Accuphase E-407のYahooオークション落札価格情報。同社プリメインには珍しく「不人気」モデルです。つまり中古では狙い目であります。
Accuphase E-407のオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
Accuphase E-407・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)Accuphase プリメインアンプ E-407 アキュフェーズ 68D9F-1
落札価格:¥243,300(JPY)
- 開始価格: 1,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:171人
- 入札件数:86件
- オークションID:f1077847340
- 出品地域:兵庫県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.01.14(土)23:07
- 出品日時:2023.01.07(土)18:35
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:toomookaanaa
- 出品社名:リサマイ市場・本館(株式会社リサイクルマイスター)
- URL:https://recyclemeister.co.jp/
- 評価(良い): 99.2%(取引 140,011件中・ 2023年 5月時点)
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
手荒に扱われてきた痕跡があり、致命的ではないもののいくつかの動作不具合。
メンテナンス必須です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
- シリアルNo:L9Y320
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み(以下の不具合あり)
- 大きな傷見当たらず(以下の汚れあり)
- リモコンあり(動作確認済みだが以下の不具合あり)
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- メーター部の「Accuphase」ロゴランプ切れ
- ボリューム、バランスコントロールにガリあり
- 側板に汚れ
- スピーカー端子の一部が樹脂キャップ外れ(ショートさせる原因になる危険な状態)
- リモコン電池の液漏れ跡あり(近々動作しなくなる可能性大)
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
- 背面入力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
・出品物コンディションの要注目チェックポイント(出品物 傷 汚れ 不具合 故障)
汚れが多く、ボリュームのみならずバランスボリュームもガリがあることは
- 酷使されている
- 長く多湿(おそらく高温)環境におかれた
可能性を表しています。メンテナンス費用はベースとなる個体の状態で変わりますが、かなりの出費が予想されます。
なおアキュフェーズに限らず、ランプ類が切れている中古オーディオはあまり手を出すべきでないと申し上げます。
メーカーの別なく何故か状態の悪いものが多い。さるオーディオショップにて仄聞した情報です。
Accuphase E-407・中古相場情報と価格動向(ショップ価格とオークションサイト履歴の比較・検索用)
軒並み相場上昇中の中古Accuphaseにあって、後述の理由から若干人気に欠けるモデル。
販売期間の長さに対して中古数が比較的少ない。
中古相場は良品で¥290,000(JPY)前後でありオークションでやっと¥300,000を超える事例がみられるようになってきました。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
Accuphase E-407の定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:Accuphase(アキュフェーズ)
- モデル名・型番:E-407
- 発売年次:2000年
- 定価:¥400,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅475x高さ180x奥行423mm
- 重さ:23.7Kg(/本)
- 出力:260W/ch(4Ω)・220W/ch(6Ω)・180W/ch(8Ω)
- 消費電力:410W
- 能率:dB/W/m(Ω)
- スペック上の注目ポイント
- SACD・DVD-Audioに対応するワイドフリーケンシーを実現
- ヘッドホン専用アンプを新設
- 拡張性あり(ライン入力ボード「Line-9」¥6,000/アナログ・ディスク入力ボード「AD-9」¥30,000)
- 詳細情報リンク
Accuphase E-407・雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
発売時の評論は「安定感」を強調したものが多かった。評論家諸氏からも保守的に映ったようです。
話題は「デジタルアンプ」「次世代オーディオ」の時期。
- セパレートアンプに劣らない充実した中域、音の線が太くスケールが大きい。
- 周波数特性、S/N比、クロストークの全てで新世代オーディオ(SACD・DVD-Audio)に対応していると思える音質。
- ヘッドホンの音質が密度濃いもの。
そのせいあってか、雑誌メディアでの比較試聴も従来からみれば機会は少なかった。少なからず販売にも影響したと思われます。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
Accuphase E-407・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは珍しくAccuphaseの方針に迷いの見えた時期のモデルであること。
デジタルアンプブーム、そしてSACD・マルチチャンネルブームに影響を受けました。
「デジタルアンプ」「SACD」「マルチチャンネル」全てをカバーしようとした時期の迷えるE-407
E-407の販売期間中、同社では最も評価の高いプリアンプ分野において
- C290V(アナログプリアンプ)
- DC330(デジタルプリアンプ)
- CX260(マルチチャンネルプリアンプ)
とかなり音調の異なったモデルを次々に発表しています、迷っていたのです。
最終的に「C2800(2004年)」に収斂(しゅうれん)していきますが、トップモデルが2つ並ぶなど同社では珍しいことでした。
DENON「PMA-S10ⅱ」、マランツ「PM14SA」そしてJeff Roland 「Concentra」が現在のE-800/E-5000へのきっかけ
プリメインアンプの分野では、マランツはPM14SAそしてDENONはPMA-S10ⅱによって上位機種を脅かす勢いで販売を伸ばし、一方高級機はJeff Roland 「Concentra」が高評価を得ていた時代です。
高評価のラックスマンのL-509SそしてSHARPが「SM-SX100」をリリースしたのと同年の発売。
ライバルと比べ少々保守的と思われていました、それにもかかわらず、
シーリングパネルを廃したデザインは旧来のAccuphaseファンからは受け入れられなかった。
結果として長期にわたった「400」シリーズはトップモデルではなくなり、後継の「E408(2003年)」は二番手となります。
そして新たな「E530(2004年)」という更に高額かつA級増幅の新型アンプが登場。これが現在のE-800/E-5000に続くラインナップです。
メリットは、迷える時期ならではの「とにかくできることは全部やった設計」。
あまり知られていませんが、ヘッドフォンアンプまで新設計し全ての愛好家をカバーしようと努力していました。
E-407は人気抜群の中古Accuphaseにあって比較的注目度が低い。相場はあまり伸びていません。
企画設計で苦しんだだけあり音質は確かなもの、オークションで注目するべき存在です。
なお同時期のLUXMAN L509Sとの比較も中古検討では必要です。
人気 :★★★