偶然ながら先日の4691Bに続き4680Bが出品されていたので記録します。あまり出品例がなくまたコンディションは良好であります。
E110ユニット4発と2402Hツィーター2発により他にない音質のスピーカーです。
なお本件は出品者の希望落札価格が設定されているため、本記事は相場情報の一例としてご認識をお願い致します。
落札価格情報(JBL 4680B)
- 落札価格:¥125,001
- オークション終了予定日時:2021.06.27(日)21:39
- サイトURL(リンク先・オークションページ):https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p851811871
- 出品者:WonderREXヤフー店(ID:rex_ec)
- ウォッチ登録数:18名(6月24日時点)
- 落札件数:69件
スペック・諸元(JBL 4680B)
- 発売時期:1984年
- 発売時価格:¥500,000(1本)
- 方式:バスレフ式2ウェイシステム
- 外径寸法(本体)W421×H1,335×D379(mm)
- エンクロージャ容積:142L
- 重量:62.1Kg(スピーカー本体・1本)
- インピーダンス:8Ω
- 再生周波数帯域:55Hz〜15kHz
- クロスオーバー周波数:3Hz
- 出力音圧レベル:105dB(W/m)
- ユニット構成
- 高域:ホーン型×2(2402H)
- 低域:25cmコーン型×4(E-110)
- 詳細情報:オーディオの足跡(リンク先)
- その他:フォーン端子(スイッチクラフト製)
- 入力フォーンプラグは同じくスイッチクラフト製が望ましい
- 他社製では接触不良が生じる可能性あり
出品物のコンディション(JBL 4680B)
- シリアルNo:010538/情報なし
- 動作問題なしとのこと
- 出品者によるメンテナンス実施とのこと
- アッテネーターのツマミが空回りする状態
- 外観は小傷幾つか見られる(画像より)
- 画像より確認できるユニットの傷なし(詳細説明はない)
中古の確認ポイント(JBL 4680B)
4691Bと同じくホールやライブハウス等での使用例が多かったことから、ユニットの劣化有無・程度を確認することがポイントとなります。
- 雨・タバコ・スモークによるユニットの劣化や汚れ
- 大入力によるユニット破損
- 衝撃による外装へのダメージ(結果として内部ユニットへの影響)
なお入力はスイッチクラフト社フォーン端子となりますがJBLの特注仕様のため市販のスイッチクラフト社部品をそのままリペアに使用することはできません。
キャバレーシリーズはネット取り外しが可能なため、購入前に詳細を確認することは必須と思われます。
機種インプレ(JBL 4680B)
SRスピーカーでもユニットを縦に並べたラインアレイタイプと呼ばれるものになります。左右の指向性が良いためSR用途としては珍しく音の広がりを感じることのできる仕様です。
ここは業務用ユニットをホームオーディオで使用する際、音場表現という点でメリットとなります。
またE110フルレンジ×4発/2402Hホーンツィーター2発という構成からパワフルなどという言葉では表現できないような豪快な表現をします。ユニットそのものが良質なため極めて音離れがいい。
実際販売時にペア100万という価格はこのユニットの豪華さを考えると納得ではあります。後年のSR用途スピーカーとは様々な意味で異質のものです。
実際に聴いたことがありますが、f特やSNは初級機にも及ばない代わり感度は極めて高く、もはやダイナミックレンジの良さというより音の強弱表現が異質のレベルでリアルであったことを覚えております。
繊細さや暖かさは皆無でありそれはお求めの方も良くご存知と思いますが、ジャズベースやシンバルのダークな響きと文字通り音が飛んでくるという圧力はこれならではのスピーカーです。