外装がかなり劣化したYAMAHA GT-CD1のYahooオークション落札価格情報、修理は不可能です。おそらくは部品取り目的の落札であり、このモデルでは多い事例。
YAMAHA GT-CD1のオークション落札結果・人気・商品の状態
Yahooオークションのオーディオ出品情報(価格・入札履歴)
YAMAHA GT-CD1・中古人気と、入札・落札履歴
出品URL(Yahoo オークション)【ト滝】YAMAHA ヤマハ GT-CD1 トップローディング式CDプレーヤー GT(Gigantic & Tremendous)思想導入モデル 定価500000円 DE509DEW29
落札価格:¥171,000(JPY)
- 開始価格: 1円(税込 – 円)
人気・入札ならびに落札履歴は以下となります。
ウォッチ件数:51人
- 入札件数:42件
- オークションID:u1100653751
- 出品地域:兵庫県
- 入札履歴(以下リンク参照・ダウンロード可能)
落札日時:2023.08.04(金)20:51
- 出品日時:2023.07.28(金)09:36
出品者情報(ID・名前・評価)
- 出品者
- 出品者ID:fumile1
- 出品社名:ー
- URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/fumile1
- 評価(良い):99.2 %(取引 4,787件中・ 2023年 10月時点)
出品物コンディション・入札のチェックポイント(不具合など商品の状態)
以下よりコンディション判定『★☆☆(Poor)』となります。
外装は最悪であり動作するかどうかわからない(通電確認のみ)。前面スイッチも一部故障していてリモコンはありません。
部品取り目的で入手する場合、リモコンはついていて欲しいところです。
画像・出品説明より確認できるオークションサイト情報・買取、入札時の注意点
※画像クリックで拡大表示可能
- シリアルNo:不明
Good(オーディオ中古としてのメリット)
- 通電のみ確認
- 専用ディスクスタビライザーつき
Bad(デメリット・動作不良・傷・経年劣化などの不具合)
- 動作不明
- ディスクトレー内の塗装にべたつきと剥がれ
- 前面スイッチが外れている
- キャビネット塗装が広範囲に剥がれている
出品者に追加質問したい確認ポイント・部品取りのために壊れているジャンクオーディオを購入する場合、最低でもリモコンつきは欲しい
本個体は完全なジャンク品のため、追加確認の事項はわずかです。
- タバコ臭の有無(部品としてヤニがついていると交換しても壊れやすい)
- ディスクスタビライザーは純正かどうか(無くして代用品で間に合わせている事例がある)
部品取り目的のジャンク品購入において注意したいことは、できる限り付属品が揃っていること。特にリモコンはのちのちオークションでの入手が難しい部品となります。
YAMAHA GT-CD1・中古の要注目ポイント(傷 汚れ 不具合 故障)
結論をいえばGT-CD1は機械としての耐久性が既に限界に達しております。
本来の性能は望めませんが、それでもなんとか使おうというユーザーがいるモデルでもある。
チェック項目は以下のとおり。
- CDを安定して再生するかどうか(光ピックアップの劣化程度)
- 純正スタビライザーならびにインシュレーターは付属するか
- ガラスリッドは滑らかな動作で開閉するか(駆動ギアが摩耗・破損していると修理が困難)
- トレー内の塗装(黒)が劣化し、ベタついていないか
- 外観の傷・汚れ
なお修理を断る業者も増えているため、「メンテナンス済み」中古については素人修理が行われたものも存在します。避けるべき中古となります。
YAMAHA GT-CD1・中古相場と価格動向(ショップとオークションサイト価格履歴の比較・検索)
状態の悪い個体が多いにもかかわらず中古価格は上昇しております。部品取り目的のジャンク品も高額で取引されている状態です。
- 外観普通・動作品で¥200,000以上(JPY)
- ジャンクコンディションで¥150,000前後
なお「メンテナンス済み」とされる中古についても将来安定して動作する保証はありません。ほぼ全てが中古部品を使用しての修理か、アナログサーボを調整しただけのものとなります。
部品取りの個体を確保することが前提です。
過去の中古価格とオークション落札相場(ヤフオク落札履歴)
上記は過去の取引情報、今の入札時に参考とされます。
- 個体の製造年次
- 中古としてのコンディション・状態
- 販売・落札価格
この3点を比較しつつ相場・価格チェックにご活用ください。
YAMAHA GT-CD1の定価と仕様・スペック(新品時)
- メーカー:YAMAHA
- モデル名・型番:GT-CD1
- 発売年次:1991年
- 定価:¥500,000(/台・JPY)
- 主要スペック
- 大きさ:幅435x高さ160x奥行405mm
- 重さ:24Kg(/本)
- 出力:
- アナログ:RCAピン・アンバランス出力/バランス出力
- デジタル:同軸デジタル出力
- スペック上の注目ポイント
- 60mm厚ウッドベースと砲金鋳物製のドライブメカベースにCDドライブをリジッドに取り付けた剛体構造
- 砲金削り出しのディスクメカベースは3Kg
- ウッドベースはアフリカンウォルナットをピアノフィニッシュ仕上げ
- ディスクテーブルは真鍮を削りだした後ゴムを焼き付け研磨して防振対策
- ディスククランパー(スタビライザー)は丸鋼削り出し(160g)
- リッドには研磨した10mm厚の強化ガラス
- D/A変換部は、ヤマハ独自のI-PDM方式1ビットDACと、2次ノイズシェイピングを採用した1ビット方式
- ディスクドライブ部分とDAコンバーターを内部で完全に独立させたノイズ・干渉対策
- オーディオアンプ部は15Aの電源トランスを2基と48000μF以上のフィルタコンデンサーを採用
- 60mm厚ウッドベースと砲金鋳物製のドライブメカベースにCDドライブをリジッドに取り付けた剛体構造
- 詳細情報リンク
CT-CD1・ヤマハ公式資料
https://jp.yamaha.com/files/ocp/ja_jp/products/audio-visual/special/hifi-history/cd-player/gt_cd1.pdf https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/3/316143/GT-CD1_J.pdfYAMAHA GT-CD1 発売時の音質レビュー・雑誌メディア、評論家の評価と人気ランキング
その独創的なデザインと厳選された材料・製造方法により評論家から高く評価されたCDプレーヤー。s
- 絹を思わせるような滑らかで精緻な質感と高い密度をもつ音。音色に本機特有の暖かさがある。
- 優美な動作をおこなうガラスリッドが印象的。気密性も高く、ディスクに対する音圧の影響も低減されている
- セッティングの違いによる音質の変化が大きい。ハイエンドのアナログプレーヤーと同等の配慮がなければ本来の音を引き出すことはできない。
雑誌メディアのベストバイランキングにおいても上位でしたが、日本国内の不況から販売は思わしくなく、短期間でディスコンとなり「GT-CD2」にモデルチェンジしております。
「1ビットかマルチビットか」という議論を超えたCDプレーヤー・VRDS-25xsとともに長岡鉄男が賞賛した音場感
GT-CD1については、長岡鉄男(Tetsuo Nagaoka)氏が極めて興味深い評論を行っています。
同氏が「他機種とは懸絶した広大な音場感(Stereophonic)」と評価したモデルは、TEAC VRDS-25xsそしてYAMAHA GT-CD1であったからです。
いずれも長岡氏が所有する「方舟」と呼ばれた専用のリスニングルーム(防振対策が施された小ホールに近い大きさの試聴室)でテストされ、不要振動を排した条件下では、そのほかの試聴条件では確認できなかった音質を再現したといわれてます。
90年代初頭はCDプレーヤーのDAC(DAコンバーター)について「1ビット方式かマルチビット方式か」という議論が行われていた時代ですが、YAMAHA GT-CD1は瑣末な方式論を超えた音質を実現しています。
ご参考・『★☆(星)』ランキングの基準について
★(星)のランク付基準については以下の数値を元に設定しております
「ウォッチリスト」データを参考に・ヤフオクの落札金額は人気で決まる
ウォッチリストの登録人数を基準に設定。
- ウオッチリスト登録が50人未満:★☆☆(人気がない)
- ウオッチリスト登録が50人以上100人未満:★★☆(普通)
- ウオッチリスト登録が100人以上:★★★(人気が高い)
画像判定を厳しく・オークション出品の評価点は「自己評価」
- 傷多数・ジャンク・個人による修理メンテナンス:★☆☆
- 傷少ない・動作に問題ない・使用感はある:★★☆
- 新品同様・未開封デッドストック・業者による高額のメンテナンス:★★★
Yahooオークションの『商品の状態について』は厳密な規定がないため、ヤフオクの状態説明よりやや厳しめです。
YAMAHA GT-CD1・中古オーディオを買うメリットとデメリット
デメリットは修理が不可能であること。部品の多くは入手不可能でありジャンク品から取り外したパーツを活用するほかありませんが、それらも劣化しています。
メリットは砲金やウッドを用いた高い作り込み品質。それ以前もこれ以降も同様のものは少ない(GT-CD2があるのみ)。
GT-CD1は音質ではなく「コレクターズアイテム」としての価値
音質に関しては、残念ながら出力の低下した光ピックアップしかないため往時の高音質を再現することは難しい。
今YAMAHA GT-CD1を購入する階層は2種類
- その音質に惚れ込み、どんな手段を用いてもメンテナンスしようという愛好家
- オーディオ機器を集めることに興味があるコレクター
本個体のように、修理不能の個体に高額の落札がある理由です。たとえ外観美麗であってもすでに当初の音質は得られないことを再度付記しておきます。
唯一望みがあるとすれば、それは「未使用・デッドストック」が出品された場合。
YAMAHAのオーディオ品質い対する信頼は厚く、先般落札されたGF-1のように前例のない価格となる可能性大です。
人気 :★★☆