Marantz PM-15FのYahooオークション落札価格情報。難ありですが入札多数による高額落札です。
90年代前半の高級プリメインアンプブームの落とし子にして、故 菅野沖彦が最も評価したモデル。
Marantz PM-15Fのオークション結果
Yahooオークションのオーディオ出品情報(人気・落札履歴・価格)
Marantz PM-15F・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)THS006217S Marantz マランツ PM-15F プリメインアンプ INTEGRATED AMPLIFIER 高級オーディオ機器
落札価格:¥(JPY)
- 開始価格:146,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:102人
- 入札件数:59件
- 引き取り限定(出品者による配送手配不可)
- オークションID:l1072941507
- 出品地域:埼玉県
- 入札履歴(Yahooにて未公表)
落札日時:2022.11.26(土)21:51
- 出品日時:2022.11.21(月)18:59
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:sellhry
- 出品社名:ヒロヤヤフーショップ(株式会社宏哉)
- URL:https://highsound.net/
- 評価(良い): 99.4%(取引 8,664件中・ 2023年 4月時点)
出品物コンディションのチェックポイント
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
最もメンテナンスの困難な電動ボリュームまわりにダメージのある可能性の個体です。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
- シリアルNo:M2009744170015
- 動作確認済み
- 天板に歪み
- ボリュームノブに傷
- 側板に傷
- タバコ臭
出品者に追加質問したい確認ポイント
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
- 入力端子のグラつきはないか
- 電源ケーブルの傷有無
Marantz PM-15F・中古コンディションのチェックポイント
PM-15Fは補修部品が少ない。そのため外装や専用パーツの破損は特に注意する必要があります。
- 外装
- ボリュームやスイッチ・ノブ類(重量のあるアンプのため、破損例が多い)
- リモコンによって操作する部分は完璧に動作するか(制御回路は専用パーツ)
今回落札例の場合、ボリュームに傷がついていることは重大です。モータードライブや基盤の不具合が生じている可能性があります。
Marantz PM-15Fの中古相場情報(ショップ価格と落札情報の比較・検索用)
おおむね15万円前後、付属品等が完備していたりすると20万円に迫る中古価格になります。
実力のあるプリメインアンプであり発売時も評価が高く、中古相場はわずかづつですが上昇しています。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の相場にもっとも影響大です。入札時の参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
Marantz PM-15Fの定価とスペック(新品・リリース時点発表)
- メーカー:Marantz(マランツ)
- モデル名・型番:PM-15F
- 発売年次:1994年
- 定価:¥450,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅454x高さ210x奥行467mm
- 重さ:32Kg(/本)
- 出力:250W+250W(4Ω)・190W+190W(6Ω)・150W+150W(8Ω)
- 消費電力:340W
- スペック上の注目ポイント
- PM-80シリーズの最上位PM-99SEを超えるプリメインアンプ
- LAPTバイポーラアンプをパラプッシュ駆動・AB級増幅
- プリ部とパワー部を完全に独立させたレイアウト
- プリ・パワー間はバランス接続
- HDAM採用
- 厳選されたパーツを投入、基板には70μ厚の両面箔プリント基板
- 銅メッキを施した亜鉛ダイカスト・シャーシ
- 天板は3mm厚の鋼板
- アルミ押し出し材のフロントパネル
- 純銅ブロック削り出しの脚部
- 詳細情報リンク
Marantz PM-15F・雑誌メディアによるレビュー・人気、メディア評論、音質評価
90年代初頭はラックスマン、Accuphaseの他、Pioneer、Victor、Kenwood、そしてMarantzがそれまでにない高額なプリメインアンプを競ってリリースした時期でした。
Marantz PM-15Fはその中でももっとも高評価であったアンプです。
評論家からは以下のようなセパレートアンプのような批評が並びました。
- リアルな音像を彫りの深い表現で描く。
- 余裕たっぷりの馬力を思わせる奥深い音場
- 分解能高く、それでいてしなやかで優しい音色
競合機種の比較を端的に表現した比較評論として
- たくましく豊かな響きのアキュフェーズ(E406)
- 端正で駆動力により細部までグリップして鳴らすビクター(AX-900)
- まるで蒸留した水のように夾雑物が皆無のピュアなパイオニア(A-09)
- ビクター、アキュフェーズ、パイオニアの各要素をバランスよく備えたのがマランツ(PM-15F)
とされました。
なおケンウッド(LA-1)はビクターとマランツの中間とされたことを付記します。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定は厳しく・オークション出品の評価点はいわゆる「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
Marantz PM-15F・中古オーディオ購入のメリットとデメリット
デメリットは年月を経て修理に困難を生じるようになったことです。これはメンテナンスしていない個体は十全に音質を発揮していないことを意味します。
現在PM-15Fをメンテナンスできる業者は株式会社 シーエムジェーかと思われます。
修理費は高い。チューニングでなく部品で実現した高音質だからです。
メリットは、90年代の最上位プリメインアンプ中でも別格の評価を受けた音質。
Marantz PM-15Fはオーディオ評論家の重鎮であった菅野沖彦(Okihiko Sugano)氏からもっともバランスに優れた音調とされ、サンスイすら一時は評価を譲ったほど。
本機ののちマランツはSC5・SM5という巨大なセパレートアンプ、そしてMarantz model7レプリカやmodel66などハイエンドアンプを次々にリリースします。
それらの元はPM-15F、メンテナンスをすれば現在のハイエンドアンプを凌ぐパフォーマンスをもつプリメインアンプです。
人気 :★★★