一見良品にみえるLUXMAN L-570Z’sのヤフオク落札価格情報。いくつか問題を抱えており、買ってはいけない中古の特徴を備えています。
LUXMAN L-570Z’sのオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
LUXMAN L-570Z’s・中古の人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)LUXMAN ラックスマン プリメインアンプ L-570Z’s 説明書/元箱付 6B24A-1
落札価格:¥146,000(JPY)
- 開始価格:1,000円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:80人
- 入札件数:59件
- オークションID:x1100818472
- 出品地域:熊本県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.08.05(土)23:03
- 出品日時:2023.07.29(土)18:58
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:toomookaanaa
- 出品社名:リサマイ市場・本館(株式会社リサイクルマイスター)
- URL:https://recyclemeister.co.jp/
- 評価(良い): 99.2%(取引 143,656件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
最も大きな問題は、天板の放熱メッシュがへこんでいること。
この不具合はラックスマンのL-570系に多いのですが、メッシュ部に長期間にわたりものが置かれた結果であることが多く、高温による劣化が進行している可能性が大きい。
出品物コンディションの詳細画像(出品物・傷・汚れ・不具合・故障)
※画像クリックにより拡大表示
- シリアルNo:A20910696
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 動作確認済み(以下の不具合あり)
- 元箱あり
- 取扱説明書あり
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 天板放熱メッシュがへこんでいる
- LINE3への入力は出力せず
- バランスボリューム操作時にノイズあり
- キャビネットに傷
出品者に追加質問したい確認ポイント
- タバコ臭の有無、または禁煙環境にあったかどうか。
- スピーカーターミナルは確実に締まるか
- 背面入力端子のグラつき(ケーブルの大型化・極太化にともない破損の事例が多発している)
- Linear Phase Sensorは動作するか
LUXMAN L-570Z’s・中古コンディションの要注目ポイント:A級アンプの中古で「放熱を妨げられたもの」は絶対に避けるべき
動作・外観に加え、純A級アンプとして確認したい点は、「発熱による内部劣化」です。
具体的には、天板に傷や汚れあるものは避けたい。コンポーネントを積み重ねた痕跡がある場合、傷がつきますが、それは長期間放熱を妨げられた証拠です。
メンテナンスは高額になるばかりでなく、修理できない個体もあります。
さらに詳しいチェックポイント・要注意の不具合の確認方法はこちら
LUXMAN L-570Z’s・中古相場情報(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
良品が少なくなり中古相場は下落傾向。近年はメンテナンスがなされた中古が高値となっています。
- 程度良好・メンテナンス済み個体で¥180,000(JPY)前後
- 傷や汚れがあるが動作完動・未修理のもので¥130,000(JPY)
オークション/中古オーディオショップの相場情報はこちら(随時更新)
LUXMAN L-570Z’sの定価と仕様・スペック(新品時)
90年代に発売されたプリメインアンプ中、ひときわ高音質を誇るモデル。ラックスマンには本機の後継として「L-580」がありますが、使用パーツの豪華さという点から事実上L-570Z’sが最高峰となります。
- メーカー:LUXMAN
- モデル名・型番:L-570Z’s
- 発売年次:1992年
- 定価:¥500,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅438x高さ176x奥行467mm
- 重さ:30Kg(/本)
- 出力:50W+50W(8Ω、A級動作)
- 消費電力:300W
セパレートアンプ同等の高音質パーツを搭載・販売不振からL-570X’sを発売
内部はそれまでのラックスマンにはないほどのカスタムパーツが奢られています。しかし発売時期は日本国内が深刻な不景気に見舞われた時代であり、販売は伸びませんでした。
そのため多くのパーツを流用してL-570X’sがリリースされています。
- スペック上の注目ポイント
- ハイエンドセパレートアンプで使われる高品位パーツを多数使用し、かつ「ラックス仕様」と呼ばれるカスタムパーツを使用。
- アルティメートアッテネーター
- 32接点の固定抵抗切り替え式ロータリースイッチ型
- アルミダイキャスト/スチール押出材で構成された専用シールドケース
- 高剛性FRPシャーシ
- 詳細情報リンク
LUXMAN L-570Z’s 雑誌メディア、評論家によるレビュー・音質評価と当時の人気ランキング
評論家のレビューは賞賛に近いもの。従来のプリメインアンプ(Integrated amp)ではみられない高品位の設計だったからです。
- ハイファイとしての高音質と音楽性が高次元でバランスしている。
- 静的な要素と動的な表現の双方に長け、音に立体感がある。ノイズが低く、一方でスピーカーの駆動力が高いことにより透明度とダイナミックレンジの広さを両立させた。
- 色彩豊かだが派手ではない、弱奏と強奏部の対比が鮮やかでありながら響きは柔らかく、明瞭。
雑誌のベストバイランキングでも高評価でしたが、発売から2年後に韓国サムスンの資本参加を仰ぐことになるラックスでは販売を維持することができず、経営合理化のため早々に製造中止となります。
人気 :★★☆