物凄く程度の悪いVictor SX-1000 LaboratoryのYahooオークション落札価格情報。「国産の名機」の中古につきまとう問題点をわかりやすく示したオークション例です。
Victor SX-1000 Laboratoryのオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
Victor SX-1000 Laboratory・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)高崎市引取可 Victor ビクター SX-1000 LABO スピーカー 中古 現状品 230405Y6365
落札価格:¥359,511(JPY)
- 開始価格: 1円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:88人
- 入札件数:98件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:g1092330444
- 出品地域:群馬県 高崎市
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.05.22(月)23:06
- 出品日時:2023.05.18(木)10:57
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:trango_shop
- 出品社名:コネクトストア(CONNECT and TRUNK株式会社)
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/html/profile/trango_shop.html
- 評価(良い):99.8 %(取引:件中・ 2023年 4月時点)
出品物コンディションの確認ポイント・買取、入札、落札前の注意点
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
ほとんど実用には耐えない状態です、徹底的に改造、というより破壊が行われています。
出品物コンディションの詳細画像(出品物・傷・汚れ・不具合・故障)
※画像クリックにより拡大表示
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- スピーカーユニットに傷なし
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- シリアルNo不明
- キャビネットのコンディションが悪い
- 傷多数
- 正面に防振目的の板が貼られている
- 側面は防振ゴムならびにそれを剥がした跡
- 改造されたネットワーク
- スピーカーユニットの配線を改造
- 自作またはショップ(DENTEC)製とおもわれる外付けネットワーク
- 保護ネット装着不可能
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- スピーカーユニットに傷なし
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- シリアルNo不明
- キャビネットのコンディションが悪い
- 傷多数
- 正面に防振目的の板が貼られている
- 側面は防振ゴムならびにそれを剥がした跡
- 改造されたネットワーク
- スピーカーユニットの配線を改造
- 自作またはショップ(DENTEC)製とおもわれる外付けネットワーク
- 保護ネット装着不可能
出品者に追加質問したい確認ポイント
以下は「通常のVictor SX-1000 Laboratory」において質問すべき事項です。
本例について追加の質問は無意味です。
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
Victor SX-1000 Laboratory・中古コンディションの要注目ポイント
本来のSX-1000 Laboratoryににおいて、最も注意するべきは
- 外装(キャビネット)の状態:傷・日焼けによる退色
- 専用台(インディペンデントベース)の傷・退色
この2点です。Victor SX-1000 Laboratory自慢のイタリア製突板仕上げは、Sonusfaberのラッカー塗装が白濁するのと同じく、品質上の欠点をもっています。
さらに詳しいチェックポイント・要注意の不具合の確認方法はこちら
Victor SX-1000 Laboratory・中古相場情報と価格動向
状態良好な中古であれば
- オークション・個人売買:¥800,000(JPY)前後
- 中古オーディオショップ:¥900,000
が目安。しかも相場は上昇傾向です。
しかしながら上述のキャビネット品質問題からさまざまな状態の個体が存在し、オークション・ショップともに価格はさまざまです。
オークション/中古オーディオショップの相場情報はこちら(随時更新)
Victor SX-1000 Laboratoryのスペック・諸元(新品・リリース時点発表)
- 発売時期:1990年
- 販売当時価格:¥800,000(1台)
- 外形サイズ:W550×H926×D370(mm)
- 重量:82Kg(1本)
- 能率:90dB
- インピーダンス:4Ω
- 方式:密閉型・3ウェイ・3スピーカー
- ツィーター:3cmドーム型
- スコーカー:8cmドーム型
- ウーファー::31.5cmコーン型
- 全てアルニコマグネット
- クロスオーバー周波数:440Hz、5000Hz
SX-1000 Laboratory・さらに詳しい仕様情報はこちら
Victor SX-1000 Laboratory 雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
雑誌・評論家のレビューはこちら(詳細ページへ)
Victor SX-1000 Laboratoryの中古メリットとデメリット
まずメリットから、音質は最高です。
- B&W(Bowers and wilkins)がダイヤモンド振動板を採用するはるか以前に、すでに使いこなした。
- 物性だけでなく精度もミクロンオーダーを追求したウーファー製造工程(アナログディスクのプレスマシーンで製造)
- SX-1000(1987年)からはじまる10年以上の改善と新たな知見の集大成
- コスト度外視ともいえるほど贅沢な素材と工法のキャビネット
おそらくミントコンディションの個体は現在トップクラスといわれるスピーカー群にまったくひけをとりません。
「国産スピーカーの名機」の弱点・改造品が多い(本当に多い)
ではそのデメリットは?
- ご自慢の「イタリア製突板」キャビネットに品質上の問題がある
- 「改造をためらわない」ユーザーがいる
オークションでは「カスタム」「チューンナップ」「メンテナンス品」は避ける
国産スピーカーの改造は想像されるよりも幅広く行われています。主な手法は
- ネットワークの改造(素子を入れ替える)
- 内部配線を変更
- 防振対策
- 防振ゴムテープをキャビネット内部やスピーカーユニットに貼り付ける
- ネットワークをエポキシ樹脂で固める
- キャビネットを再塗装
いずれも音質面でオリジナルとはかなり変化します、多くの場合悪い方向に。
特にオークションでは「カスタム」「チューンナップ」「メンテナンス品」のたぐいは避けたほうが無難です。
個人・業者を問わず上記で売りはするものの、買取はしません。改造後の現実をよく知っているからです。
「改造されやすい」国産・海外スピーカーの名機とは
改造されやすい国産スピーカーの名機として代表的なものは
- YAMAHA NS-1000Monitor
- Pioneer Exclusive 2401/2402/3401
- Victor SX-500シリーズ
意外なことにDIATONEは少ない、理由はうかつに触るとボロン振動板が割れるためです。
なお海外スピーカーにも「改造されやすい」ものはあり、JBL4343/4344はその筆頭です。
Tannoyのような英国製スピーカーは比較的少ない。「コーネッタ」のように創作をしながらもオリジナルを守ろうとすらします。ユーザー層の違いといえるでしょう。
人気 :★★★