Accuphase C-290VのYahooオークション落札価格情報。C-3900以前の名作といわれたプリアンプです。恐らくはアナログボリュームを持つプリアンプとして世界的にトップランクといえます。
アキュフェーズには珍しくボリュームが欠品したことでも有名となったモデル。
Accuphase C-290Vのオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
Accuphase C-290V・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)Accuphase C-290V プリアンプ アキュフェーズ 元箱付013536012m
落札価格:¥634,000(JPY)
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:159人
- 入札件数:108件
- オークションID:c1075528503
- 出品地域:福岡県 福岡市早良区
- 入札履歴(Yahoo auctionシステム上の都合により詳細不明)
落札日時:2022.12.21(水)21:45
- 出品日時:2022.12.14(水)23:10
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い):99.4 %(取引17,190件中・ 2023年 4月時点)
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★★★(Excellent)』となります。
元箱がC-2900用であることから、同モデルの買い替えに伴う下取りとして大切に使われてきたものと思われ、おそらくはワンオーナー品です。
問題はシリアルNoが隠されていることです、オークション出品では厳禁行為です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
- シリアルNo:不明(隠されている)
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み
- 画像から確認できる傷なし
- 取り扱い説明書付き
- 純正電源コードあり
- 元箱あり(C-2900用)
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 特に無し
出品者に追加質問したい確認ポイント
- シリアルNoの明示
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- 入力端子のグラつき
中古オーディオ、それもオークションにおいてシリアルNoは大変重要です。「来歴が全く不明」というのと同じだからです。
良コンディションとしましたが、少しでも傷がある場合、入札対象外であるべきです。
Accuphase C-290V・出品物コンディションの要注目チェックポイント(出品物 傷 汚れ 不具合 故障)
- 外観(傷や汚れの有無)
- ボリューム・スイッチ類のガリやノイズ
特にボリュームのガリは要注意です。C-290Vのボリュームはアキュフェーズのパーツ在庫も尽きており、代替品もありません。
精密ボリュームであり、分解清掃も不可能な構造となっています。メンテナンスは出来ません。
後述の仕様紹介にあるコンダクティブプラスチックは交換以外の修理方法がありません。
Accuphase C-290V・中古相場情報と価格動向(ショップ価格とオークションサイト履歴の比較・検索用)
美品の前提で、現在の相場はおおむね¥650,000(JPY)前後。
専用フォノイコライザーユニット(AD290V)付きで¥700,000(JPY)を超えます。
相場としては上昇傾向。ボリューム部品が枯渇しているにもかかわらずAAVAを使わない「最後のアナログボリューム最高級プリアンプ」として人気は高まっています。
なおショップよりオークションのほうが割安の事例が多いのですが、シリアルNoが不明など中古のコンディションを推し量る上ではショップ扱いの個体が安心といえます。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
Accuphase C-290Vの定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:Accuphase(アキュフェーズ)
- モデル名・型番:C-290V
- 発売年次:1998年
- 定価:¥(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅469x高さ160x奥行405mm
- 重さ:Kg(/本)
- 消費電力:24W
- スペック上の注目ポイント
- 松下製CP(コンダクティブ・プラスチック)抵抗体4連ボリューム
- アンプ回路は、ライン入力、バランス出力など左右合計4ユニットアンプで構成
- 高域特性の追求からテフロン製プリント基板を採用
- パーシモン製ウッドケース
- 詳細情報リンク
Accuphase C-290V・雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
前年(1998年)に発表されたDC-300とともに、アキュフェーズの音質が大きく変わるきっかけと評論されたC-290V。評論家の多くが評価するだけでなく自身のリファレンスプリアンプとして導入したモデルでもあります。
- ステレオサウンド誌の「Golden Sound Award(1999年)」受賞
- Accuphaseのアナログプリアンプの集大成。C-290でほぼ問題なかったノイズが更に低減され、一方で音の厚みと色彩感が大きく変わっている。
- これまでのアキュフェーズの静的な音の良さに加え動的な表現が大きく向上した。
- ハイフィデリティよりも音色に耳がいく。
ことに評論家の長岡鉄男(Tetuo Nagaoka)氏は同機を高く評価し、「DC-300(デジタルプリアンプ)・C-280V・C290すべての良さを併せ持ったプリアンプである」とし終生愛用するものとなりました。
C-290Vの中古人気は長岡氏の評論によるところ大です。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
Accuphase C-290V・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
メリットとしてはアナログボリュームを持つプリアンプとして世界的にみてトップランクであること。
現在の「AAVA」ボリュームはC-290Vをベンチマークとしており、良品はいまだ高額です。
デメリットは20年を経て重要なパーツにおいて欠品が出始めていること。最も大切なボリューム(松下電器製)在庫が無いことでも知られるプリアンプ。
C290・C280系列のボリュームは分解清掃ができない
結論を申し上げますと、「コンダクティブプラスチック」を使用したボリュームは分解清掃ができないためメンテナンスは不可能です。
世代としてはC240からC290Vまでとなります。
この松下電機製ボリュームは極めて高精度に作られており(鏡面仕上げ)、コンダクティブプラスティックがすり減ると処置が不可能となる。
松下電機がこのボリュームをディスコンにした時点でC-290Vの命運も尽きてしまいました。
プリアンプの名作・アキュフェーズの部品在庫があっという間に消えたC-290Vの人気と音質
修理受付終了の報に接した日本のオーナーの動揺は誇張でなく激しいものでした。
アキュフェーズには故障していないC-290Vの「定期メンテナンスのためボリュームを交換して欲しい」という要望が殺到し、保有していたボリュームの部品在庫は瞬く間に無くなってしまったそうです。
無論、オーナーたちは交換したボリュームの返却を要望しています。後々のメンテナンス用に部品を確保したのです。
C-290Vのオーナーはこのモデルの代わりはそう簡単に見つからないと知っていました。
付け加えればこれはAccuphaseの罪ではありません。
2000年代は日本の電子部品各社が世界的に事業の統廃合を続けた時期にあたり、高級アナログボリュームの市場自体が消失したことによるもの。誰も予想できなかった。
C-290VそしてSCD-1の光ピックアップについて同社のメンテナンスの質が低下したとの意見がありますが、それは間違いです。
むしろ20年以上前のプリアンプについてまだサポートが続いている同社の体制こそ驚異的です。
メリットは、
- 行き届いたメンテナンス体制
- 長期間の使用に耐えて音質を維持する耐久性
- これらが支持された結果としての人気(中古価値が高い)
プリアンプという選択の難しいカテゴリにおいて、Accuphase C-290Vを選ぶことはいまだに合理的です。
またその他アキュフェーズのプリアンプと比較する場合、C-290Vは一種孤高のポジションにあるため、その価格は常に確認することになります。
人気 :★★★