LUXMANがプリメインアンプに全力を傾けていた時期のL-570X’sのYahooオークション落札価格情報。元箱もあり条件のよい中古となります。
LUXMAN L-570X’sのオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
LUXMAN L-570X’s・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)中古LUXMAN L-570X’s ラックスマン プリメインアンプ
落札価格:¥102,500(JPY)
- 開始価格:3,000 円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:138人
- 入札件数:104件
- オークションID:v1100239885
- 出品地域:石川県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.07.31(月)22:43
- 出品日時:2023.07.24(月)19:57
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:yuasazidousya2
- 出品社名:株式会社湯浅
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/html/profile/yuasazidousya5.html
- 評価(良い): 99.0%(取引 7,997件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★★★(EXCELLENT)』となります。付属品が完備し、本体の傷・汚れもほとんどありません。
このモデル特有の、放熱口メッシュが波打つ現象も見られません。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:A20810091
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み
- 元箱あり
- 取扱説明書あり
- 当時の付属資料
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 特になし(注意:メンテナンス不要という意味ではない、後述)
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか(ゆるみ・ぐらつきはないか)
- 背面入力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
- 背面のLINE PFASE SENSORが発光するかどうか
LUXMAN L-570X’s・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)・純A級ゆえの発熱によるトラブル
純A級アンプという方式から、発熱の多さによる内部の劣化に注意する必要があります。症状としては、
- アッテネーターのガリ(Noise)
- 各種スイッチの切り替えノイズ
- 放熱メッシュの変形(波打つ)
ラックスマンが採用していた放熱機構(ヒートパイプ)は極めて効率が高く、他社に比べると行き届いた放熱設計ではありますが、数十年続くA級アンプの発熱には不十分です。
なお動作説明だけでわからない背面のLINE PFASE SENSORが発光するかどうかもチェックポイントです。
LUXMAN L-570X’s・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
中古相場は安定しています。
美品・動作完動で¥160,000(JPY)、その他付属品やメンテナンスの有無で価格は変動します。
実用的なコンディションの下限価格は¥120,000(JPY)、これを下回る個体には何らかの不具合が生じています。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
LUXMAN L-570X’sの定価と仕様・スペック(新品時)・「セパレートアンプと同じ高音質」というコンセプトのA級プリメインアンプ
L-510(1981年)以来続くラックスマンA級プリメインアンプの最終形態に近づきつつあったモデル。明確に「セパレートアンプと同等の音質」というテーマを掲げたプリメインアンプです。
- メーカー:LUXMAN
- モデル名・型番:L-570X’s
- 発売年次:1992年
- 定価:¥380,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅438x高さ176x奥行467mm
- 重さ:30Kg(/本)
- 出力:50W+50W(8Ω、A級動作)
- 消費電力:270W
A級増幅・プリメインアンプの音質をセパレートアンプ並みにするというラックスマンのオーディオ観
内部にゆとりのないプリメインアンプ(Integrated amp)をA級アンプにするためにラックスマンはあらゆる手段を講じてきました。その結果がトップモデルのLUXMAN L-570Z’sであり、その技術を継承したL-570X’sです。
特にL-570X’sには販売の思わしくないL-570Z’sの部品単価を下げるために意図的に安く価格設定した背景もあり、かなりのお買い得モデルと思われています。
- スペック上の注目ポイント
- L-570以来の純A級アンプ回路設計へカスタムパーツをふんだんに投入することにより更に高音質化
- 金メッキ・キャップの非磁性体抵抗、銅箔スチロールコンデンサー、ピュアフォーカス型電解コンデンサー、高純度銅ケーブル
- アッテネーターは固定抵抗切り替え式(ロータリースイッチ型アルティメット・アッテネーター)
- 大容量の電源を搭載し、スピーカーに対する駆動力を高める
- 2Ω負荷時に200W+200Wの大出力
- A級アンプの発熱を効率よく放熱するヒートパイプ機構
- L-570以来の純A級アンプ回路設計へカスタムパーツをふんだんに投入することにより更に高音質化
- 詳細情報リンク
LUXMAN L-570X’s 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
セパレートアンプ同等の高音質を実現したプリメインアンプ(Integrated amp)として注目を集めたモデル。雑誌メディアのベストバイランキングでは常に上位であり、評論家のレビューも以下のように好評でした。
- 単なる高音質というだけでなく、音楽性も高い。L-570以来長年にわたって同じ回路を洗練させたとわかる音。
- 純A級増幅のアンプだが線の細さは皆無、むしろ力感にあふれた表現
- 抑揚の表現に長け、音楽の陰影を美しく聴かせる、ラックスマンらしい音。
純A級アンプを理想としたラックスマンとPioneer・L-570X’s とA-09の音質比較レビュー
ラックスマンがセパレートアンプと同等のプリメインアンプを作ろうとした時期のハイエンドモデル。
80年代後半から90年代前半、日本のオーディオアンプにおいて純A級増幅が流行のひとつでしたが、なかでもラックスマンはA級アンプに熱心に取り組んだメーカーです。
同じくA級アンプに注力したPioneer A-09(同時期の純A級プリメインアンプ)との比較では、
- ワイドレンジなラックスマンL-570X’s
- 濃厚な、どちらかといえば古風な音作りのPioneer A-09
というレビューがなされています。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
LUXMAN L-570X’s・中古オーディオを買うメリットとデメリット
デメリットは発熱。
使う際に熱いということではなく、内部の劣化が進みやすい回路であるということ。高温化では電子部品の劣化は数倍の早さで進行します。
そのためL-570X’sをはじめとする中古の純A級プリメインアンプはメーカーの別なくほぼ全てがメンテナンスを必要としているといっていい。
ある意味これがメリットともいえます、90年代に高級プリメインアンプをリリースしたメーカーのなかでも、ラックスマンは数少ない「長期間のメーカーメンテナンス」を行う会社。
しかもその音質は高度です。
過去の製品をメンテナンスし続けるラックスマン、そしてアキュフェーズ
最初から数十年の修理を可能にする設計をするアキュフェーズに対して、ラックスマンは「まず音質ありき」の姿勢。
アキュフェーズが使わないようなカスタムパーツもふんだんに使う、その好例がL-570X’sでありL-570Z’sです。
結果としてラックスは企業としては安定してません、過去25年間、常に経営危機と第三者による増資や買収を繰り返してきました。
普通それほどならば方針を変えるところですが、なぜかこの会社はそうしない。
まるで憑かれたように修理し続けています。ラックスマンのアンプは数十年経っても中古価格が安定している理由です。こんにち得難い特徴といえるのではないでしょうか。
人気 :★★★