ONKYO Grand Scepter GS-1・ヤフオク情報

オーディオスピーカーONKYO Grand Scepter GS-1・ヤフオク情報・価格・相場・コンディション履歴 スピーカー・大型

オールホーンという希少性で有名なONKYO Grand Scepter GS-1がヤフーオークションに出品されているので記録します。

コンディションは標準的であり、最終的に落札価格はいかなるものとなるか、今後のご参考としていただくに好例と思います。

なおGS-1は個体差が激しく一方で希少性が高いため、中古情報については今後も集中的に集めたいと考えております。

Yahoo オークション出品情報・人気、価格ほか

メーカー・モデル名・製造年次

  • メーカー・モデル名
    • オンキョー
    • GS-1

(ブランド・モデル)の人気・入札・落札価格情報

  • オークションID:x1062213465
  • 出品地域:大阪府
  • 出品日時:2022.10.07(金)21:27
  • 終了予定日時:2022.10.10(月)21:27
    • (自動延長あり)
  • 落札日時:2022.10.10(月)21:27
  • 落札価格: 1,200,000円(JPY)
  • 開始価格: 1,200,000円(税込 ー円)
  • 人気・入札ならびに落札履歴
    • ウォッチ件数:206人
    • 最終落札数:1件
    • 入札履歴(リンク先参照)

出品者情報(ID・名前・評価)

ONKYO Grand Scepter GS-1のスペック・諸元(新品・リリース時点発表)

  1. 発売年度: 1984年 7月
  2. 主要スペック
    • 販売当時定価:¥1,000,000
    • 大きさ:幅630x高さ1,060x奥行615mm(サランネット含む)
    • 重さ:117Kg(1/本)
    • 能率:88dB/W/m
  3. スペック上の注目ポイント
    • 高音から低音までオールホーン仕様2ウェイ
    • 「歪み」を徹底排除したホーンの形状・複合素材ならびにネットワーク設計
    • ドライバーとウーファーの位置は完全に同一
    • フランスHi-Fi関係者にて選定される「ジョセフ・レオン賞」を受賞
      https://audio-heritage.jp/cmmuseum/ONKYO/1990/GrandScepter-GS-1.html
  4. 詳細情報リンク
    https://audio-heritage.jp/ONKYO/speaker/grandsceptergs-1.html

出品物の状態・コンディション

(概要)
(推測できるユーザーの使用歴・使用環境)
(画像から読み取る・出品者に質問すべきこと)

  • シリアルNo:不明
  • 外観
    1. 全体的に小傷あり
    2. ハカマ部分の傷
    3. 天板ガラスの状態不明(カケ・割れ)
    4. ウーファー振動板の画像なし
    5. ネットワークの状態は不明(改造の有無・画像なし)
    6. ホーン部の傷なし
    7. スピーカーケーブル(白)は交換されている
    8. 取扱説明書の付属有無は不明(オークションでは高額取引対象)
  • 追加質問が必要な事項
    1. 天板ガラスの状態
    2. ユニット振動板(ウーファー)の状態
    3. フロントネットの有無
    4. 取扱説明書の有無

ONKYO Grand Scepter GS-1の中古ユーズドチェック・確認ポイント

ONKYO Grand Scepter GS-1については、以下の理由から改造された個体が多いモデルです。
そのため高額にして希少な個体数でありながら、改造されていない個体探しが必要になる難易度の高いスピーカーです。

ネットワークの改造有無について

  • ガラス製天板を外すことで確認が可能(単に重量ではまっているだけ)
  • ハイ側からロー側へのスピーカーケーブルは標準で黒
  • この部分は元々長さが短く、長期の使用では新しい導体を出すため切り詰めざるをえない部分であり、交換されていることは已むを得ない部分であります。
  • もし全く交換されていない、つまり切り詰めることなく使われていた個体があれば、その他の部分も購入時通りである可能性が高い希少性のある個体となります
  • ウーファー側にホーンドライバーの能率を合わせることでショートホーンで低音再生を行い、かつ歪み低減のための補正も行っていたためかなりアッテネーターで減衰した多素子のネットワークとなっております。
  • 一方でオーディオ向け素子の採用にはなぜか消極的な仕様のため、改造を施すマニアが多かったと思われます。

天板ガラスの割れ・カケは査定にマイナス

  • ショップにとっては常識ですが、このモデルの天板にカケ・割れがある場合、確実に査定は低くなります。
  • 天板はネジ止め等がなされていないため、破損し易くユーザーの取扱状態を推測する指標となりました。

ONKYO GrandSepter GS-1の中古価格の相場情報

中古価格例(ショップ・オークション)

販売数の少なさによる希少性と独特の人気からONKYO GrandSepter GS-1の中古価格はショップ・オークション共に変わりません。

80万ー100万円(ペア・送料別)前後といったところで、10年以上中古相場は上昇傾向です。

なおコンディションの良いものは更に少なく、100万円を超えますが、今のところ(2022年時点)適価というものが正直存在しない。

なお値上がり傾向からオークションでは販売側と入札側の認識が離れ過ぎ、たびたび延長を繰り返した挙句、売買不成立で業者間転売されることも多くなってきております。

コンディションの良い個体は少なくなり、現状相場はほぼ天井です。

配送上の注意点(業者・保険、等)

運送は「オーディオ取扱経験のある」ピアノ業者、そして落札価格にみあった保険をカバーしていることが最低条件となります。

他のハイエンドと同じく、通常の引越業者ならびに便利屋さんはトラブルを引き起こすだけです。

『ONKYO Grand Scepter GS-1のモデルレビュー』人気と競合機種・音質ほかオーディオ性能エピソード

販売数の少なさからくる希少性、そして「20Hz」という低音までホーンで再生という古今に例のないスピーカーです。
発売時は評論家の菅野沖彦氏が絶賛するなど、80年代オーディオという日本で一番オーディオが売れた時期を象徴しています。

「「20Hz」という低音をホーンで再生」・オールホーンゆえのメリットとデメリット

オールホーンという形式にメリットとデメリットの全てが集約されます。
20Hzという数メートルのホーン長が必要な特性を50cm程度で実現しようとした。結果として、

  • 20Hzからフラットに高域まで再生する特性
  • リニアフェイズ以上に発声位置の揃えた位相特性の良さ
  • ホーンとして類例のない低能率

という特徴が独特の音を生み出しました。

低音までホーンゆえの低能率が犠牲にしたレスポンスとSN

リンクの仕様をご覧いただければわかる通り高音ホーン部は本来100dB/W/mを出力します。

このスピーカーは低音を上げるのではなく、高音を下げることで結果として「低音の出た」フラットな特性です。

ユニットも新規開発でカバーすることが難しかったと思われ、そのために10dB以上もアッテネータで減衰させたネットワークとなりました。

ためにダイナミックレンジあるいはレスポンスとSNという点で従来のホーンスピーカーの範疇から外れた音になりました。

オールホーンによるヘッドホン的音場感

ネットワークも大きく影響しておりますが、歪みを徹底排除したホーン形状は独特の音場感を作り出しています。
一部では「ヘッドホン的」とも呼ばれ、これはスピーカーの外側に全く音が拡がらないという評価ももたらしました。

競合機種はない・JBL、ALTEC等とは完全に異なる異質な世界

上記から分かる通り、このスピーカーには当時も今も比肩できるスピーカーはありません。
発売当時ですら評価が大きく分かれ、好きな方はこれ以外を良しとすることができなかった。

ONKYO Grand Scepter GS-1は孤高です。あまり言われておりませんがオンキョーはこのスピーカーを10年間販売しました。80ー90年代の日本オーディオメーカーでは例の少ない取り組みです。

初期にはオンキョーからインストーラーを派遣するなど相当の力が入った。その後のSepterシリーズでは「2002」や事業終了前の「SC3」などたびたびホーンモデルに挑戦しており、そのオリジンです。

このモデルを長く探す人も多く、一度聴いてみたいと思わせるだけの特徴を備えています。

ONKYO GS-1の評価とは・中古価格とハイエンドスピーカーとしての音質レビュー
ONKYO GrandSepter GS-1のYahooオークション落札価格情報。ネットなしにもかかわらず遂についに100万円を超える案件となりました、「国産の名機」として不動の地位を得ているモデル。コンディション判定『★★☆(Average)』。GrandSepter GS-1には必ずチェックしなければならない重要なポイントがあります、高音ユニットから出ているケーブルは純正かどうか。ここが純正(黒)でない場合、ネットワークが改造されていることがあるためです。 GrandSepter GS-1のネットワークはすぐアクセスできる構造であり、かなり質が低い素子(セメント抵抗など)が大量に使われていることから改造される個体が多かったのです。その音は家庭向けの量産スピーカーでは初となる「ワイドレンジでオールホーン」というコンセプトは一つの事件ともいうべき注目度をもって雑誌メディアに取り上げられました。評論家諸氏のレビューも多く、 メーカー製でオールホーンをここまでまとめたものはない。 古典的なホーンシステムとは全く異なり、時間軸の整合(ボイスコイルの位置をそろえる)という野心的なアプローチ 全長の短いホーンのみで低音を再生しようという難題にチャレンジし、音をまとめた。低音ホーンの最低域に能率を合わせてあえて低能率にするという画期的なアイデア。20Hzまで完全にホーンで再生するという野心的なコンセプトを使いこなしたときの音質、そして国産スピーカー随一といっていい人気です。 惚れ込んだオーナーは手放さず、「終生」という長さで愛用します。 そういうモデルは少ない、語り草となる名機でしょう。
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