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中古DENON PMA-SXのメリットとデメリット
🔵 メリット
おそらくDENONのプリメインアンプ中でも抜群の人気。サイドウッドがついた設計は金銭的なメリットがある。
❌ デメリット
力強さという面ではアンバランスアンプであるPMA-SA1が優れているというレビューもある
最新プリメインアンプとの比較
サイドウッドや砂型鋳鉄の防振対策は現在(2025年)の高級アンプと同等かむしろ上。リーマンショックがなければもっと売れていた。
なお誤解されることが多いがPMA-SX11は明らかな下位モデル。
DENON PMA-SXの音質レビュー
🔵 ポジティブレビュー
磨かれ尽くした上質そのものの音質。使われている材料は上質。
❌ ネガティブレビュー
重く大きい。リーマンショックと同時期の発売であるため売れなかった。
評論家やオーディオ雑誌の評価
バランス増幅らしい滑らかさがある一方で、力強さという点ではアンバランスアンプであるPMA-SA1が優れているというレビューもあるモデルです。基本的な能力は高く、演出の違いにすぎないとも言えます。
なお同じカテゴリでアンバランス増幅とバランス増幅のふたつをラインナップするのはオーディオメーカーとしての自信です。
季刊ステレオサウンドのNo169において初出レビューならびにベストバイランキングに選出されています。
高音質な小音量再生に取り組む評論で知られた和田博己(Hiromi Wada)氏によって音楽の表情を克明に伝えるプリメインアンプとされています。
- クリアで透明度が高く、それでいてダイナミックレンジが広いという高音質なアンプの見本とも言えるもの
- 解像度・再生周波数の広さ・ローノイズという基本的な項目で極めて高度。
- あえて欠点を指摘するならば重く大きいこと。アナログアンプとしては美点ともいえる。
同号のカテゴリ別ベストバイランキングでは1位。特に優れたオーディオアンプとして「Critics’ applaise」賞が贈られています。
- 1位:DENON PMA-SX
- 2位:Jeffrowland Continuum 500
- 3位:ユニゾンリサーチ P40
- 4位:Goldmund Teros 390
- 4位:OCTERVE V80
この順位をみてわかることは、リーマンショックの直後であるためにオーディオメーカー各社が派手なアピールを控えた事実です。
DENON PMA-SXもさほど売れず、後継モデルのPMA-SX1は価格が下がっています。
DENON PMA-SXの仕様・『PMA-SA1をアップグレードした完全バランスのアナログアンプ』
- メーカー:DENON
- モデル名・型番:PMA-SX
- 発売年次:2008年
- 定価:¥750,000(/台・JPY)
- 初のバランス増幅プリメインアンプPMA-SA1を基本に、防振と耐ノイズ対策を施したもの
- 電源トランスのシールドを改善、漏れ磁束を3分の1に減少
- 砂型鋳鉄のケースにトランスを納め、さらに樹脂を充填
- GND回路の見直し
- 「PRECISION SIGNAL GROUND回路」により+/ーの2電源間でアース回路へ流れる電流を極限まで減らしてノイズによるアース電位の揺れを抑制。増幅基準電位を明確にする。
- 内部電圧を低く抑えられるバランス増幅は低電圧・大電流素子であるUHC-MOS FETには有利
- ヒートシンクまで左右分離したセパレート構造
- 「INVERTEDΣBALANCE回路」によりアンバランス入力にも対応
- (おそらくはALPS製)最高級オーディオ用の大型ボリュームを採用。
- ローノイズFETによるフォノイコライザーアンプ
- バーズアイ・メープル突き板のサイドウッド
- 注意事項
- フォノイコライザーはMM専用(MCは非対応)
- DACは非搭載
総合仕様
- SN 比: PHONO(MM) :88dB(入力端子短絡、入力信号 5mV 時)
- (A ネットワーク ) CD、TUNER、LINE-1、2、RECORDER-1、2
- :105dB(入力端子短絡時)
- 電源: AC100V 50/60Hz
- 消費電力: 230W(電気用品安全法による)
- 最大外形寸法: 457(幅)181(高さ)509(奥行き)mm
- 質量: 30.2kg
プリアンプ部
- イコライザーアンプ出力
- (REC OUT 端子) : 定格出力 150mV
- 入力感度 / 入力インピーダンス: PHONO(MM) :2.5mV/47k Ω
- CD、TUNER、LINE-1、2、RECORDER-1、2
- :105mV/47k Ω
- BALANCED INPUT :105mV/100k Ω
- PHONO :20Hz ~ 20kHz、± 0.3dB(MM)
パワーアンプ部
- 定格出力: 両チャンネル駆動(CD → SP OUT)
- 50W + 50W(負荷 8 Ω、20Hz ~ 20kHz) T.H.D 0.07%
- 実用最大出力: 全高周波ひずみ率: 出力端子: 100W + 100W(負荷 4 Ω、1kHz) T.H.D 0.7%
- 0.007%(定格出力- 3dB 時)、負荷 8 Ω、1kHz
- スピーカー負荷 4 ~ 16 Ω
買取価値と中古相場
🔵 中古価格は高値安定であり今後も値下がりは考えづらい
❌ 生産数が少なく中古が少ない
『損か得か』中古DENON PMA-SXの買取価値
手に入れることができれば間違いなく得です。しかし個体数は少ない。
リーマンショックの直後に発売されているためです。
オークションでの流通は少なくオーディオ専門店での取扱です。抜群の人気がありヤフーオークションの相場と業者による買取がほとんど変わらない。
耐久性の高い設計ですが、生産数が少なくあまりの人気からコンディションについてさほどの注意が払われないまま取引されている物があることが問題です。
オーディオショップの中古価格(ハイファイ堂・オーディオユニオンほか)
- オーディオユニオン
- ハイファイ堂
- アフロオーディオ
¥368,000 (JPY・税別)
¥280,000 (JPY・税別)
¥320,000 (JPY・税別)
¥300,000 (JPY・税別)
¥350,000 (JPY・税別)
¥300,000 (JPY・税別)
コンディションと中古のえらびかた
コンディション総合判定『😩Poor』の中古DENON PMA-SX。
買ってはいけない中古DENON PMA-SXのポイントと寿命
熱と傷がポイント。人気だけで買われている中古が多く要注意です。
このアンプの消費電力は230W。
アンバランスアンプ仕様であるPMA-SA11(380W)ほどではありませんが、ゲーミングPCなみの発熱でありしかも放熱ファンはない。
天板が汚れていたり傷がある個体は避けるべき。
長期間にわたり物が置かれている可能性があるため。放熱が妨げられた個体は故障が続発する可能性大です。
また傷が多いものは衝撃を受けて内部が痛んでいます、同じく故障する可能性が高い。