TEAC VRDS-25XSと並んで語られることの多いYAMAHA GT-CD2のYahooオークション落札価格情報。高音質ですが修理は困難を極めます。
YAMAHA GT-CD2のオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
YAMAHA GT-CD2・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)YAMAHA GT-CD2 CDプレーヤー リモコン付属 ヤマハ GT-CD1
落札価格:¥104,000(JPY)
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:71人
- 入札件数:54件
- オークションID:b1100347535
- 出品地域:愛知県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.07.30(日)22:10
- 出品日時:2023.07.25(火)18:35
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:a_604_8g
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/a_604_8g
- 評価(良い):99.3 %(取引 445件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』、専用スタビライザーがありません。出品説明では動作を確認したとありますが、どのように確認したかも怪しい。
なお正面の「YAMAHA」ロゴが消えかけているのは、所有者が拭き取ってしまったため。このロゴは転写シールであり中古ではほとんどが消えかけています。同様の症状はスピーカーのNS-1 classicsやNS-7にも起こっております。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み(以下の不安要素あり)
- リモコンあり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- ディスクスタビライザーなし(動作確認が充分でなかった可能性)
- 「YAMAHA」ロゴが消えかけている
出品者に追加質問したい確認ポイント
- シリアルNo
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか:特にCDプレーヤーではヤニの付着により光ピックアップが劣化しやすい。
- 背面出力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
- リモコンの電池室液漏れの有無
YAMAHA GT-CD2・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)・光ピックアップのほか、リッド開閉のギヤ破損など:「グリスアップした個体」は要注意
中古GT-CD2の確認ポイントは多い。生産から30年を経た、しかも長期の使用には耐えないCDプレーヤーの中古だからです。
- 光ピックアップの劣化
- 音飛びのするものは絶対に避ける:補修部品はなく、稼働機から部品取りをするしかないため
- 本モデルはアナログサーボのため、稀に音飛びする個体が調整で治る場合あり
- リッド(蓋)の開閉機構が動作するかどうか
- 動作が滑らかでないものは内部のギアが割れかけている可能性大(補修部品なし)
- ギアの修理と称してグリス(樹脂を侵す)を塗ってしまう事例が多く要注意
- トレー内の塗装(黒)が劣化し、ベタついていないか
- 背面出力端子のグラつき
- 端子は内部基板に直結しており、グラつく場合はクラックが基板に及んでいる場合あり。
YAMAHA GT-CD2・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
生産数が少なく、かつCDプレーヤーの高年式中古という悪条件にもかかわらず人気のプレーヤー。
贅を凝らしたといっていい高コストの設計によるものです。
程度並品・動作正常(現状渡し条件)で¥150,000(JPY)
すでに部品取りの個体を求める需要も生じており中古相場はわずかづつですが上昇しております。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
YAMAHA GT-CD2の定価と仕様・スペック(新品時)・アナログプレーヤーGT-2000の手法を応用したCDプレーヤー
前作CD-1と同じ構成をとりつつ、更に低価格化を図ったモデルです。ヤマハの定番アナログプレーヤー「GT-2000」の設計手法を取り入れ、ウッド/砲金をふんだんに利用した重量級のCDプレーヤー。
- メーカー:YAMAHA
- モデル名・型番:GT-CD2
- 発売年次:1992年
- 定価:¥350,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅435x高さ157x奥行405mm
- 重さ:24Kg(/本)
- アナログ:RCAピン・アンバランス出力/デジタル:同軸デジタル出力
- リモコンあり
販売不振からGT-CD1と同じパーツ構成・TEAC VRDS-25xsと同じ剛体構造
総重量20Kgを超える木製/砲金シャーシにCDドライブメカを取り付けて振動対策を行う、というGT-CD1の後継機種。インシュレーターによるフローティングなどの振動対策を一切しない剛体構造はTEAC VRDS-25xsと同じです。
なお前モデルが販売不振のため、ほぼ同じ内容のものをディスカウントするという驚くべき販売がなされました。
- スペック上の注目ポイント
- 60mm厚ウッドベースと砲金鋳物製のドライブメカベースにCDドライブをリジッドに取り付けた剛体構造
- 砲金鋳物製ディスクメカベースは3Kg
- ウッドベースはアフリカンウォルナット
- ディスククランパー(スタビライザー)は丸鋼削り出し(160g)
- D/A変換部は、ヤマハ独自のI-PDM方式1ビットDACと、2次ノイズシェイピングを採用
- ディスクドライブ部分とDAコンバーターを内部で完全に独立させたノイズ・干渉対策
- 60mm厚ウッドベースと砲金鋳物製のドライブメカベースにCDドライブをリジッドに取り付けた剛体構造
- 詳細情報リンク
YAMAHA GT-CD2 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
DENON DP-S1/DA-S1やパイオニアPD-T09・SONY CDP-R10/DAS-R10など重量級のCDプレーヤーが多数リリースされていた時期にヤマハがリリースしたモデル。
その物量と美しい仕上げで注目されたGT-CD1の後継機であり、しかも安くなってしまったため、評論家からは大きく注目されています。
- ヤマハらしい透明感のある音質だが、密度が高い。
- GT-CD1とほぼ同じといっていい構造。お買い得度は間違いなく高い。
- インシュレーターなどのフローティング構造は皆無であるため、置き場所による音質の変化が大きい
セッティングで音質が大きく変わる・ラックに置いては本来の高音質を発揮できない
GT-CD1/GT-CD2は特異なプレーヤーであるともいわれました、置き場所によって特に音場(Stereophonic)が大きく変化します。
CDドライブがリジッドに取り付けられており床からの振動がそのままピックアップに伝わってしまうことが原因といわれております。
同様の現象はTEAC VRDS-25xsやESOTERIC P-0/P-0sにもみられ、優美な外観に似合わない熱狂的な愛好家向けプレーヤーとされました。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
YAMAHA GT-CD2・中古オーディオを買うメリットとデメリット
メリットは音質、というより「贅沢そのものの設計」
デメリットはメンテナンスが不可能であり、せっかくの高音質設計も既にその性能を充分に発揮できないこと。
CDプレーヤーの修理には限界があることを考えると、入手を見合わせるべき中古です。
GT-CD2は修理ができない・光ピックアップの出力も落ちているため音質にも影響
結論をいえばGT-CD2は修理ができません。
そして光ピックアップの出力低下は音質にも影響があるため、せっかくの豪華なスペックも発揮できない。
同じくリジッドな剛体構造をもつTEAC VRDS-25xsとの最大の違いです、TEACは発売後20年以上を経てもメンテナンスサービスを継続しております。
光ピックアップで決まるCD(SACD)プレーヤーの寿命
実はCDプレーヤーやSACDプレーヤーは、一般に想像されているほどコストパフォーマンスのよいものではありません。劣化しないどころか工業製品としの寿命は短いのです。
デジタルオーディオプレーヤーは基本的にコストパフォーマンスがよくない
最大の弱点は「光ピックアップ」
部品としての寿命は1〜2万時間といわれ、これが製品寿命です。
不幸にも光ピックアップの生産数は減少しております、光ディスクの用途そのものが減少しているため。
つまり補修部品も長期供給が望めないという状態です。
少数でも生産可能であり、それさえ取り換えれば数十年は稼働し続けるアナログプレーヤーとは全く異なるものです。
光ピックアップの寿命1万時間とは「再生時間ではない」・CDを再生していない時間も劣化し続ける
では寿命1〜2万時間とは実際の利用期間においてどの程度でしょうか。
端的にいえば5年前後というところ。
単純計算すれば1万時間の耐用年数ならば、概ね15,000枚のCD(またはSACD)を再生することができます(再生時間が40分/枚の前提)。
しかしこの前提には間違いがあります。
よほど特殊な仕様でない限り、CD(SACD)プレーヤーは通電と同時に低出力で光ピックアップ(ダイオード)も発光します。
つまりCDを再生していなくとも通電しているだけで劣化は進む。
CDを聴く時以外はこまめに電源をOFFにするというユーザーは、少なくともオーディオ愛好家には少ない。電源投入直後は音が良くないこともあり、前後数時間は電源を入れっぱなしということがほとんどです。
アイドリング時間を含めれば5年程度が寿命とみるべきです。もし新品価格10万円のCD/SACDプレーヤーで年間のコストは2万円。
人気 :★★☆