の剛性を高めた
- ネオジウムマグネット/大口径ボイスコイル(φ65mm)により放熱効率を高めつつ大入力のパワーハンドリングを向上
- 背面の空気の流れを制御する形状のアルミダイキャストフレーム
- プレシジョンカーブ&ラウンドエンクロージャー
- スピーカー形状を曲面とし、リスナーから3mの円周上にスピーカーユニットを配置
- 背面も曲面/ラウンドシェイプ形状とすることで音の回折現象(前方の音がキャビネット後方に回り込むこと)を低減
- スラントレイアウトエンクロージャー技術により、スピーカユニットの重心がキャビネット中心に定位するよう調整し、曲面形状キャビネットでありながら振動の影響を低減。
- 複雑なキャビネットを高密度MDFにより高剛性に設計。最大厚は100mm(最薄部分でも50mm)として剛性を確保。
- ABD(Acoustic Balance Drive)テクノロジーによるバスレフポート設計
- ウーファーユニットとバスレフポートの位置による定在波(キャビネット内部の反響)の状態を正確にシュミレーションし、最も影響の少ないウーファーユニット/バスレフポートの位置を設定。
- 亜鉛ダイキャスト製スピーカーベースにより振動を排除
- 「TAD-M1」で開発されたCSTドライバー(CST-6001)を採用
- 詳細情報リンク
PIONEER S-1EX 雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
「完璧主義」といわれたスピーカー。TAD M-1以来の同軸ユニット(CST)を使い、ほぼサイズダウンさせた以外は同じという構成。他の追従を許さない完成度から雑誌メディアでは特賞をとるなどベストバイランキングの一位です。
評論家によるレビューも「ほぼ満点」といったもの。
- 高精度の変換機ともいうべきスピーカーであり、情報量が群を抜いて多い。低音再生限界が28Hzというスペックを実感できる。
- 応答性の良さやダイナミックレンジの広さにとどまらない躍動感が特性だけの音ではないことを示している。
- ただ鳴らしただけでは惜しい、使い手の取り組み姿勢が音に現れるスピーカー
「TADのアンドリュージョーンズ」代表作・S-1EXがPIONEERにしてTADである理由
スピーカーユニットは日本、システム設計は日米共同という出自も注目されています。
米国R&D部門のエンジニアはアンドリュージョーンズ(Andrew Jones)。KEFとINFINITYでのキャリアののちTADのエンジニアを長く勤め(17年)、その後ELACに移籍した人物。
現在は「Mofi Electronics」にあって、少々ぱっとしませんが、TAD当時は魔法の腕をもつエンジニアとされていました。
S-1EXはPIONEERブランドでのトップモデルですが、オーディオテコ入れのために携わったのです。
そのほか「Air Studio」(ビートルズのプロデューサーであるジョージマーティンのスタジオ)エンジニアも開発に参加するなど、これが果たして1本60万円のスピーカーに対する開発体制かと疑うようなものでした。
人気 :★★★