専用スタンド(DK-A5)がついたDIATONE DS-A5のYahooオークション落札価格情報。コンディション良品のオークション例です。
なおこのモデルはウーファーだけでなくツィーターもエッジ軟化を必要としますが、作業には慎重かつ高度な技術を必要とします。
DIATONE DS-A5のオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
コンディションについて厳密にいえばスタンドに傷があります。人気(ウォッチ数)ならびに落札価格にも影響したと思われます。結果として割安な落札価格となりました。
DIATONE DS-A5・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)全国発送DIATONE DS-A5/DK-A5 スピーカーペア 専用スタンド付 ダイヤトーン018067001-3
落札価格:¥56,900(JPY)
- 開始価格:1,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:80人
- 入札件数:25件
- オークションID:l1103448244
- 出品地域:
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:22023.08.28(月)20:23
- 出品日時:2023.08.21(月)23:10
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:tunagu5555
- 出品社名:ウエスト(Tunagu株式会社)
- URL:http://tunagu-inc.co.jp/
- 評価(良い):99.3 %(取引19,141件中・ 2023年 11月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)・ほとんど『★★★(Excellent)』にちかい『★★☆(Average)』
以下よりコンディション判定『★★☆(Average)』となります。スピーカー本体だけでいうならば『★★★(Excellent)』、ただ専用台(DK-A5)に傷があります。
専用台(DK-A5)は¥10,000(JPY)程度のため、結果として割安な落札です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:13085
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- スピーカー本体に傷・汚れなし(ユニット・キャビネット共に)
- 専用スタンド(DK-A5)あり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- なし
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- スピーカー本体に傷・汚れなし(ユニット・キャビネット共に)
- 専用スタンド(DK-A5)あり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 専用スタンド(DK-A5)に傷あり
出品者に追加質問したい確認ポイント
ほとんど美品と呼べる中古個体のため、追加確認事項はわずかです。
- シリアルNo
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか(ゆるみ・ぐらつきはないか)
DIATONE DS-A5・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障):メープルウッド製キャビネットのコンディションは中古価格に大きく影響
ボロン振動板を使わないダイヤトーンであるため、中古の価値は振動板の傷とキャビネットの状態で決まります。
- 振動板の傷・汚れ
- キャビネットの傷・汚れ
特にキャビネットはカナディアンメープルウッドを多用した高度な木工加工がなされており、新品のとき以上にこのスピーカーが注目される理由です。
DIATONE DS-A5・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
中古相場はわずかづつですが上昇しております。当初は¥100,000(JPY)程度でしたが
美品・スタンドありで¥120,000(JPY)前後という中古価格が散見されるようになっています。
ジャンク品でも¥40,000(JPY前後)。
- ボロン振動板の割れがない(購入後の輸送もし易い)
- ダイヤトーンのみならず日本製スピーカーという範疇でも高度な木工技術を尽くしたキャビネット
上記2点が評価されはじめています、今回の落札例はむろんかなりの割安です。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
- コンディション :★★☆(Average)
- 落札価格:¥80,000(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):97
- 入札数 :ー
- コンディション :★☆☆(Poor)
- 落札価格:¥45,500(JPY・税別)
- 人気(ウォッチ数):94
- 入札数 :ー
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
DIATONE DS-A5の定価と仕様・スペック(新品時カタログ資料)
DS-A1ののち「キャビネットの響きを生かす」というコンセプトで発売された「DS-A」シリーズの中堅機です。大型ブックシェルフスピーカーに偏っていた「ダイヤトーン」ブランドの小型スピーカーとしてコストを掛けた設計がなされています。
- メーカー:DIATONE(三菱電機)
- モデル名・型番:DS-A5
- 発売年次:1995年
- 定価:¥198,000(/ペア・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅200x高さ360x奥行269mm
- 重さ:8.5Kg(/本)
- インピーダンス:6.3Ω
- 能率:85dB/W/m(Ω)
- 別売:スピーカースタンド(DK-A5)
- 定価:¥45,000(/ペア・JPY)
- 大きさ:幅200x高さ360x奥行269mm
- 重さ:6.8Kg(/本)
ツィーターとウーファーを同一素材に・ボロン振動板を使わないダイヤトーンとして高音質だがエッジ硬化は相わらず
「DS-A」シリーズに共通した特徴は、ボロン(B4C)振動板を使わないこと。そしてフルレンジスピーカーのような設計のウーファーユニットを採用し、低域用ネットワークを排するか極力シンプルなものとしてあることです。
- スペック上の注目ポイント
- ウーファーとツィーターを同一素材とすることにより高音から低音まで音色を統一
- エポキシバインダー(接合材)を排したアラミドクロス/紙の2層構造による軽量・高剛性の振動板
- 13cmコーン型ウーファー
- 4cmコーン型ツィーター
- 高度な木工技術を活かしたキャビネット
- 天板と内部補強部材はカナディアンメープルの集成材
- リアバッフルはMDFに樺材の突板処理
- フロントバッフルならびに側板はサテンシカモアの突板処理
- 各部位の接合は楽器の構造を参考として「イモ継ぎ(Integral joint of wood)」工法
- ウーファーとツィーターを同一素材とすることにより高音から低音まで音色を統一
これほどの内容をもちながら、なおダイヤトーンらしいデメリットが残ります。
ウーファーのみならずツィーターエッジも硬化する。
高域特性は大幅に変化するため「エッジ軟化」メンテナンスは必須ですが、なんとツィーターエッジは人工皮革に覆われており、それを剥がさないことにはメンテナンスはおろかエッジ本体を見ることさえできません。
抜群のハイコストパフォーマンスだったDIATONE DS-A5・専用スタンド「DK-A5」は赤字すれすれの高音質
DIATONE DS-A5は中堅機種として販売単価の向上を図ったとみえ、シリーズ中最もコストパフォーマンスの良いモデルとなっています。
それは専用台「DK-A5」にも現れており、このスタンドは中心材にメープルウッドを使い美観と音のチューニングを両立させるというもの。
日本のオーディオメーカーでは専用スタンドはほとんどの場合利益がゼロか赤字といった状態でありましたが、特に「DK-A5」ではそれが顕著。
販売価格(¥45,000/ペア・JPY)では全く採算は取れなかったと思われます、なお蛇足ながら汎用オーディオスタンドとしても高い実用性と高音質をもっています。
DIATONE DS-A5自体のハイコストパフォーマンスを実感させるものです。
- 詳細情報リンク
DIATONE DS-A5 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
雑誌メディアのデブとバイランキングは常に上位。評論家からは、その音質とデザインの両方に高評価レビューが集まったモデルです。
- ダイヤトーンらしい高密度の音色だが、鳴りっぷりの良さが際立っている。
- 小型スピーカーだが低音の量感豊かであり音楽の盛り上がりを強力に表現する。ウーファーが受け持つ帯域でダイナミックレンジが広いことが印象的。
- 天然無垢材を使用したことが一目でわかる高品位のデザイン。
発売時期はVictor「SX-V1(初代)」がリリースされていた時期。
DS-A5をはじめとするダイヤトーンの小型ブックシェルフスピーカーは、佳品ながらも長続きせず、DS-1000/2000のような元の大型3ウエイブックシェルフへ回帰してしまいます。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
DIATONE DS-A5・中古オーディオを買うメリットとデメリット
エッジに適切な軟化処理が施されているという前提で、メリットはその高音質とデザイン。
いつ割れるかわからないボロン(B4C)振動板を使わず、しかも高度な木工技術を感じさせるキャビネットはデザイン性も高いもの。
デメリットは肝心のエッジ軟化処理が極めて難しいこと。
ツィーター周辺にみえる茶色のリングを外す必要がある。
両面テープで貼ってあるだけなので剥がすことは可能ですが、作業には慎重かつ器用さが求められる。簡単に破れる上に貼り直しも容易ではありません。
スピーカーエッジ全体を人工皮革で覆ったのはエッジから発する共振音を嫌ったため。硬化しやすいビスコロイドを使った目的も同じですが、特に「DS-V5000」あたりからこの部分の音質面での改善が開発時の大きなテーマとなっていたようです。
「スピーカーエッジの硬化」・高音質にこだわるあまり工業製品としての品質をおろそかにし続けた三菱ダイヤトーン
この問題には民生用スピーカーブランドが終焉するまで続いた三菱ダイヤトーンの特徴がはっきりみえます。
音質最優先のあまり、オーディオスピーカーが工業製品であると見失いがちであったこと。
販売店やユーザーから「輸送しただけでも割れる」と指摘され続けたボロン振動板を最後まで採用。
あるいはスピーカーエッジの共振音にこだわるあまり経時変化の大きい素材を使い、ときにはDS-A5やA3のようにメンテナンスや修理のことを一切考慮しない構造を設計してしまうなど。
2S-3003のウレタン製ディフューザーにいたってはメンテナンス前提のプロユースでありながら修理不可能な構造です。安定した音質を第一としたPioneer/Exclusiveとの違いが際立っています。
なにより不良を嫌う日本メーカーでは珍しい品質管理体制であり、なにか致命的な問題を抱えていたとしかいいようがありません。
人気 :★★☆