動作未確認のDIATONE DS-A1 Yahooオークション落札価格情報。ボロン振動板割れはありませんが、ウーファーエッジの状態がよろしくない。また画像情報が少ないことが入札の少なさの原因です。
DIATONE DS-A1のオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
DS-A1だけでなくDIATONE全般にいえますが、スピーカーユニットの状態がもっとも重要になりますが、拡大画像情報は片側のユニットだけしかない。
シリアルNoも不明であり、ジャンク品とみなされる出品です。
DIATONE DS-A1・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)1円~【直接引き取り】三菱電機株式会社 ダイヤトーン DIATONE スピーカーシステム DS-A1 音響機器 オーディオ機器 音楽 YT
落札価格:¥80,910(JPY)
- 開始価格:1 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:120人
- 入札件数:50件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:k1099462248
- 出品地域:東京都
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.07.23(日)22:52
- 出品日時:2023.07.18(火)14:27
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:gold_monkey789
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/gold_monkey789
- 評価(良い):98.1 %(取引 7,793件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)・画像情報が少なすぎる中古オーディオはジャンク品と考えるべき
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
状態がよくない、という以上に画像情報が少なすぎる。
ボロン振動板の状態もわからず、ウーファー中央のウレタン製ディフューザーと保護ネットの状態もわかりません。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:12309
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- なし(情報がない)
- ボロン振動板(ツィーター)の割れなし
- 保護ネットにほつれなし
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 動作未確認
- 日焼けによる変色
- ウーファーエッジにへこみ
- ウーファー中央のディフューザーの状態不明
- キャビネットに汚れ・傷多数
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- なし(情報がない)
- 保護ネットにほつれなし
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 動作未確認
- ウーファー中央のディフューザーの状態不明
- ボロン振動板(ツィーター)の状態不明
- キャビネットに汚れ・傷多数
出品者に追加質問したい確認ポイント
もし出品者が応じれば、という前提で以下が知りたい状態です。
- 右/左chごとのスピーカーユニットの画像
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナル(にグラつき・ゆるみはないか
- ウーファーディフューザーの保護ネット(ウーファーコーン中央部のメッシュ)は変形していないか
- ウーファーディフューザーは形を保っているか、それとも崩壊しているか(年式を考えれば崩れて当然だが念の為)
DIATONE DS-A1・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)・ボロン振動板とウーファー中央のディフューザーは要注意
プロ用2S-3003と似た構成のスピーカーユニットであり、経時変化を考慮しない不注意な設計がなされています。
- ツィーター振動板(B4Cボロン)の割れ
- ウーファーエッジの硬化(対処可能)
- ウーファー中央のディフューザー(ウレタン製)の状態
- 崩壊しているか、それともかたちを保っているか
- 保護用ネットにへこみはないか
上記を確認した上で、キャビネットの状態をチェックします。後年の1000ZA /2000ZAにみられるような突板剥がれはこのモデルにはありません。
DIATONE DS-A1・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
DS-A1ミントコンディションと傷ありで大きく中古価格が変化するモデルです。
人気はあるのですが良品は年々減っているため中古相場は下落傾向。
- 美品・動作完動で¥230,000(JPY)
- 傷あり・動作品で¥140,000(JPY)前後
- ジャンクコンディションで80,000(JPY)前後
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
DIATONE DS-A1の定価と仕様・スペック(新品時カタログ資料)・DS-V9000、V5000、V3000とは違う「キャビネットを響かせる」スピーカー
当時DIATONEのハイエンドラインであったDS-V9000/V5000/V3000とは全く違うシンプルなスピーカーユニット・ネットワークの構成をとった新ラインのモデル。
- メーカー:DIATONE(三菱電機)
- モデル名・型番:DS-A1
- 発売年次:1991年
- 定価:¥350,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅350x高さ900x奥行335mm(ネット付き奥行:365mm)
- 重さ:40Kg(/本)
- インピーダンス:4Ω
- 能率:89dB/W/m(Ω)
2S-3003直系のコンシューマー向けモデル・「ダイヤトーン工房」でつくられた響きの強いキャビネットとフルレンジスピーカー的設計がなされたウーファー
技術的にはNHK向けモニタースピーカーである2S-3003と同系統であり、後年「ダイヤトーン工房」と宣伝されたキャビネット製作ラインの初代モデルでもあります。
それまでの剛体設計によってキャビネットを共振させないソリッドな設計から、スピーカーユニット・キャビネットのもつ響きを積極的に利用するという大転換を遂げたモデル。
- スペック上の注目ポイント
- 27cmコーン型ウーファー
- 3軸織アラミッド・ハニカムコーン
- 構造体は制振性アルミ合金のハニカムボード
- 磁気回路にはADMC-m(Advanced Magnet Circuit-music)を搭載
- 高域を抑えたフルレンジスピーカーともいえる設計であり、ネットワークを通さない方式。
- 5cmコーン型ツィーター
- ピュアボロンB4Cコーン
- ネットワーク構成はツィーター側にハイパスフィルターを入れただけのシンプルな構成
- 「響きを重視したキャビネット構造」
- 響きとユニットからの音をなめらかに放射させるラウンドショルダー構造
- カナディアンメープルと高精度の突板処理がなされた高密度パーティクルボードによるキャビネットの共振音を活かしたチューニング
- 27cmコーン型ウーファー
- 詳細情報リンク
発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング・使い手の技量を要求する「鳴らしづらいスピーカー」
DIATONEがその音質を変えたきっかけといわれたモデル。雑誌メディアでもたびたび特集記事に取り上げられ、評論家のレビューも高評価でしたが、「鳴らすのが難しいスピーカー」ともいわれました。
- ウーファーの反応が速い、キャビネットも豊かに響くため音楽がダイナミックに表現される
- 高域の伸びは他社にない特徴、ただしウーファーとの音色面のつながりが難しく、駆動するアンプを選ぶ
シンプルなネットワークだけにスピーカーユニットの素性が顕わになった。
NHK向けモニタースピーカー2S-3003と同系統の設計はアンプを選ぶ音に
NHK向けモニタースピーカー2S-3003と同じ技術手法をもちいており、しかもそれまでキャビネットを極力共振させないように剛体構造をとってきたDIATONEが、「キャビネットを積極的に鳴らす」という方向性を明確にしたモデル。
インピーダンスが4Ωでありかつウーファーはネットワークを通さないフルレンジ動作をするため、アンプの素性を現すものとなってしまいました。
バランスよく鳴らすことが難しいという評価もあわせもっていたスピーカーです。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
DIATONE DS-A1・中古オーディオを買うメリットとデメリット・ボロン振動版以上にウレタン製ウーファーディフューザーが弱点
メリットは音質、といいたいところですがあくまでアンプがハイレベルであった場合。かなり鳴らしづらいスピーカーです。
デメリットは多数。
ボロン振動板の割れが有名ですが、それ以上にウレタン製ウーファーディフューザーの崩壊が問題です。
三菱電機の不適切な品質管理・ボロン振動版の割れ、スピーカーエッジの硬化、メンテナンスのできない部品を使ったプロ用モニター「2S-3003」
このウーファーはユニットそのものの特性として高域が出ない設計になっています。いわば「高音の出ないフルレンジスピーカー」ともいうべき設計。
振動板設計だけでは取りきれない高域のピークを補正するためにウーファー中央にウレタンフォームを仕込みました。これが継時劣化して崩壊するのですが、メンテナンスをまったく考慮しない設計のため修理はできず音質にも影響が生じます。
2S-3003とも共通する欠点です。
- ボロン振動版の割れ(B4C採用当初から運送時の事故が報告されていた)
- スピーカーエッジの硬化(他社比で早く硬化・音質を優先したダンピング材が原因)
- メンテナンス前提のプロ用モニターに修理不可能なウレタン製ディフューザーを使う
実に不適切な品質と呼ぶほかないこれらの事例は三菱電機の品質管理体制に疑問を抱かせるものです。
DS-20000・DS-1000ZA /2000ZA:ハンドメイドの「ダイヤトーン工房」では突板・塗装剥がれが発生している
なおこのモデルから高品位キャビネットとうたわれた「ダイヤトーン工房」なるハンドメイドの工程ですが、DS-20000・DS-1000ZA /2000ZAでの突板・塗装剥がれが生じるものです。
はっきり申し上げてあまりよい出来ではありません。DS-1000でいえば「Z」「ZA」よりも製造機械による「ZX」のキャビネットのほうがはるかに上質な出来栄えです。中古を選ぶ際には手作りという言葉に惑わされないよう。
人気 :★★★