左右ともにツィーターから出力しないジャンク品のDIATONE DS-A5 ヤフオク落札価格情報。外観の状態は良いため部品取り目的でもこの価格がつく人気です。
DIATONE DS-A5のオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
オークションの開始価格が¥10,000(JPY)であり、かつジャンク品でありながら以下の人気を集めました。
すでに部品取りの個体にも相応の価格がつくようになっています。
なおまれにネットワークの接続不良による不具合であることもあるため、さまざまな意味で本モデルのファンは手に入れて損のない個体となります。
DIATONE DS-A5・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)DIATONE ダイヤトーン DS-A5 50周年記念モデル 美品 音出し確認 完全ジャンク
落札価格:¥49,300(JPY)
- 開始価格:10,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:122人
- 入札件数:61件
- オークションID:u1102207983
- 出品地域:
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.08.16(水)23:25
- 出品日時:2023.08.10(木)13:55
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:とらさん57320
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/torasan57320
- 評価(良い): 99.9%(取引:911件中・ 2023年 11月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』、左右ともにツィーターから再生しないジャンク品です。
出品者説明ならびに画像情報は行き届いており、外観が美麗であること、そして少なくともウーファーユニットとキャビネットは部品として確保できることがわかります。
なお右チャンネル側の背面パネル取り付けネジのいくつかに開けようとした痕跡(ネジ浮き)があるため、前オーナーが修理を試みている可能性があります。
出品物コンディションの詳細画像(出品物・傷・汚れ・不具合・故障)
※画像クリックにより拡大表示
- シリアルNo:不明(画像からは判別不可能)
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- スピーカーユニットに傷・汚れなし
- キャビネットに目立つ傷・汚れなし
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 専用スタンドなし
- 背面パネルを取り付けてあるネジに浮きあり(取りはずそうとして締めきらないままになっている)
- シリアルNo:不明(画像からは判別不可能)
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- スピーカーユニットに傷・汚れなし
- キャビネットに目立つ傷・汚れなし
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 専用スタンドなし
出品者に追加質問したい確認ポイント
ジャンク品のため多くを質問できません。
正常とおもわれるウーファーユニットとキャビネットの状態を確認します。
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
DIATONE DS-A5・中古コンディションの要注目ポイント:ウーファー、ツィーターともにエッジ硬化する不具合あり
特にキャビネットの状態に注意するべきスピーカー。
カナディアンメープルウッドを多用した高度な木工加工、その外観によって人気を得ているモデルだからです。
- 振動板の傷・汚れ
- キャビネットの傷・汚れ
なお、別途記載しましたが、ボロン振動板を使わない代わりにウーファー・ツィーターともにエッジが硬化するという欠点があります。
軟化させれば特性は現状復帰しますが、技術を要する作業となります。
さらに詳しいチェックポイント・要注意の不具合の確認方法はこちら
DIATONE DS-A5・中古相場情報(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
中古相場はわずかづつですが上昇中。
- 美品・スタンドありで¥120,000(JPY)前後という中古価格が散見されるようになっています。
- ジャンク品でも¥40,000(JPY前後)。
ビクターのSX-V1と同じく、高度な木工技術を駆使したキャビネットをもつオーディオスピーカーが物色されている傾向があります。
オークション/中古オーディオショップの相場情報はこちら(随時更新)
DIATONE DS-A5の定価と仕様・スペック(新品時カタログ資料)・Victor SX-V1と同じ高級コンパクトスピーカーを目指した
大型重量級が多かったダイヤトーンのスピーカーにあって少数例のコンパクトスピーカーとなります。Victor SX-V1のような高級ブックシェルフスピーカーが主流となりつつあった時代であり、キャビネットの仕上げを含めてコストパフォーマンスの高いモデルとなっています。
- メーカー:DIATONE(三菱電機)
- モデル名・型番:DS-A5
- 発売年次:1995年
- 定価:¥198,000(/ペア・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅200x高さ360x奥行269mm
- 重さ:8.5Kg(/本)
- インピーダンス:6.3Ω
- 能率:85dB/W/m(Ω)
- 別売:スピーカースタンド(DK-A5)
- 定価:¥45,000(/ペア・JPY)
- 大きさ:幅200x高さ360x奥行269mm
- 重さ:6.8Kg(/本)
ウーファーとツィーターともに同じ素材・振動板、キャビネットともに「共振を生かす設計」
最大の特徴は2点、
- ウーファーとツィーターが同じ素材であること(素材面で音色を統一)
- 手作りに近いキャビネットの木工精度
振動板の素材による音色の違いは大きなものがあり、通常はネットワーク等で自然なつながりを得ようとするもの。
しかし「DS-A」シリーズのダイヤトーンはあえてボロン振動板を使わず同一素材による専用ユニットを開発しました。
この設計により、ウーファーユニットについて音色面での違和感なくフルレンジ動作をさせることが可能となっております。
- スペック上の注目ポイント
- ウーファーとツィーターを同一素材とすることにより高音から低音まで音色を統一
- エポキシバインダー(接合材)を排したアラミドクロス/紙の2層構造による軽量・高剛性の振動板
- 13cmコーン型ウーファー
- 4cmコーン型ツィーター
- 高度な木工技術を活かしたキャビネット
- 天板と内部補強部材はカナディアンメープルの集成材
- リアバッフルはMDFに樺材の突板処理
- フロントバッフルならびに側板はサテンシカモアの突板処理
- 各部位の接合は楽器の構造を参考として「イモ継ぎ(Integral joint of wood)」工法
- ウーファーとツィーターを同一素材とすることにより高音から低音まで音色を統一
「ハンダ付けよりカシメ(圧着)が高音質のケーブル処理」なのか・DS-Aシリーズに多い接触不具合
アクセサリーメーカーに多い主張ですが、「カシメ(圧着)による結線はハンダ付けよりも高音質」というものがあります。ダイヤトーンDS-A5も同様の理由からネットワークは圧着スリーブを用いたカシメによる結線です。
現実には圧着がゆるんで接触不良を起こす事例が散見されます。
DS-A5のみならず他社スピーカーでもよくある。ネットワークのように線径が著しく異なる線材同士を正確にスリーブ圧着することは、侮れない難しさがある量産工程です。
なにをもって高音質とするかはさまざまな基準がありますが、少なくともスピーカーにおける長期の安定性という点では「カシメ(圧着)」よりも「ハンダ付け」が優位です。
DIATONE DS-A5 雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
同時期のスピーカーにVictor「SX-V1」があり、好対照として比較試聴されています。
「キャビネットの響き」をコントロールする手法は、そのままダイヤトーンとビクターの違いとされました。
「SX-V1」と比較された音質・ビクターほど響かせないキャビネットがダイヤトーンの特徴
- 明るく良く響く、しかしあくまで分解能の高さを目的としたダイヤトーンは克明だがやや淡白な音
- 緻密さを追求しつつもあくまで濃厚な響きを主体とし、楽器や録音の質感を表現しようとするビクター
結果だけをいえば、ビクター「SX-V1」はモデルチェンジ毎にその人気を高め、DIATONE DS-A5そしてその他の「DS-A3」「DS-A7」はいずれも一代限りのシリーズで終わっています。
これは両社の優劣を現すものではなく、高剛性を好むダイヤトーンにとってキャビネットを響かせるという手法はどうしてもなじめなかったのかもしれません。
人気 :★★★