DIATONE DS-2000Zのジャンク品ヤフオク落札価格情報。ダイヤトーンはオーディオ中古の常連ですが人気ほどに状態は良くありません。
ボロン割れとならびキャビネットの問題点について。可能なかぎり最終型「ZX」を選ぶべき理由です。
DIATONE DS-2000Zのオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
以下は今回オークションの詳細となります。
メーカー・モデル名・発売年次・新品時の価格
- メーカー:DIATONE(ダイヤトーン)
- モデル名・型番:DS-2000Z
- 発売年次:1994年
- 定価:¥250,000(/台・JPY)
DIATONE DS-2000Z・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)名古屋市直引き限定品 DIATONE 3ウェイスピーカー DS-2000Z ペア 現状販売 ダイヤトーン 6855F-8
落札価格:¥35,010(JPY)
- 開始価格: 1,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:149人
- 入札件数:60件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:1072484318
- 出品地域:愛知県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2022.11.24(木)22:26
- 出品日時:2022.11.17(木)18:00
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:toomookaanaa
- 出品社名:リサマイ市場・本館(株式会社リサイクルマイスター)
- URL:https://recyclemeister.co.jp/
- 評価(良い): 99.2%(取引 139,943件中・ 2023年 3月時点)
DIATONE DS-2000Zのスペック・諸元(新品・リリース時点発表)
- 主要スペック
- 大きさ:幅380x高さ725x奥行315mm(ネット付奥行:356mm)
- 重さ:37Kg(/本)
- 公称インピーダンス:6Ω
- 能率:90dB/W/m(Ω)
- スペック上の注目ポイント
- アラミッド・ハニカム(3軸織)30cmコーン型ウーファー
- ウーファー振動板はH.D.(ハイダンピング)アロイをハニカムコアとしてサンドイッチした構造
- B4Cピュアボロン振動板6cmドーム型ミッドレンジ
- B4Cピュアボロン振動板2.3mmドーム型ツィーター
- A.D.M.C.-m(Advanced Magnet Circuit-music)磁気回路
- キャビネットは手作業仕上げ(ダイヤトーン工房)
- 詳細情報リンク
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(難あり)』となります。
の個体です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報
- シリアルNo(右/左):不明
- 外観・動作・その他
- 動作確認済み
- ウーファーエッジ硬化
- 本体に使用感
- サランネットに汚れ
- ユニット正常
- フロントバッフルに突板剥がれあり(側板との接合部分)
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
DIATONE DS-2000Z・中古コンディションのチェックポイント・疑問の多い90年代三菱電機の品質管理
DS-2000Zを含めて90年代中期までのDIATONEは以下を確認する必要があります。
- キャビネットの傷や打痕
- キャビネットの突板はがれ
突板は90年代初めの「Vシリーズ」から散見されるようになり、DS-1000/2000は「ZA」までつきまといました。
多湿の環境にことに弱いようです。
DIATONEはボロン振動板の割れが有名ですが、突板の製法にも問題があったようです。
手の込んだピアノフィニッシュで有名な「DS-20000」は盛大に突板が剥がれることで知られています。
DS-10000にはみられない現象であり設計・製造法の品質管理に問題があったと思われます。
長きにわたりボロン割れが放置され(新品輸送時に多発)、手作業をうたう「ダイヤトーン工房」より量産仕様の「ZX」のほうがキャビネット品質が向上。
90年代の三菱電機の品質管理体制には問題があったとしか思えないような事例が散見されます。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
人気についてはウォッチリストをもとに以下の基準で設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
入札の有無そして価格は『人気』
つまりウォッチリストの登録人数が基準になります。
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
人気をもとに独自のコンディション基準を設けました。
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため。
『☆★(星)』評価は以下を判断基準とし、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
個人やショップ独自のメンテナンスは質が低く、基本的にジャンク扱いです。
実際の買取ではそのように査定されます、改造品も業者下取ではジャンク扱いとなります。
DIATONE DS-2000Zの中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
DIATONEの中古という背景からショップとオークションではコンディション・価格が全く異なるモデルです。
- オークション:5ー8万円前後、ウーファーエッジ硬化・傷もの多数の代わりに安い、引き取り前提(配送せず)
- ショップ:10ー13万円前後、ウーファーエッジ軟化処理済み・程度良品・配送対応
ボロン振動板の割れやすさからショップは傷が少ないものを買い取る傾向があります。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
DIATONE DS-2000Z・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
物理特性は内外スピーカー中でも常に最高であったDIATONEだけにリファレンスたりうる音質と評価されていました。
- 分析的な鳴り方から滑らかな躍動感への明らかな変化
- 低音・中音・高音が自然につながるようになり柔らかさと滑らかさがでてきた
- DS-20000(限定モデル・1992年)のチューニングを受け継ぎ、高域が滑らかに
- 分析的な鳴り方から30cmウーファーの量感を活かした鳴りっぷりの良さが前面に出てきた
特に日本製スピーカーを特集する雑誌メディア「Stereo」などはたびたび組み合わせや音質比較特集のリファレンスとして活用しました。
ただ「30cmウーファー搭載の3ウェイブックシェルフスピーカー」という形態は海外になく、海外製スピーカーを取り上げることの多い雑誌ではさほどの評価を得ていません。
DIATONE DS-2000Z・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは手作業で作られ高品質なはずのキャビネット突板はがれです。
ボロン振動板の割れとともに本モデルの弱点、多湿な環境を避けることである程度防げますが完全ではありません。
メリットは、専用設計のウーファー・スコーカーがもたらす音質。
6cm口径のピュアボロン振動板は設備投資・運用を含めればあまりに高価すぎて現在は作ることができない。
独アクトンがそうであるように、本来は汎用スピーカーユニットとして作られるべきスピーカーユニットを専用設計したのがDIATONEスピーカーの魅力です。
人気 :★★★